eぶらあぼ 2019.1月号
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152■「オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔ Tokyo↔World」プレイベント 「今日はオペラの日」開催 東京都及び東京文化会館は、大型オペラプロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔ Tokyo↔World」第1弾として上演されるプッチーニ《トゥーランドット》公演に向け、気軽にオペラの魅力に触れてもらおうと、プレイベント「今日はオペラの日」を11月24日に丸の内のKITTE1階のアトリウム イベントステージで開催した。明治27(1894)年11月24日に明治以降の日本で初めてオペラが上演されたことから、同日は「オペラの日」と呼ばれている。 当日は、宝塚時代の新人公演で《トゥーランドット》のカラフ役を演じたタレントの遼河はるひがゲスト出演。オペラ好きで知られるコンサート・ソムリエの朝岡聡の楽しい解説を交えながら、《トゥーランドット》を含むオペラの名アリアなどが、ソプラノの砂川涼子と清水理恵、テノールの村上敏明、びわ湖ホール声楽アンサンブルらにより披露された。オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔Worldhttps://opera-festival.com/■日本コロムビアが若い才能を紹介する 新レーベル、Opus Oneを新設 日本コロムビアが次代のクラシック音楽界を担う若き才能を紹介するレーベルとして、「Opus One (オーパス・ワン)」を立ち上げ、その始動発表会が11月30日に都内で開かれた。“作品番号1”を意味する名称の同レーベルより、2019年1月23日には古海行子(ピアノ)、石上真由子(ヴァイオリン)、笹沼樹(チェロ)、鈴木玲奈(ソプラノ)、秋田勇魚(いさな)(ギター)の5人の若きタレントたちが、それぞれアルバムデビューを飾り、さらに1月25日にはリリース記念コンサートも予定されている。同社は、アーティストの選定にあたり「年齢は20代限定、特定のコンクール歴や活動実績にとらわれない」としている。 発表会では、欧州留学中の鈴木玲奈を除く4人が、それぞれアルバム収録曲より1曲(または1つの楽章)を披露。フレッシュな才能をアピールした。日本コロムビア Opus Oneレーベルhttps://columbia.jp/opusone/■新日本フィルが2019/20シーズンラ インナップを発表 新日本フィルハーモニー交響楽団が2019/20シーズン(2019年9月〜20年7月)定期演奏会年間プログラム速報を発表した。 9月初旬、就任4年目を迎える音楽監督・上岡敏之によるブルックナー交響曲第7番で新シーズンが開幕(2019.9/5,9/8)。上岡は、このほかシューベルト「未完成」とモーツァルト「レクイエム」のカップリング(10/4,10/5)、珍しいレオポルド・ヴァン・デア・パルス(1884-1966)の交響曲第1番(20.4/17,4/18)、マーラーの交響曲第7番(5/23,5/24)など幅広く意欲的なプログラムを組んでいる。 客演指揮者も多彩。トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉では、ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズの創設者で近年モダン・オケとの共演も多いポール・マクリーシュがメンデルスゾーン交響曲第2番(19.9/20,9/21)を、そしてベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」の弾き振りが楽しみなラルス・フォークトなどが登場。ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉には、オペラ指揮者として名高いエヴェリーノ・ピド(20.2/28,2/29)、ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者として活躍するキース・ロックハート(1/24,1/25)などバラエティに富んだ顔ぶれが並んだ。なお、上岡を中心に、客演指揮者の協力も仰ぎ、1年かけてシューベルトの交響曲全曲を取り上げているのも興味深い。ソリスト陣には、ピア左より:秋田勇魚、石上真由子、古海行子、笹沼 樹Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE左:朝岡 聡 右:遼河はるひPhoto:M.Otsuka/Tokyo MDE

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