eぶらあぼ 2018.11月号
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197コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報繊細なタッチで描く、色彩豊かな響きが持ち味のピアニスト、伊藤千恵。武蔵野音大・同大学院に学び、数々の登竜門で実績を重ね、リサイタル活動やオーケストラと共演など、幅広く精力的に活動している。今回のリサイタルは、ラフマニノフ「ソナタ第2番」(1931年版)を柱に。「子守歌」「スケルツォ第1番」「ソナタ第2番《葬送》」とショパン、「3つのロマンス」から第2番、「アラベスク」とシューマンを配して。ぜひ親子で楽しみたい。立川市地域文化振興財団の設立30周年特別コンサートに登場するのは、人気ピアニストの及川浩治。得意のショパンから「英雄ポロネーズ」をはじめ、ベートーヴェンのソナタ第14番「月光」やリスト(ブゾーニ編)「ラ・カンパネラ」、シューマン「トロイメライ」、バッハ(ヘス編)「主よ、人の望みの喜びよ」など珠玉の名曲を、分かり易く楽しいトークを交え、胸に染みる入魂の熱演で。わが国を代表するヴァイオリニストとして第一線を疾走、昨年に演奏活動55周年を迎えた前橋汀子。実力派ピアニストの松本和将をパートナーに、ベートーヴェンのソナタ第9番「クロイツェル」やサン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」など傑作から、エルガー「愛の挨拶」やマスネ「タイスの瞑想曲」など小品まで、選りすぐりの名曲をグァルネリの美音で紡ぎ、素敵な午後のひと時をプレゼントしてくれる。ソプラノの佐藤裕希恵と、日系ブラジル人三世でテオルボの瀧井レオナルド。共にバーゼルのスコラ・カントルムに学んだ2人が、2014年にスイスで結成したデュオ「VOX POETICA」。日本に拠点を移しての記念のステージは、チェンバロの桒形亜樹子をゲストに迎えて、モンテヴェルディ「主を讃えよ」ほか宗教作品から、ヘンデルやカヴァッリのオペラ・アリアまで多彩に。カプスペルガー「パッサカリア」など、瀧井のソロも。伊藤千恵(ピアノ)土曜ソワレシリーズ「女神(ミューズ)との出逢い」第277回 河村尚子(ピアノ)前橋汀子(ヴァイオリン)プロムナード・コンサート森下 唯(ピアノ)オールアルカン・リサイタル 特別編及川浩治(ピアノ) トーク&リサイタルVOX POETICA 詩的な声佐藤裕希恵(ソプラノ) 瀧井レオナルド(テオルボ)11/19(月)19:00 王子ホール11/17(土)17:00 フィリアホール11/13(火)14:00 調布市グリーンホール11/30(金)19:00 調布市文化会館たづくり11/18(日)15:00 たましんRISURUホール11/15(木)19:00 Hakuju Hall©FUKAYA Yoshinobu/aura Y2©Ayumu Gombi©篠山紀信2006年にミュンヘン国際で第2位、翌年にはクララ・ハスキル国際で優勝と、難関コンクールで次々に実績を上げ、一躍注目を浴びたピアノの河村尚子。現在はドイツを拠点に、国際的に大活躍する一方、後進の指導にも力を注ぐ。名手が満を持して贈る、全4回のベートーヴェン・ソナタ選集の第2弾。第21番「ワルトシュタイン」と第23番「熱情」を軸に、第18番「狩猟」と第24番「テレーズ」を、繊細かつ劇的に奏でる。©Marco Borggreve卓越した芸術性と、「演奏不可能」とまで言われた技巧を両立させた、19世紀フランスの作曲家でピアニスト、シャルル=ヴァランタン・アルカン。東京藝大・同大学院に学び、先鋭的な活動を続けるピアニストの森下唯は、この謎多き鬼才の佳品の紹介に力を注ぐ。作曲家205回目の生誕日に開くステージ。“人生”をテーマとした異色作「大ソナタ」に加え、チェロの長谷川陽子を迎えて、「演奏会用ソナタ」を披露する。森下 唯長谷川陽子 ©塩澤秀樹左:佐藤裕希恵 右:瀧井レオナルド
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