eぶらあぼ 2018.8月号
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149コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL公演、19年6月には日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念公演も開催する。日本フィルハーモニー交響楽団http://www.japanphil.or.jp/■吉田 都が新国立劇場舞踊部門芸術 監督就任へ バレエダンサーの吉田都が、新国立劇場の2020-21シーズンからの舞踊部門次期芸術監督予定者として芸術参与に就任することが、6月28日に開催された新国立劇場運営財団理事会で決まった。芸術参与就任は2018年9月1日。芸術監督の任期は20年9月1日から24年8月31日までの4年間を予定している。 吉田は、1983年にローザンヌ国際バレエコンクールで入賞。84年にサドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)に入団し、88年にプリンシパルに昇格。95年に英国ロイヤル・バレエ団に移籍し、2010年の退団までプリンシパルを務めた。 就任にあたり吉田は「これまでの経験を生かし、たくさんのお客様に喜んでいただけるよう、 全身全霊を傾けて努めて参ります」とコメントを寄せた。 また、大野和士、小川絵梨子がそれぞれ、9月1日付けでオペラ、演劇の芸術監督に就任することもあわせて発表された。任期は22年8月31日まで。新国立劇場http://www.nntt.jac.go.jp/■サントリー音楽賞・佐治敬三賞 贈賞式 2017年度のサントリー音楽賞および佐治敬三賞の贈賞式が、7月2日にサントリーホール ブルーローズで行われた。第49回サントリー音楽賞を受賞した■日本フィルハーモニー交響楽団が首席 指揮者ピエタリ・インキネンとの契約 延長を発表 日本フィルハーモニー交響楽団は、首席指揮者ピエタリ・インキネンとの契約延長を6月15日、都内で行われた会見で発表した。延長期間は2019年9月より21年8月までの2年間。 インキネンは、09年より同団首席客演指揮者に就任、シベリウスなど母国の作品を中心に取り上げ、16年9月の首席指揮者就任後は、ワーグナーやブルックナーなどドイツ音楽にも力を入れてきた。 また、日本フィルとしては実に13年ぶりとなるヨーロッパツアーの開催も併せて発表された。ツアーは19年4月より、ドイツやイギリス、そしてインキネンの出身地コウヴォラなど初訪問のフィンランドでも公演を行う。プログラムはシベリウスの交響曲第2番、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、エルガーのチェロ協奏曲ほか。ソリストはジョナサン・ビス、ジョン・リル(以上ピアノ)、シェク・カネー=メイソン(チェロ)。 インキネンは「長年のレパートリーとして、シベリウスには特に力を入れて取り組んできたが、日本フィルのシベリウスは世界的に見ても他のオーケストラと響きが違う。しかし進化のプロセスは今後も必要。幅広いレパートリーを取り上げることで、音楽の質・音・表現を向上させ、このオケを大きく前進させていきたい」と今後の抱負を述べた。 ヨーロッパツアーについては、「ツアー開催の19年は、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年。さらに渡邉曉雄さんの生誕100年でもあり、非常に祝祭的な年。コウヴォラでも演奏できることは、今からとても楽しみ」と語った。 ツアー終了後は日本でのヨーロッパツアーの凱旋会見から Photo:S.Ito/Tokyo MDE
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