eぶらあぼ 2018.8月号
172/179

181コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報日本を代表するチェロの名手・上森祥平が毎年開く、バッハ「無伴奏組曲」全曲演奏会。全6曲に古今の無伴奏作品を併せ、1日で披露する精力的な取り組みは、11年目へと突入する。今回は第1、4番(13時半開演)、第2、3番(15時半)、第5、6番(17時半)と3部に分けて。各部に、ブリテンによる無伴奏組曲全3曲を、1曲ずつ挟み込む。2つの曲集は「親密に絡み合い、さらなる高みを目指す」と上森は言う。小山佳織は桐朋学園大に学び、室内楽やオーケストラなど、多方面で活躍する気鋭のヴィオリスト。今回のリサイタルは、ピアノの小山京子と共演、ヒンデミット、ブラームス第2番、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバのための第3番、3つの名ソナタに加えて、レーガーの無伴奏組曲とドイツ作品を揃えた。「どの作品にも、ヴィオラならではの良さがたくさん詰まっています。心を込めて演奏させていただきます」と話す。日本のブラス・シーンをリードし続ける精鋭集団「東京佼成ウインドオーケストラ」が、夏休みの子どもたちと、その家族に贈る音のプレゼントが「ファミリーコンサート」だ。今回は、同楽団ミュージック・アドバイザーの藤野浩一が指揮。ムソルグスキーの交響詩「はげ山の一夜」でダイナミックなサウンドを体感するほか、オーケストラと一緒に歌ったり、指揮を体験したりと、楽しい企画が用意されている。名匠マイケル・コリンズは、芳醇な音色と圧倒的な技巧で「英国クラリネット界のレジェンド」と称される。今回は、ピアノ村田千佳とロヴレーリョの「《椿姫》の主題による協奏的幻想曲」、ヴィオラ鈴木康浩を交えてモーツァルト「ケーゲルシュタット・トリオ」、ヴァイオリン岡本誠司ら俊英たちが加わってブラームスのクラリネット五重奏曲ほか、多彩な室内楽を披露。さらに、ソプラノのシャーロット・ド・ロスチャイルドと日本の歌曲なども。加藤昌則&吉澤 実 デュオ・コンサート~リコーダー・ワールドへ、ようこそ!~J.S.バッハ × B.ブリテン × 上森祥平無伴奏チェロ組曲全曲演奏会2018東京佼成ウインドオーケストラ’18夏休み ファミリーコンサート楽器の秘密シーズンⅣ吉井瑞穂(オーボエ)小山佳織(ヴィオラ)マイケル・コリンズ天才クラリネット奏者が贈る室内楽の愉悦8/28(火)14:00 相模女子大学グリーンホール8/25(土)13:30 東京文化会館(小)8/23(木)10:45 13:30 杉並公会堂8/29(水)13:30 かつしかシンフォニーヒルズ8/27(月)19:00 東京文化会館(小)8/25(土)14:00 ヤマハホール小山佳織マイケル・コリンズ ©Benjamin Ealovega藤野浩一午後のひととき、気軽に音楽が愉しめるシリーズ「午後のうるおいコンサート」。作曲家の加藤昌則のレクチャーとピアノによる第4弾は、NHK「ふえはうたう」などでおなじみのリコーダー奏者、吉澤実を迎えて。第1部ではヘンデルのソナタなど古典作品に、加藤のオリジナル曲などを交えての「リコーダー入門」。第2部「The 吉澤リコーダー・ワールド」はデュオ演奏のみならず、得意のトークも熱を帯びそう。加藤昌則吉澤 実 ©Keiichi Kimura国際的に活躍する名手を迎え、彼らが駆る楽器の魅力や奥深さに迫る好評シリーズ「楽器の秘密」。今回は、マーラー室内管の首席を務める、オーボエの吉井瑞穂を迎えて。東京藝大を経て独カールスルーエ国立音大を首席で卒業、ベルリン・フィルでの演奏経験もある名手が、バッハ「ソナタ ト短調BWV1030」やベリオ「セクエンツァⅦ」など古今の名曲やトークを通じて、ダブルリードが紡ぎ出す、魅惑の音色と旋律美の秘密を探る。ピアノは濱倫子。吉井瑞穂 ©Satoko Imazu

元のページ  ../index.html#172

このブックを見る