eぶらあぼ 2018.2月号
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189コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報4月の見もの・聴きもの曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎4月1、5日 ワーグナー:パルジファル 指/S.ビシュコフ、演出/A.ヘルマニス、出/C.ヴェントリス、A.カンペ、J.シュメッケンベッヒャー◎4月3、6、9日 アイネム:ダントンの死[18年3月プレミエ] 指/S.マルッキ、演出/J.E.ケップリンガー、出/W.コッホ、H.リッペルト、J.シュナイダー◎4月4日 ワーグナー:ラインの黄金 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/T.コニエチュニー、N.エルンスト、M.シュスター◎4月8、22日 ワーグナー:ワルキューレ 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/C.ヴェントリス、T.コニエチュニー、I.テオリン、M.シュスター4月10、13、17、20日 プッチーニ:トゥーランドット指/F.シャスラン、演出/M.A.マレッリ◎4月11日 ワーグナー:ジークフリート 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/S.グールド、I.テオリン、T.コニエチュニー、M.ヴィンクラー、H.ペコラロ◎4月15日 ワーグナー:神々の黄昏 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/S.グールド、I.テオリン4月21、24、27日 ベートーヴェン:フィデリオ指/A.フィッシャー、演出/O.シェンク、出/T.コニエチュニー、P.ザイフェルト、R.メルベート◎4月23、26、29日 ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ 指/M.アルミリアート、演出/O.シェンク、出/J.カウフマン、R.フロンターリ、A.ハルテロス4月25、28日 ヴェルディ:アイーダ 指/J.L.コボス、演出/N.ジョエル4月30日 ロッシーニ:セビリアの理髪師 指/A.ソディ、演出/G.レンネルトウィーン・フォルクスオーパー[会場:無印=ウィーン・フォルクスオーパー、(KS)=カジノ・アム・シュヴァルツェンベルクプラッツ(ウィーン)]4月1(19:00)、7(19:00)、11(19:00)、14(19:00)、16(19:00)、18(19:00)、22(19:00)日R.ロジャーズ:回転木馬(ミュージカル)[18年3月プレミエ] 演出/H.メイソン4月2(18:30)、8(19:00)、9(10:30)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.ローナー4月3(19:00)、5(19:00)、10(19:00)、15(18:30)、23(19:00)日 ドヴォルザーク:ルサルカ演出/R.ドゥセ4月4(18:00)、13(11:30)、19(18:30)日 P.ヴァルティノーニ:ピノッキオ[17年11月プレミエ] 演出/P.M.クレン4月6(19:00)、9(19:00)、12(19:00)、17(19:00)、21(19:00)、24(19:00)、26(19:00)日カールマン:サーカスの女王 演出/T.エンツィンガー★4月14(20:00)(KS)、16(20:00)(KS)、18(20:00)(KS)、19(20:00)(KS)、22(20:00)(KS)、25(20:00)(KS)、28(20:00)(KS)、29(20:00)(KS)日 G.ブライアーズ:マリリン・フォーエバー[プレミエ] 演出/C.ツァウナー4月27(19:00)、30(19:00)日 R.ロジャーズ:サウンド・オブ・ミュージック 演出/R.ドゥセアン・デア・ウィーン劇場★◎4月15(19:00)、17(19:00)、19(19:00)、21(19:00)、23(19:00)、25(19:00)日ブリテン:真夏の夜の夢[プレミエ] 指/A.マナコルダ、演出/D.ミキエレット、出/B.メータ、D.ファリー、M.リーグナー、G.ギュルレ、A.B.ソルヴァンク、演奏/ウィーン響4月20(19:00)日 ヘンデル:ラダミスト(演奏会形式) 指/M.ハーゼルベック、出/C.メーナ、P.バードン、F.ベッシュ、S.カルトホイザー、演奏/ウィーン・アカデミー管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(BP)=ベラ・バルトーク国立コンサート・ホール[ブダペスト芸術宮殿](ブダペスト)、(P)=シャンゼリゼ劇場(パリ)、(F)=アルテオーパー(フランクフルト)、(G)=ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)、(TAM)=タンペレ・ホール(タンペレ/フィンランド)、(KOP)=DRコンサートホール(コペンハーゲン)]4月6(19:30)(BP)、7(15:30)、8(11:00)、9(19:30)、10(20:00)(P)日 A.