eぶらあぼ 2018.1月号

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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報3月の見もの・聴きもの曽そし雌裕ひろかず一　編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎3月1、4、8日　ヘンデル：アリオダンテ［18年2月プレミエ］　指／W.クリスティ、演出／D.マクヴィカー、出／S.コノリー、C.レイス、H.ファヒマ、C.デュモー　演奏／レ・ザール・フロリサン3月2、5日　ヴェルディ：マクベス　指／G.M.ビサンティ、演出／C.レート、出／Z.ルチッチ3月3日　チャイコフスキー：エフゲニー・オネーギン　指／L.ラングレ、演出／F.リヒター、出／O.ベズスメルトナ、M.クヴィエチェン、R.ヴィリャソン、F.フルラネット3月7日　A.ゲオルギューS3月12、15、18、22日　ヴェルディ：オテロ　指／D.エッティンガー、演出／C.ミーリッツ、出／R.アラーニャ3月14、17、20日　プッチーニ：ラ・ボエーム　指／S.スカップッチ、演出／F.ゼッフィレッリ、出／J.F.ボラス、A.ハルティヒ3月19、25、28日　プッチーニ：蝶々夫人　指／R.テバール、演出／J.ギーレン、出／K.オポライス、B.ナカニ、M.ピサピア★◎3月24、27、31日　アイネム：ダントンの死［プレミエ］　指／S.マルッキ、演出／J.E.ケップリンガー、出／W.コッホ、H.リッペルト、J.シュナイダー、T.エーベンスタイン3月29日　ワーグナー：パルジファル　指／S.ビシュコフ、演出／A.ヘルマニス、出／J.シュメッケンベッヒャーウィーン・フォルクスオーパー3月1（19：00）日　C.コロノヴィツ：ヴィヴァルディ－5番目の季節（ミュージカル）　演出／R.マイヤー3月2（19：00）、6（19：00）、10（18：30）、14（19：30）日　ヴェルディ：椿姫　演出／H.グラツァー3月3（18：30）、8（19：00）、12（19：00）日　モーツァルト：魔笛　演出／H.ローナー3月4（16：30）、7（19：00）、11（16：30）、16（19：00）、18（19：00）、21（19：00）、24（19：00）日R.ホイベルガー：オペラ舞踏会［18年2月プレミエ］　演出／A.ケーラー3月5（19：00）、9（19：00）日　J.シュトラウスⅡ：こうもり　新校訂演出／H.ツェドニク★3月15（19：00）、17（19：00）、20（19：00）、22（19：00）、26（19：00）、28（19：00）日　R.ロジャーズ：回転木馬（ミュージカル）［プレミエ（17日）］指／J.R.オレフィロヴィツ、演出／H.メイソン3月25（18：00）、27（19：00）日　ドヴォルザーク：ルサルカ　演出／R.ドゥセ3月31（19：00）日　カールマン：サーカスの女王　演出／T.エンツィンガーアン・デア・ウィーン劇場★◎3月16（19：00）、18（19：00）、20（19：00）、23（19：00）、26（19：00）、28（19：00）日アイネム：老婦人の訪問［プレミエ］　指／M.ボーダー、演出／K.ウォーナー、出／K.カルネウス、E.アーマン、M.ミルホーファー、R.ブラウン、演奏／ウィーン放送響◎3月19（19：00）日　ベートーヴェン：フィデリオ（1814年／演奏会形式）　指／G.アントニーニ、出／A.ダッシュ、K.F.フォークト、演奏／バーゼル室内管◎3月27（19：00）日　モーツァルト：第一戒律の責務（演奏会形式）　指／S.ゴットフリート、出／M.シャーデ、P.プティボン、J.バンゼ、演奏／ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスウィーン・フィル［会場：（MC）＝ベジャス・アルテス宮殿（メキシコ国立芸術院）（メキシコシティ）、（BOG）＝テアトロ・マヨール（ボゴタ／コロンビア）、（SAN）＝チリ国立歌劇場（サンティアゴ／チリ）、（BA）＝テアトロ・コロン（ブエノスアイレス／アルゼンチン）、（L）＝ゲヴァントハウス（ライプツィヒ）、（BER）＝フィルハーモニー（ベルリン）］3月2（19：30）（MC）、6（19：30）（BOG）、8（19：30）（SAN）、10（19：30）（BA）日　G.ドゥダメル指揮　ブラームス：大学祝典序曲、ハイドンの主題による変奏曲、交響曲第1番（2/8日）／チャイコフスキー：交響曲第4番（6/8日）3月3（19：30）（MC）日　G.ドゥダメル指揮　アイヴズ：交響曲第2番、チャイコフスキー：交響曲第4番3月4（19：30）（MC）日　G.ドゥダメル指揮　マーラー：交響曲第10番〜アダージョ、ベルリオーズ：幻想交響曲◎3月23（20：00）（L）、24（20：00）（BER）日D.