eぶらあぼ 2018.3月号
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46 金沢のゴールデンウィークを音楽で彩る「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」が今年も開催される。昨年に引き続き、音楽祭のマスコット兼宣伝部長のキャラクターにはガルガンチュア(愛称ガルガンちゃん)が採用され、音楽祭を盛り上げる。昨年のベートーヴェンに続き、今年のテーマは人気の高いモーツァルト。第一線で活躍する大勢のアーティストたちを招き、モーツァルトの名曲を中心に、伝統芸能とのコラボレーション、吹奏楽の祭典、市民参加型プログラムなど、多彩なメニューがこの音楽祭の醍醐味だ。 現時点で発表されている参加アーティストと大まかなプログラムのなかから、聴きどころをピックアップしてみよう。 まずはオーケストラ。モーツァルトの生地からザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ポーランドからアマデウス室内オーケストラ、東京から紀尾井ホール室内管弦楽団(旧称は紀尾井シンフォニエッタ東京)を招く。これに地元、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が加わるという充実した陣容で、モーツァルトの代表的な交響曲をシリーズで演奏する。オーケストラごとのキャラクターの聴き比べが楽しそうだ。 指揮者陣で目立つのはなんといってもウラディーミル・アシュケナージ(公演番号C11、C14、C21)。音楽祭の顔といえるような存在感を発揮してくれるのではないだろうか。また俊英リッカルド・ミナーシ(H11、C13、C22、C31、C33、魚津5/6)も話題を呼びそうだ。ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を務め、リヨン歌劇場管弦楽団やカンマーアカデミー・オブ・ポツダム他を指揮する一方、ヴァイオリニストとして古楽の分野でも活躍する今年は北陸がモーツァルトに染まる!ガルガンチュアモーツァルト昨年スタートした「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」が今年も開催される。メインとして取り上げる作曲家は、古今東西多くの人に愛され続けるモーツァルト! 4月28日から5月5日の会期中、北陸新幹線開通以来いっそうの賑わいを見せる金沢の街が音楽で染まる。文:飯尾洋一最新プログラムの聴きどころをCheck!!

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