eぶらあぼ 2018.8月号
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48©Hideki Shiozawa第13回 仙台クラシックフェスティバル せんくら20189/28(金)~9/30(日) 日立システムズホール仙台(青年文化センター)、エル・パーク仙台、太白区文化センター、仙台銀行ホール イズミティ21 他問 せんくら事務局022-727-1872 http://sencla.com/長谷川陽子(チェロ)楽都・仙台にクラシック音楽が溢れる3日間!取材・文:原 典子Interview 仙台の街が音楽一色に染まる3日間。「せんくら」の愛称で親しまれている仙台クラシックフェスティバルが9月28日~30日に開催される。今年で13回目を迎える「せんくら」に1回目から参加しているチェリスト、長谷川陽子にその魅力を聞いた。 「ありがたいことに“皆勤賞”です。本当に素晴らしい演奏家たちが集まる3日間ですので、自分が弾くだけでなく、皆さんの演奏を聴くことでも刺激を受けています。東京近郊ですと終演後でも家に帰れますが、仙台の場合は泊まりですから、演奏家同士で美味しい食事やお酒を楽しみながら音楽談義をしたりして、その中から新しい企画が生まれることもあります」 長谷川だけでなく、毎年のように参加しているギタリストの福田進一、ピアニストの三舩優子や横山幸雄らベテラン勢から、今もっとも注目を集める若手まで、出演アーティストは総勢80以上を数える。演奏家が多忙を極める秋に、これだけの顔ぶれが集まる「せんくら」の引力とは? 「やはり仙台という街の魅力が大きいと思います。中心部も緑豊かで広々としていて、4ヵ所にあるコンサート会場を移動するときも疲れないんですよね。ちょうどよい街のサイズ感というか。私は1年に1回、秋のはじめに仙台で“これからの1年はどんな年にしようか”と自身を見つめ直すのが恒例になっています。この13年の間には東日本大震災をはじめ、音楽祭にもいろいろなことがありました。その積み重ねの中で、演奏家やスタッフ、お客さまにとって、『せんくら』が心の拠り所のようになっているのではないでしょうか」 毎年首都圏から駆けつけるリピーターも多いという。「せんくら」ならではの楽しみ方は? 「1公演が45~60分という長さは、心地よく集中できる長さですよね。たくさんのコンサートをはしごするお客さまもいらっしゃいます。クラシック初心者の方も気軽に楽しめる多彩な内容でありながら、コアなファンの方にもご満足いただけるような凝りに凝ったプログラムも組んでいますので、ぜひ、ご自分だけの“タイムテーブル”を組み立ててみてください」 長谷川が出演するのは、バッハ生誕333年を祝うオープニング・ガラ、ピアニストの加羽沢美濃とのリサイタル、「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」の3公演。 「オープニングの『生誕333年バッハ・ガラ』ではバッハの無伴奏チェロ組曲第1番、『フェスティバル・ソロイスツ』ではヴィヴァルディの合奏協奏曲(op.3-9)でソロを弾きます。加羽沢さんとは、きちんとした共演ははじめて。彼女は名曲を分かりやすく解説するのが上手なので、トークもお楽しみいただけると思います」 音楽・美食・自然と出会う3日間。あなたも旅してみては?三ツ橋敬子の新 ♡ 夏休みオーケストラ!オペラやバレエの名場面からカウンターテナーの妙技まで贅沢なコンテンツ!文:室田尚子 神奈川県立音楽堂が三ツ橋敬子、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共に贈る子どものためのコンサート企画。今年は県立音楽堂が改修工事中のため、よこすか芸術劇場に場所を移して開催される。よこすか芸術劇場といえば、オペラハウス仕様ということで、今年はオペラとバレエをフィーチャーし、「愛」をテーマにしたプログラムが組まれた。題して「みんなでラブラブ! 編 in 横須賀」。ウィーン国立歌劇場をはじめ、世界のオペラハウスで活躍するカウンターテナー藤木大地が、ブリテ8/12(日)15:00 よこすか芸術劇場問 チケットかながわ0570-015-415 http://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/前回の模様 ©青柳 聡ンの歌劇《夏の夜の夢》からのアリアや日本歌曲などを歌うほか、プロコフィエフのバレエ『ロミオとジュリエット』ではバレエダンサーが舞台で踊る様子も楽しむことができる。そのほか、指揮者体験や、歌劇《アイーダ》の「凱旋行進曲」を合唱団の一員となって歌う企画など、参加型の付随イベントも盛りだくさん。夏休みの音楽体験としてオススメのコンサートだ。
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