eぶらあぼ 2018.9月号
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65トーキョー・メット・サラダ・ミュージック・フェスティバル 2018[サラダ音楽祭]幼児から大人まで全身で楽しめるスペシャルな音楽祭が誕生!文:飯田有抄9/17(月・祝)13:00「OK!オーケストラ」 19:00 音楽祭メインコンサート〈プルミエ・ガラ〉東京芸術劇場 コンサートホール無料ミニコンサートおよびワークショップは東京芸術劇場、池袋エリア(池袋西口公園・池袋駅商業施設など)で開催。問 サラダ音楽祭 事務局03-5444-2786 http://salad-music-fes.com/※音楽祭の詳細については上記ウェブサイトでご確認ください。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、東京にまったく新しい音楽祭が誕生する! 題して「トーキョー・メット・サラダ・ミュージック・フェスティバル 2018」、通称「サラダ音楽祭」。フレッシュな響きの「サラダ(SaLaD)」という言葉は、「Sing and Listen and Dance !!」、歌う! 聴く! 踊る! という、音楽祭のコンセプトの頭文字からきている。赤ちゃんから大人まで、だれもが音楽の楽しさを体感し、歌ったり体を動かしたりできる参加型のフェスティバルだ。 この音楽祭をリードするのは東京都交響楽団である。都響は、1964年開催の東京オリンピックの文化記念事業として、65年に設立されたオーケストラだ。五輪と縁の深い楽団がふたたび五輪に向けて、音楽文化の面から東京を熱くする! 音楽祭の舞台となるのは賑やかな街、池袋。東京芸術劇場(芸劇)のほか、池袋駅に近いショッピングエリアや公園などでも無料コンサートが開かれ、街が音楽で溢れる1日となりそうだ。赤ちゃんから入場OKな昼公演 音楽祭の中心となる昼夜2つのコンサートは、東京芸術劇場コンサートホールで行われる。いずれも都響の音楽監督・大野和士が指揮台に登場する。13時からは「OK! オーケストラ」と題するコンサート。“赤ちゃんの入場OK! 歌ってOK! 踊ってOK!” というユニークなコンセプトで、ブラームスやストラヴィンスキーによるクラシック音楽のダンスナンバーのほか、交響組曲「ドラゴンクエストV」より「序曲」やディズニー・ファンタスティック・メドレーなど、曲目は親しみやすいプログラムでいっぱい。「指揮体験」や「ダンス体験」、「みんなで一緒にうたおう!」など、参加型コーナーも目白押しだ。ダンスには近藤良平率いる人気ダンス集団「コンドルズ」が出演、司会はNHK Eテレ『みいつけた!』のオフロスキー役でおなじみの俳優、小林顕作が登場するという、都響にとってもこれまでにないコラボレーションで展開されてゆく。夜公演には小池都知事も登場! 夜(19時)のメインコンサートは「〈プルミエ・ガラ〉カルミナ・ブラーナ × Dance!!」。小池都知事の指揮で幕開けし、第Ⅰ部は、世界的ハーピスト吉野直子ほか、華やかなソリストたちが登場し、クラシックの名曲をたっぷりと聴かせてくれる。第Ⅱ部は、迫力に満ちた壮大な作品、オルフの世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」である。大野和士と都響とコンドルズとが、ここで再びタッグを組み、今まで誰も見聴きしたことのない、オーケストラとダンスが織りなす独創的な「カルミナ・ブラーナ」を上演する。国内外で活躍する歌手陣も参戦。ソプラノの光岡暁恵、カウンターテナーの藤木大地、バリトンの小林大祐といったメンバーだ。合唱は新国立劇場合唱団、児童合唱に東京少年少女合唱隊。アナウンサーの木佐彩子が司会を務める。無料ミニコンサートや充実のワークショップも 街中の無料ミニコンサートは、都響と芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミー、そして新国立劇場合唱団メンバーが、5ヵ所のスポットに登場し、朝10:30~夕方6:30までの間に、30分ずつのコンサートを全13公演行う。また芸劇内のリハーサルルームでは、歌、ダンス、楽器作りのワークショップや、都響メンバーが指導してくれる楽器体験、YAMAHAが開発したAIとの即興演奏体験など、充実のワークショップが用意されている。楽器作りのみ材料費がかかるが、その他ワークショップは無料。歌とダンスは事前に申し込もう。 1日フルに楽しめるサラダ音楽祭で、ぜひ新しい音楽体験に出会ってほしい。大野和士 ©Rikimaru Hotta光岡暁恵 ©Flavio Gallozzi近藤良平 ©HARU藤木大地小林顕作吉野直子 ©Akira Muto
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