バレンボイム指揮　マーラー：交響曲第7番 → 24日は〔フェストターゲ〕も参照ウィーン響［会場：ムジークフェライン（ウィーン）、（S）＝祝祭大劇場（ザルツブルク）］（主要公演のみ）3月1（19：30）（MV）、2（19：30）（MV）日　A.アルティノグリュ指揮　ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ、ラロ：スペイン交響曲、ブラームス：交響曲第2番　独／R.カプソンvn◎3月17（19：30）（MV）、18（19：30）（MV）日V.フェドセーエフ指揮　ショパン：ピアノ協奏曲第1番、ショスタコーヴィチ：交響曲第10番独／E.レオンスカヤp◎3月21（19：30）（MV）、22（19：30）（MV）日J.フルシャ指揮　メンデルスゾーン：静かな海と楽しい航海（序曲）、ブリテン：ピアノ協奏曲、ブラームス：交響曲第4番　独／L.O.アンスネスp3月31（19：30）（MV）日　A.フィッシャー指揮美しく青きドナウ：ブダペストからブラティスラヴァを通ってウィーンに向かう音楽の旅　共／ヤーノシュカ・アンサンブル【本文中の記号】★=プレミエ［新演出］公演、◎=注目公演　イースター（復活祭）に当たる日（2018年は4月1日）前後の恒例として、①ザルツブルク復活祭音楽祭、②フェストターゲ（ベルリン）、③バーデン・バーデン復活祭音楽祭、④ルツェルン復活祭音楽祭、のメジャー4大復活祭音楽祭は今年も活況を呈している。①はティーレマン指揮のプッチーニ「トスカ」（シュターツカペレ・ドレスデン）、②はバレンボイム指揮のヴェルディ「ファルスタッフ」（シュターツカペレ・ベルリン）、③はラトル指揮の「パルジファル」（ベルリン・フィル）、④はアンドラーシュ・シフのピアノ弾き振りやヤンソンス指揮のバイエルン放送響、といった定番の面々がオペラやコンサートで覇を競う（ただし、すでに完売公演もあることはご留意のほど）。　音楽祭以外にも3月はモニュメンタルな公演がある。ウィーン国立歌劇場で「ダントンの死」、アン・デア・ウィーン劇場で「老婦人の訪問」というゴットフリート・フォン・アイネム（オーストリアの作曲家）のオペラ作品が2作も新制作されることだ。これは18年がアイネム生誕100年に当たる記念の年のためだろう。同じく18年に生誕100年を迎える大音楽家がいる。レナード・バーンスタインだ。3月にも、ラトル＝ベルリン・フィル、ジンマン＝チューリッヒ・トーンハレ管による交響曲第2番「不安の時代」（ピアノは共にK.ツィメルマン）、オランダ国立オペラでの「タヒチ島の騒動」、シュターツカペレ・ドレスデンでは五嶋みどりのヴァイオリン独奏で「セレナード」、交響曲第3番「カディッシュ」は佐渡裕指揮フランス国立管で演奏される等々、彼の作品の演奏会が目立つ。　一方、復活祭の時期はバッハを中心とした「受難曲」の月でもある。本文で◎印を付した公演だけでも、「マタイ受難曲」はミンコフスキ＝ルーヴル宮音楽隊、「ヨハネ受難曲」はヘレヴェッヘ＝シュターツカペレ・ドレスデン、同＝コレギウム・ヴォカーレ、ピション＝ピグマリオンなど有名古楽指揮者による演奏があり、その他にもマタイではコープマン＝ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ヨハネではブロムシュテット＝バンベルク響など印を付けきれなかった公演もまだまだある。　オペラでは、2月から引き続くクリスティ指揮レザール・フロリサンのヘンデル「アリオダンテ」（ウィーン国立歌劇場）、ベルリン・ドイツ・オペラのコルンゴルト「ヘリアーネの奇跡」、ベルリン・コーミッシェ・オーパーでヘアハイムの演出するヘンデル「クセルクセス」とオッフェンバック「青ひげ」、パリ・オペラ座でのベルリオーズ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」とハンニガン主演のプーランク「人間の声」、バイエルン州立歌劇場でペトレンコが振るR.シュトラウス「ばらの騎士」、シャンゼリゼ劇場のヘンデル「アルチーナ」（バルトリ出演）などどれも聴きもの。チューリッヒ歌劇場で上演されるホリガーの新作オペラも要注目。オーケストラでは、3月5日・6日でロト＝レ・シエクルとソヒエフ＝トゥールーズ・キャピトル国立管を連続して聴くことのできるフィラルモニー・ドゥ・パリが要注目。器楽関係では、アルゲリッチがジルベルシュテイン（ウィーン・コンツェルトハウス）やバレンボイム（フェストターゲ）とピアノ・デュオを組むコンサートなどが重要。本文には漏れてしまったが、3月24、26、30、31日にはパリ・オペラ座（ガルニエ宮）でピナ・バウシュ振付、ヘンゲルブロック指揮のグルック「オルフェオとエウリディーチェ」というバレエの注目公演もある。また、ピアノの異才グリゴリー・ソコロフは3月にドイツでの演奏会が多い。http://www.grigory-sokolov.com/concertsを参照。（曽雌裕一・そしひろかず）（コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい）2018年3月の