eぶらあぼ 2018.11月号
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163コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALヴァイオリンコンクールで、17歳の外村理紗(ほかむら・りさ)が第2位に入賞し、併せてパガニーニ賞第3位も受賞した。優勝は、2013年に仙台国際音楽コンクールを制したリチャード・リン(台湾/アメリカ)。 外村は01年東京都生まれ。現在、東京音楽大学付属高等学校在学中。幼少時より全日本学生音楽コンクールで上位入賞し、17年には日本音楽コンクールで第2位に入賞している。International Violin Competition of Indianapolishttp://violin.org/2018-competition/■第12回 国際オーボエコンクール・東京 で浅原由香が第2位 9月29日から開催されていた「第12回 国際オーボエコンクール・東京」の本選が10月6日に、東京・紀尾井ホールで行われ、入賞者が下記の通り発表された。第1位:該当者なし第2位:浅原由香(日本)第3位:アンドレイ・シュロキャン(ロシア)、アルマン・ジコルム(フランス) 最高位に入賞した浅原は、東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。オーボエを池田昭子、小畑善昭、青山聖樹らに師事し、現在は、首都圏のオーケストラや室内楽で活動している。第10回日本ジュニア管打楽器コンクール第1位、第29回宝塚ベガ音楽コンクール第5位など、入賞多数。 「国際オーボエコンクール・東京」はソニー音楽財団初代理事長の大賀典雄発案のもと、オーボエの真価を広めると共に、優れた人材の発掘と育成に努めることを目的として3年に一度開かれ、若手オーボエ奏者の登竜門として世界に広く認知されている。今回の審査委員はハンスイェルク・シェレンベルガー(委員長)、モーリス・ブルグ、古部賢一らが務めた。国際オーボエコンクール・東京http://oboec.jp/■「第48回 JXTG音楽賞」受賞者決定 2018年度の「JXTG音楽賞」が決定した。洋楽部門本賞は作曲家の池辺晋一郎、奨励賞はフォルテピアノの小倉貴久子が受賞した。 同音楽賞は1971年創設。洋楽部門においては、演奏のほか音楽ジャーナリズムや研究・評論などの分野も対象としている。[贈賞理由(抜粋)]池辺晋一郎:わが国の作曲界を代表する一人として力強く歩みつづけて半世紀を越えた。今や作曲だけでなくホール等の事業、関連団体の役職、著作、メディアなどを通して、日本の音楽活動の健全な発展に大きく寄与する重要な存在となっている。小倉貴久子:これまで、「音楽の玉手箱」「ベートーヴェンをめぐる女性たち」などを展開、現在は「モーツァルトのクラヴィーアのある部屋」をシリーズ化して興味深い演奏会を提供し続けている。CDを40点以上リリースし、そのいずれもで、典雅で優美な演奏によりフォルテピアノの世界をさらに親しみ深い存在とする役割を果たしてきた。JXTGホールディングスhttp://www.hd.jxtg-group.co.jp/■訃報:モンセラート・カバリエ氏 スペインを代表する世界的オペラ歌手で、ソプラノのモンセラート・カバリエ氏が10月6日、入院先のバルセロナで死去した。85歳。1933年バルセロナ生まれ、リセウ音楽院で学んだ。65年、ニューヨークのカーネギー・ホールに代役で主演した《ルクレツィア・ボルジア》で脚光を浴び、その名を世界的なものにした。その後、幅広いレパートリーで活躍し、馥郁たる美声とベルカントの技巧を併せ持った稀有なプリマドンナとして多くのオペラファンに愛された。来日公演では、79年のコヴェント・ガーデン王立歌劇場《トスカ》、89年のウィーン国立歌劇場《ランスへの旅》などに出演し絶賛された。また、ロック歌手、故・フレディ・マーキュリーとのデュエットで歌った「バルセロナ」がバルセロナ五輪でのテーマソングとして使われ話題を呼んだ。小倉貴久子池辺晋一郎©東京オペラシティ文化財団 撮影:武藤 章写真提供:公益財団法人 ソニー音楽財団
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