eぶらあぼ 2018.3月号
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215コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報本年度を締め括る東混の定期に、「次代を担う若きマエストロ」と目される気鋭の指揮者、川瀬賢太郎が初登場する。ピアノの津田裕也の共演を得て、人気作曲家・村松崇継への委嘱作品の初演や、“美しき難曲”として知られる三善晃の混声合唱組曲「五つの童画」を披露。マーラーや妻アルマによる歌曲を素材に、現代ドイツの作曲家クリトゥス・ゴットヴァルトが編んだ、無伴奏合唱曲集からの抜粋ほかも併せて。ヴァイオリンの加藤知子、チェロの山崎伸子、そしてピアノの伊藤恵。いずれも卓越した音楽性を武器に、グローバルな演奏活動を展開する3人のミューズが降臨し、美しき調べを紡ぐ。まず山崎がバッハ「無伴奏組曲第3番」を披露。そして、加藤が伊藤を伴い、ブラームス「ソナタ第2番」を弾く。さらに、伊藤がソロでシューマンの佳品2曲を。最後は全員が顔を揃え、シューマン「ピアノ三重奏曲第1番」で締め括る。東京藝大・同大学院やウィーンで学び、オペラや宗教作品などのソリストとして活躍、桐朋学園大教授として後進の指導にも力を注ぐソプラノの大橋ゆり。ピアノの井出德彦と共演、ウェーバー「私の歌」やブラームス「セレナーデ」ほか19世紀の佳品を出発点に、フランツ・シュレーカー「遊糸」やロベルト・シュトルツ「20の花の歌」からの抜粋など、20世紀へと、ウィーンの“隠れた名曲”に出会う旅へと聴衆を誘う。パリで作曲とピアノを学び、独創的な音楽活動を続ける藤井一興。今回はクープラン、ラモー、フォーレ、ドビュッシーとフランス音楽史を辿り、モーツァルトのK.310、ショパンの第3番とパリで生まれたソナタも。さらに、チェロ横坂源と共に自作「宮島の鳥居に波は震える」を初演。ランボーの詩集から採ったタイトルは「光り輝く事」の意で、「フランス芸術が芽吹き、爛熟する様を皆様と享受できれば」と語る。川瀬賢太郎(指揮) 東京混声合唱団第246回定期加藤知子(ヴァイオリン) 山崎伸子(チェロ) 伊藤 恵(ピアノ) ピアノ・トリオ藤井一興(ピアノ) Illuminations〈イリュミナシオン〉~光り輝く事~古橋綾子 無伴奏ヴァイオリンの夕べ(6夜)大橋ゆり(ソプラノ)小林研一郎(指揮) 森 麻季(ソプラノ) 日本フィル コバケンセレクション 世界の名曲3/29(木)19:00 よみうり大手町ホール3/25(日)14:00 相模女子大学グリーンホール3/22(木)19:00 東京文化会館(小)3/29(木)19:00 高崎シティギャラリー コアホール4/3(火)19:00 近江楽堂(東京オペラシティ3F)3/28(水)19:00 古賀政男音楽博物館けやきホール3/24(土)14:00 府中の森芸術劇場川瀬賢太郎 ©Yoshinori Kurosawa「コバケン・スペシャル」と題して、好評の長寿シリーズ「どりーむコンサート」に 、“炎のマエストロ”こと小林研一郎が率いる日本フィルハーモニー交響楽団が登場。日本を代表するソプラノの森麻季を迎えて、J.シュトラウスⅡの《こうもり》から〈私の侯爵様〉など名アリアやマスカーニ「アヴェ・マリア」、ビゼーの「アルルの女」組曲やレハールのワルツ「金と銀」など、選りすぐりの名曲を披露する。小林研一郎 ©満田 聡森 麻季 ©Yuji Hori桐朋学園大・同大学研究科に学び、チェコ・プラハでも研鑽を積み、群馬交響楽団のコアメンバーの一方、ソリストとしても活躍するヴァイオリンの古橋綾子。ライフワークとして取り組む「無伴奏の夕べ」の第6夜は、バッハ「パルティータ第1番」を軸に。テレマン「12のファンタジー第4番」などバロックから、イザイ「ソナタ第4番」、レーガー「前奏曲とフーガ」、さらにクライスラーへと、順に時代を下ってゆく。伊藤 恵 ©大杉隼平山崎伸子 ©武藤 章加藤知子©山内洋子

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