オロスコ=エストラーダ指揮 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、バルトーク:ピアノ協奏曲第2番、ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版)独/Y.ブロンフマンp◎4月14(19:30)(KH)、15(11:00)(KH)日S.オラモ指揮 エルガー:チェロ協奏曲、R.ランゴー:交響曲第6番「天国急襲」 独/S.ガベッタvc▲4月21(15:30)、22(11:00)、25(20:00)(F)日 Z.メータ指揮 バーンスタイン:キャンディード〜序曲、シェーンベルク:管弦楽のための5つの小品、ブラームス:交響曲第1番▲4月23(19:30)、26(19:30)(G)、28(19:30)(TAM)、29(19:30)(KOP)日 Z.メータ指揮 バーンスタイン:交響曲第1番「エレミア」、マーラー:交響曲第5番 独/E.クールマンMsウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)](主要公演のみ/アン・デア・ウィーン劇場でのオペラ伴奏公演は除く)【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演、▲=指揮者変更の可能性 指揮者のズービン・メータによる演奏会のキャンセル(ベルリン・フィルのHPでは病気とされている)が続いている。そのため、1・2月のミラノ・スカラ座「こうもり」とスカラ・フィル公演はC.マイスターとM.ホーネック、2月のシュターツカペレ・ベルリンはミンコフスキ(!)とG.ベンジャミン、ベルリン・フィルはハイティンクとヴァシリー・ペトレンコ、3月のベルリン州立歌劇場「サロメ」はドホナーニに振り替わっているのでご注意のほど。3月下旬のミュンヘン・フィル以降はまだメータの名前がクレジットされているが、これもどうなるかわからない。4月のメータ出演公演についても指揮者変更の可能性があるのでご留意願いたい。 次に劇場の人事情報だが、アン・デア・ウィーン劇場のインテンダントに2022/23シーズンから演出家のシュテファン・ヘアハイムが就くことがHPで発表された。また、ミンコフスキがオーケストラ・アンサンブル金沢の芸術監督に本年9月から就任することも報道されている。これに反して、ヘンゲルブロックはNDRエルプフィルとの契約を1年残して、今シーズン限りでの音楽監督退任を発表した。そのため今秋の日本公演にも帯同しない。辞任の理由は公表されていないが残念な話ではある。 さて、前置きが長くなってしまった。4月の注目公演だが、オペラのプレミエ公演では、ケルン歌劇場のツィンマーマン「兵士たち」(ロト指揮)、バイエルン州立歌劇場(キュヴィリエ劇場)のクシェネク「独裁者」とウルマンの「壊れた壺」、スカラ座のドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」(シャイー指揮)とザンドナイ「フランチェスカ・ダ・リミニ」(ルイージ指揮)、スペイン・テアトロ・レアルのブリテン「グロリアーナ」(上演稀れ)、パリ・オペラ座のワーグナー「パルジファル」(R.ジョーンズ演出)、モネ劇場のワーグナー「ローエングリン」(アルティノグリュ指揮)、METのマスネ「サンドリヨン」(L.ペリー演出)となかなか多彩。実は、ツィンマーマンの「兵士たち」は、3月17日からニュルンベルク歌劇場(http://www.staatstheater-nuernberg.de)でペーター・コンヴィチュニーによる注目のプレミエ公演が始まり、4月も8、14、23日に公演がある。コンヴィチュニー・ファンには見逃せない重要公演だ。 通常のオペラ公演では、ウィーン国立歌劇場やライプツィヒ歌劇場での一連のワーグナー公演、先月に引き続いてのウィーン国立歌劇場でのアイネム「ダントンの死」やベルリン・ドイツ・オペラのコルンゴルト「ヘリアーネの奇跡」、ラトル指揮ベルリン・フィルの「パルジファル」演奏会形式上演、ティーレマン指揮ゼンパー・オーパーの「トスカ」、エッセン歌劇場の「ローエングリン」(ギュルバカ演出)、グルベローヴァ出演のドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」(バイエルン州立歌劇場)、クリスティ指揮レザール・フロリサンでJ.ゲイの「乞食オペラ」、英国ロイヤル・オペラのショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(R.ジョーンズ演出)など、どれも要注目。 オーケストラ関係では、次期常任指揮者のキリル・ペトレンコがベルリン・フィルに登場するが、オペラ公演のような充実感を出せるかどうか興味津々。他に、クルレンツィス=ムジカ・エテルナのウィーン、フランクフルト、ミラノ等のツアー、ケント・ナガノのオケゲムやメシアンの組み合わせ(ハンブルク・フィル)、ヘンゲルブロック=NDRエルプフィルのベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」(しかしエルプフィルハーモニーでの公演はチケット入手極めて困難)など注目公演多数のため、本文◎印をご参照のほど。(曽雌裕一・そしひろかず)2018年4月の

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