eぶらあぼ 2018.4月号
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207コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報ピアニストでロシア音楽のエキスパート、有森博を迎えての「パーカッション・メッセージ」第5弾。秋元孝介と高野泰輔のピアノに、オーストリアの名手ダビット・クリストファー・パンツルや梅津千恵子の打楽器が対峙し、「デュオ×2」によるバルトークやカプースチンのほか、ピアノと打楽器、それぞれのデュオによる佳品の数々も。クラシックやジャズ、民俗音楽など多様な音楽が融合した“いま”を体感する。一口にモーツァルトと言っても、作品は様々な顔を持つ。そんな多彩な魅力を、東京交響楽団がバラエティー豊かな切り口で届けるシリーズ「モーツァルト・マチネ」。今回は高関健の指揮で、ザルツブルク時代の最後を飾り、木管楽器が大活躍をみせるセレナーデ第9番「ポストホルン」に焦点を当てる。さらに、この全曲に加えて、入退場の際に演奏されたとされる2つの行進曲を、モーツァルト時代さながら、曲の前後に添える。実力派ピアニストの岩崎洵奈が、春風と共に、薫り立つ“ウィーンの調べ”を届けてくれる。東京藝大を卒業後、第16回ショパン国際ピアノコンクールでのディプロマ賞受賞など、登竜門で実績を重ね、国際的な活動を続ける逸材。今回はソナタ第17番「テンペスト」、「イギリス国歌『God Save the King』による7つの変奏曲」とベートーヴェンの佳品に、得意のショパンから、バラード第1~4番を添えて。大地の響宴 2ピアノ+2パーカション 東欧・ロシアの響き秋山和慶(指揮) 中部フィルハーモニー交響楽団 第60回定期サラマンカ大学創立800周年記念コンサート神尾真由子(ヴァイオリン) ミロスラフ・クルティシェフ(ピアノ)モーツァルト・マチネ 第33回高関 健(指揮) 東京交響楽団岩崎洵奈(ピアノ)ウィーンの調べを 春風にのせて4/29(日・祝)14:00 アミュゼ柏 クリスタルホール4/19(木)18:45 三井住友海上しらかわホール4/14(土)16:00 岐阜/サラマンカホール4/29(日・祝)14:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館4/28(土)11:00 ミューザ川崎シンフォニーホール4/15(日)14:00 東京オペラシティ リサイタルホール高関 健 ©佐藤雅英岐阜県と深い繋がりを持ち、県立コンサートホールの名の由来ともなった、スペイン南部の古都サラマンカ。同地が誇る伝統の名門・サラマンカ大学創立800周年を記念するステージは、指揮のロベルト・フォレス・ヴェセスとギターのカニサレス、スペインの2大アーティストを迎えて、名古屋フィルと共にロドリーゴ「アランフェス協奏曲」ほか情熱の調べの数々を。また、オルガン鈴木優人との共演による辰巳満次郎の創作能舞も。カニサレス ©Amanico Guillénロベルト・フォレス・ヴェセス ©Jean-Baptiste Millot2007年にチャイコフスキー国際コンクールを制し、国際的に活躍するヴァイオリンの神尾真由子が、同年にピアノ部門で最高位入賞を果たし、公私のパートナーでもあるミロスラフ・クルティシェフと共に臨むステージ。モーツァルト「第28番 K.304」とフランク、2つの名ソナタに、ウェーベルンはじめ様々な手触りの現代作品や、ガーシュウィン(ハイフェッツ編)の《ポーギーとベス》など、変幻自座な響きの世界を形創る。神尾真由子 ©Shion Isakaミロスラフ・クルティシェフ ©Takaaki Hirata2000年に愛知県小牧市を本拠に創設され、覇気あふれる快演で、日本楽壇へ爽やかな新風を吹かせている中部フィルハーモニー交響楽団。60回の節目となる定期は、草創期から彼らの成長を見守り、そのサウンドを磨き上げて、昨春には芸術監督・首席指揮者へ就任した秋山和慶のタクトで。第7番「未完成」と第8番「グレイト」、シューベルトの2大交響曲をじっくり聴かせて、楽団の歴史へ新たな1ページを記す。秋山和慶梅津千恵子有森 博
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