eぶらあぼ 2018.12月号
181/223

178に、技術の高い東響コーラスとの共演でリゲティ『レクイエム』、40声部のタリス『スペム・イン・アリウム』の演奏が楽しみ。R.シュトラウスの『死と変容』では東響と培った関係を示したい」(2019.7/20,7/21)。また「(東響の本拠地)ミューザ川崎シンフォニーホールの開館15周年にシェーンベルク『グレの歌』を披露するので多くの人に聴いてほしい」(10/5,10/6)。さらにベートーヴェン「第九」が実現するのも話題だ(12/28,12/29)。 なお、東響は11月6日より、音楽・動画配信サービス『TSO MUSIC & VIDEO SUBSCRIPTION』の開始も発表した。スマートフォン、タブレット、パソコンで東響の演奏を楽しめるサービスで、1ヵ月500円(税別)で見放題&聴き放題。パソコンではストリーミング配信で音楽と動画の視聴が可能。スマートフォン・タブレットでは動画はストリーミング配信、音源は専用アプリをダウンロードして視聴する。視聴方法については公式サイト(http://tso.futureartist.net/)にアクセスを。サービス開始時のコンテンツは、細川俊夫「嘆き」&マーラー交響曲第2番「復活」(17.7/15のライヴ)の動画とマーラー交響曲第3番(15.9/12のライヴ)のアーカイヴ音源のほか、オクタヴィア・レコードのCD5種(いずれもノット指揮)が用意されている。東京交響楽団http://tokyosymphony.jp/■都響が2019年度楽季ラインナップ 発表 東京都交響楽団が2019年度のラインナップを発表した。音楽監督5シーズン目となる大野和士は作曲家の最後の作品と最晩年の楽曲にフォーカス。ベルクのヴァイオリン協奏曲(独奏ヴェロニカ・エーベルレ)とブルックナーの交響曲第9番(2019.9/3,9/4)、武満徹「鳥は星形の庭に降りる」とラフマニノフの交響的舞曲(4/26)、ベルクの管弦楽のための3つの作品とショスタコーヴィチの交響曲第10番(20.3/9)など。首席客演指揮者アラン・ギルバートは、ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」(19.7/24,7/25)とマーラー交響曲第6番「悲劇的」(12/14,12/16)の他、現代作曲家トーマス・アデスの「クープランからの3つの習作」を日本初演(12/8,12/9)。桂冠指揮者エリアフ・インバルはショスタコーヴィチを集中的に演奏。交響曲第11番(11/11)、同第12番&ヴァイオリン協奏曲第1番(独奏:ヨゼフ・シュパチェク)(11/16)。終身名誉指揮者小泉和裕はブラームス交響曲第2番(7/16)とブルックナー同第7番を(10/16)。客演ではクシシュトフ・ペンデレツキが自作の「平和のための前奏曲」とヴァイオリン協奏曲第2番(独奏:庄司紗矢香)、ベートーヴェン交響曲第7番を指揮する(6/25)。マルク・ミンコフスキのシューマン交響曲第4番とチャイコフスキー同第6番「悲愴」(10/7)も話題。また、2020年の五輪ムーヴメントとして5回にわたる「五大陸音楽めぐり」が開催、5人の指揮者によって世界の名曲が演奏される(19.6/2,10/20,11/23,20.2/8,3/22)。東京都交響楽団http://www.tmso.or.jp/■日本フィルが2019/20の定期演奏会 ラインナップ発表 日本フィルハーモニー交響楽団は2019/20年度(19年9月〜20年8月)の東京定期演奏会(サントリーホール)と横浜定期演奏会(横浜みなとみらいホール)のラインナップを発表した。 東京定期は正指揮者の山田和樹によるサン=サーンス、ルーセルに間宮芳生のヴァイオリン協奏曲(独奏:調整中)と大島ミチルの新作を組み合わせたプロで開幕(2019.9/6,9/7)。首席指揮者のピエタリ・インキネンは今回ベートーヴェンに傾注し、交響曲第3番とピアノ協奏曲第4番(独奏:アレクセイ・ヴォロディン)(19.10/18,10/19)、交響曲第2番&同第5番(20.6/5,6/6)をとりあげる。桂冠指揮者アレクサンドル・ラザレフは、グラズノフ交響曲第6番とストラヴィンスキー「火の鳥」全曲(19.11/1,11/2)、そしてラフマニノフのオペラ《アレコ》全曲(20.5/15,5/16)が話題。桂冠名誉指揮者の小林研一郎は十八番のスメタナ「わが祖国」(全曲)を(20.1/17,1/18)。 横浜定期では、インキネンのベートーヴェン交響曲第4番&ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(独奏:アレクサンドル・メルニコフ)(20.4/25)、交響曲第7番とマルティヌーのヴァイオリン協奏曲第2番(独奏:ヨゼフ・シュパチェク)(20.6/13)。 客演では、日本フィル初登場新鋭のカーチュン・ウォンがマーラー交響曲第5番を(20.3/6,3/7)、大井剛史が生誕175年のリムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」と交響組曲「シェエラザード」を振る(19.11/23)。さらに井上道義の伊福部昭の「日本組曲」(抜粋)と自作「メモリーコンクリート」(19.9/28)、佐渡裕のシベリウス交響曲第2番(20.1/11)も注目。日本フィルハーモニー交響楽団http://www.japanphil.or.jp/■東京シティ・フィルが2019-20シーズン ラインナップ発表 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が2019-20シーズンの定期演奏会ラインナップを発表した。東京オペラシティとティアラこうとうで全13公演が予定されている。来季は、常任指揮者の高関健、桂冠名誉指揮者の飯守泰次郎に、首席客演指揮者の藤岡幸

元のページ  ../index.html#181

このブックを見る