eぶらあぼ 2018.1月号
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156萩原晴子「Liquid」●聴衆賞久保哲朗「Relativity by M.C.Escher」日本現代音楽協会http://www.jscm.net/■2018年度武満徹作曲賞ファイナリスト 1997年より始まり、2018年度で20回目を迎える武満徹作曲賞の譜面審査の結果が発表された。同賞は、毎年一人の作曲家が審査にあたるのが大きな特徴。18年はウンスク・チン(韓国)が審査員を務める。17年10月中旬から11月下旬にかけて譜面審査が行われ、世界40ヵ国143の応募作品の中から4名がファイナリストに選ばれた。18年5月の「コンポージアム2018」のなかで実施される本選演奏会(5/27)で4作品が演奏され、受賞作が決定される。ファイナリストと作品名は以下の通り。◎バーナビー・マーティン(イギリス/1991年生):量子◎ルーカス・ヘーヴェルマン=ケーパー(ドイツ/1989年生):量子真空◎ボ・リ(中国/1988年生):SLEEPING IN THE WIND◎パウロ・ブリトー(ブラジル/アメリカ/1987年生):STARING WEI JIE TO DEATH 〜 シンフォニック・エヴォケーション、中国の故事による また、本選演奏会を前に行われる公演「ウンスク・チンの音楽」では、いずれも日本初演となる3作品「マネキン」「クラリネット協奏曲」「チェロ協奏曲」がイラン・ヴォルコフの指揮と作曲家の信頼厚い二人のソリストと読響によって演奏される。コンポージアム 2018◎2018年度武満徹作曲賞本選演奏会2018.5/27(日)15:00 東京オペラシティ コンサートホール杉山洋一(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団◎講演会「ウンスク・チン、自作を語る」2018.5/23(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール◎ウンスク・チンの音楽2018.5/24(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホールイラン・ヴォルコフ(指揮) ジェローム・コント(クラリネット) イサン・エンダース(チェロ) 読売日本交響楽団武満徹作曲賞http://www.operacity.jp/concert/award/■第8回静岡国際オペラコンクール結果 第8回静岡国際オペラコンクール(審査委員長:木村俊光)が2017年11月11日から19日まで、アクトシティ浜松 大ホールで開催され、入賞者が決まった。同コンクールは、大正〜昭和初期に活躍し、静岡県にゆかりの深い歌手、三浦環を称え、1996年にスタートし、以降3年ごとに開催。声楽分野のコンクールとしてはアジア初となる、国際音楽コンクール世界連盟加盟を果たしている。結果は以下の通り。第1位 ムン・セフン(テノール/韓国)第2位 リ・アオ(バスバリトン/中国)第3位/オーディエンス賞 コ・ピョンジュン(バリトン/韓国)三浦環特別賞 城 宏憲(テノール/日本)静岡国際オペラコンクールhttp://www.suac.ac.jp/opera/■小暮浩史が第60回東京国際ギターコン クールで優勝 日本ギター連盟が主催する、第60回東京国際ギターコンクールの第2次予選と本選がHakuju Hallで行われ、小暮浩史が第1位に入選した。 小暮は1988年生まれ。18歳より本格的にクラシック・ギターを始め、高田元太郎、福田進一に師事。早稲田大学卒業後、2014年よりストラスブール音楽院で研鑽を積んでいる。10年スペインギター音楽コンクール、17年ヴェリア国際ギターコンクール等でも優勝している。 本選の結果は以下のとおり。第1位 小暮浩史(日本)第2位 Gian Marco Ciampa(イタリア)第3位 Flavio Nati(イタリア)第4位 Anton Baranov(ロシア)第5位 菅沼聖隆(日本)第6位 Zhanxiang Shi(中国)日本ギター連盟http://www.guitarists.or.jp/■第2回 Shigeru Kawai 国際ピアノコン クールが開催 株式会社河合楽器製作所は、次世代を担うピアニストの発掘・育成、国際交流の推進や世界の音楽文コンクールより 小暮浩史©東 昭年

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