eぶらあぼ 2018.6月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL裏を紹介したドキュメンタリーがボーナス映像として併録されている。 マニンガーは、これまでのBPOと日本、アジアとの関わりを以下のように語った。 「一番初めはカラヤンと2機のプロペラ機に分乗しての来日でした。それから60年経ちましたが、日本への愛情は変わりなく続いています。私たちの本拠地、ベルリンのフィルハーモニーはヴィンヤード形式で、透明感のある素晴らしい響きがしますが、サントリーホールにも同じような感じを持ちますし、よりまろやかな響きになる印象があります。今回のディスクでは、会場のライヴ感や臨場感を味わっていただけると思います」【CD】『アジア・ツアー2017〜ライブ・フロム・サントリーホール』ベルリン・フィル・レコーディングス/キングインターナショナルKKC-9327/32(5SACD+1BD) ¥11,000+税※日本語帯・解説付 デジタル・コンサートホール7日チケット付5/20(日)発売Berliner Philharmonikerhttp://www.berliner-philharmoniker.de/■セバスティアン・ヴァイグレが読響第 10代常任指揮者に就任 読売日本交響楽団は、2019年3月末日で第9代常任指揮者を退任するシルヴァン・カンブルランの後任として、19年4月1日よりドイツの指揮者セバスティアン・ヴァイグレが第10代常任指揮者に就任することを発表した。最初の任期は22年3月までの3年間。 ヴァイグレは1961年ベルリン生まれ。ハンス・アイスラー音楽大学でホルン、ピアノ、指揮を学び、最初はホルン奏者としてキャリアをスタート。その後、指揮者として本格的に活動を開始、めきめきと頭角を現し、2008年からはフランクフルト歌劇場の音楽総監督のポストに就いている。07年にはバイロイト音楽祭に《マイスタージンガー》でデビューしたほか、メトロポリタン歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場等に客演するとともに、ベルリン放送響、ウィーン響、フランクフルト放送響でもタクトを執り、オペラとコンサートの両輪で国際的な活躍ぶりを見せている。読響には16年8月に初登場し、シューマン「交響曲第4番」、R.シュトラウス「家庭交響曲」などドイツ・ロマン派作品などで絶賛され、17年には東京二期会で《ばらの騎士》を指揮し日本の音楽ファンに卓越した音楽性を印象づけた。読売日本交響楽団http://yomikyo.or.jp/■びわ湖ホール芸術監督沼尻竜典が 2022年3月まで任期更新 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、2019年3月末をもって満了となる芸術監督沼尻竜典の任期を、次期22年3月末まで更新することを発表した。07年4月の芸術監督就任以後、継続5期目となる。 沼尻は17年《ラインの黄金》で第25回三菱UFJ信託音楽賞、《ノルマ》では第72回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。同年オペラの文化の普及や指揮者・作曲家としての現代音楽への取り組みが評価され紫綬褒章を受章した。さらに近年では、4年かけてのワーグナー《ニーベルングの指環》4部作上演(16〜19年度)や「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」のプロデュースも行っている。 また、現在びわ湖ホール声楽アンサンブル専任指揮者を務めている本山秀毅が、大阪音楽大学学長就任に伴い勇退するため、18年4月より大川修司が専任指揮者に就任する。そしてこれまでの功績をふまえ、本山が桂冠指揮者に、長きにわたりびわ湖ホールアンサンブルを指導している田中信昭が名誉指揮者に就任することも併せて発表された。滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールhttp://www.biwako-hall.or.jp/■木許裕介がポルトガルの国際指揮コン クールで優勝 4月23日〜28日にポルトガル北部のエシュポゼンデで行われた国際指揮コンクール(The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition)で、大阪府出身の指揮者、木許(きもと)裕介が優勝した。同コンクール優勝は日本人初となる。審査は、主催者であるオルケ

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