eぶらあぼ 2018.2月号
190/195

201コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報創設から18年と若いオーケストラながら、覇気みなぎる熱演で日本楽壇に新風を吹かせる中部フィルハーモニー交響楽団。今回は、芸術監督・首席指揮者の重鎮、秋山和慶のタクトで、珠玉の名曲を味わう。まずは、一昨年にモントリオール国際音楽コンクールを制した辻彩奈のソロで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を。さらに、スメタナ「わが祖国」から「モルダウ」ほか4曲など、管弦楽作品もたっぷりと。若い演奏家を地域で応援する「府中の森めばえコンサート」の第45弾。昨年の登竜門で入賞した、2つの瑞々しい才能を聴く。最初は、第86回日本音楽コンクールで第2位となったピアノの鐵百合奈。ソナタ第3番や「トロイメライ」ほか、シューマンの作品を弾く。そして、第15回東京音楽コンクール木管部門第3位のフルートの伊藤優里。鐵と共にタファネル「ミニヨンの主題によるグランドファンタジー」ほかを演奏する。飯森範親と辿るドビュッシーの芸術~實川 風(ピアノ)を迎えて~秋山和慶(指揮) 中部フィルハーモニー交響楽団 第59回定期演奏会鐵 百合奈(ピアノ) 伊藤優里(フルート)府中の森めばえコンサート Vol.45イリーナ・メジューエワ(ピアノ)3つのピアノリサイタル vol.3森 麻季(ソプラノ) 横山幸雄(ピアノ)デュオリサイタル松居直美(オルガン)オルガンの未来へⅣ 今、扉を開けて2/23(金)13:00 ヤマハホール2/17(土)14:00 小牧市市民会館2/17(土)14:00 府中の森芸術劇場2/24(土)14:00 東京文化会館(小)2/17(土)14:00 愛知/尾西市民会館2/17(土)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール秋山和慶辻 彩奈 ©大杉隼平鐵 百合奈伊藤優里1992年にオランダのエドゥアルド・フリプセ国際コンクールで優勝し、ヨーロッパ各地で活躍の後、日本を拠点に演奏活動を展開するロシア出身の人気ピアニスト、イリーナ・メジューエワ。日本デビュー20周年を記念し、1925年製スタインウェイを駆っての3回のリサイタルの最終回は、彼女が広く紹介したメトネルの「忘れられた調べ」からの5曲を核に。ラフマニノフの第2番とリスト、2つの名ソナタで包み込む。©中村いさむ人気指揮者・飯森範親がナビゲート、2015年にロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第3位と最優秀リサイタル賞、新曲賞を受賞したピアノの實川風の快演で、没後100年を迎えたドビュッシーの音楽世界を掘り下げる。「アラベスク第1番」や「ベルガマスク組曲」から「前奏曲」「月の光」、「前奏曲集第1集」から「沈める寺」「亜麻色の髪の乙女」、「同第2集」から「花火」ほか、独奏作品の傑作を軸に。飯森範親 ©山岸 伸實川 風 ©ミューズエンターテインメントホールアドバイザーの松居直美企画によるシリーズ。第4回は、グレゴリオ聖歌からルターのコラールへ受け継がれた古い旋律「過越のいけにえを賛美せよ」を軸に。まずは、松居のオルガンでバッハのコラール「キリストは死の縄目につながれ」や、西川竜太指揮混声合唱団 空ほかによる同名のカンタータなど、継承の道筋を。遂には気鋭の作曲家・権代敦彦の新作により、未来へと繋がる再生の息吹を与える。壮大なる試みだ。松居直美 ©木之下 晃2つの才能が出逢い、新たなる音への扉を開く。ソプラノの森麻季とピアノの横山幸雄、共に日本を代表する名手による、デュオリサイタル。森がグノー/バッハ「アヴェ・マリア」を歌えば、横山がソロで同曲に基づく即興を。森がデュパルク「旅への誘い」ほか爽やかな歌曲を歌うと、横山がラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」を添えるといった具合に、巧みに雰囲気を保ちつつ、響きの空間を形創ってゆく。森 麻季 ©Yuji Hori横山幸雄 ©アールアンフィニ

元のページ  ../index.html#190

このブックを見る