eぶらあぼ 2018.3月号
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183コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALり、コンサートマスターとして演奏してもらうことです。ソリストとしてのみならず、コンマスとしての資質も審査の対象になりました」 第7回コンクールの申込受付期間は今年の6月14日〜11月14日(当日消印有効/オンラインの申込の場合は日本時間24:00まで)。出場者の発表は19年2月頃に予定されている。第7回 仙台国際音楽コンクールピアノ部門:2019.5/25(土)〜6/9(日)ヴァイオリン部門:2019.6/15(土)〜6/30(日)会場:日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)問 仙台市市民文化事業団 仙台国際音楽コンクール事務局 022-727-1872http://www.simc.jp/■仲道郁代が2つの新リサイタルシリーズ を10年かけて開催 昨年デビュー30周年を迎えたピアニスト仲道郁代が、今年から10年間にわたり2つのリサイタルシリーズを行う。1月24日、都内で行われた記者会見で発表した。 仲道は、これまでの演奏活動を次のように振り返った。 「30年間様々なことがあったがとても充実していた。演奏していると我を忘れ、無になり、美しい特別な空間にいる感覚になる。その感覚を、場所を問わず、聴いてくださる方々と共有すること。それを求めて今まで弾き続けてきました」 今後については「10年後、音楽家としてどこまで到達しているのか。人生について考え、先人の知恵に触れ、世の中のためになる演奏家にならなければ。その思いと共に歩んでいきたい」との抱負を述べた。 リサイタルシリーズは、10年間通じてそれぞれ春と秋に行われる(全20回)。春はベートーヴェンのソナタを軸にし、更にベートーヴェンに影響を受けたとされる作曲家の作品を中心に。秋はピアノならではの様々な表現が存分に感じられる作品によるプログラム。この2つのシリーズについて仲道は「ベートーヴェンの音楽は生きることの哲学を示してくれる。その世界と音楽がもたらす無我の境地、それがクロスされたときに、私の目指していく世界が見えてくる。秋のシリーズではピアノの音色、表現の細やかさなどを親密な空間で感じてほしい」と説明した。 また、このリサイタルシリーズ開始直前の3月16日には、東京芸術劇場で「仲道郁代 ピアノ・フェスティヴァル」を開催する。清水和音、小川典子ら第一線で活躍する5名のピアニストと共演し、公演前にはピアニスト達によるトーク、さらにはマスタークラスも実施する。これについて仲道は「この指とまれ! と言ったところ、5名の素晴らしいピアニストが集まってくれた。本当に嬉しいこと。曲目は2台ピアノでの超絶技巧曲など、真剣に取り組まないと大変な曲ばかり。自分が大好きなピアノの様々な魅力を知っていただきたい」と語った。仲道郁代 ピアノ・リサイタルベートーヴェンと極めるピアノ道 vol.1(全10回)4/30(月・休)14:00 サントリーホールジャパン・アーツhttp://www.japanarts.co.jp/■藤岡幸夫が東京シティ・フィルの首席 客演指揮者に就任 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団は2月5日に会見を開き、常任指揮者の高関健、2019年4月より首席客演指揮者に就任する藤岡幸夫、コンサートマスターの戸澤哲夫が登壇した。志田明子楽団長の挨拶に続き、高関が2018/19シーズンのラインナップ概要について説明した。 「(桂冠名誉指揮者の)飯守泰次郎先生にはブラームスなどドイツ・ロマン派の真髄に触れるような作品をお願いし、私はシティ・フィルがまだやっていない曲目など、多彩な曲目を聴いていただけるように選曲しました。ティアラこうとうと東京オペラシティの定期全13公演でひとつのシリーズになっています。トンチエ・ツァンさんなど、将来有望な若手の客演指揮者も出演。小山実稚恵さんによるバルトーク『ピアノ協奏曲第2番』やマルタンの協奏曲など演奏機会の少ない曲も含め、ハイドンからシェーンベルク、武満徹までバランスの良いラインナップになりました」 続いて、藤岡が就任の挨拶を行った。 「シティ・フィルとも高関さんとも長いおつきあいなので、とても嬉しい。特に高関さんが就任されてから、オーケストラのアンサンブル能力や自発性は格段に会見から 仲道郁代Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE会見から 左より:志田明子、高関 健、藤岡幸夫、戸澤哲夫 Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE
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