eぶらあぼ 2018.1月号
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100常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/≪1月~2月の聴きどころ≫ 11月のメシアン「アッシジの聖フランチェスコ」で絶賛されたカンブルランが1月に登場。1月6日と7日の《ニューイヤー・コンサート》では、J.シュトラウス2世の有名なワルツやポルカに加え、オッフェンバックの「天国と地獄」序曲やデュカス「魔法使いの弟子」などフランス色が加えられた洒脱なプログラムが組まれた。また、ワックスマン「カルメン幻想曲」などでは、人気ヴァイオリニストの三浦文彰が超絶技巧を披露し、新年を華やかに彩る。 1月13日はカンブルランがブルックナーの交響曲第6番をメインとしたプログラムを指揮する。これまでカンブルランはブルックナー演奏において、従来の慣習にとらわれずに新たな解釈を打ち出し、鮮烈な印象を残している。今回の第6番も、新たな発見や驚きに満ちた演奏にご期待いただきたい。前半も意欲的な曲が並んでいる。ブリテン「ピーター・グライムズ」から“四つの海の間奏曲”では、カンブルランのオペラ指揮者としての手腕が発揮されるだろう。続いてドイツを代表する現代作曲家でクラリネット奏者のイェルク・ヴィトマンが登場し、自作の協奏曲を日本初演する。音程の異なる二群のオーケストラとクラリネットが繊細に絡み合い、クラリネットの新たな可能性に迫ったユニークな協奏曲だ。カンブルランが世界初演を務めており、2人の息のあった演奏が期待できそうだ。 1月19日と21日はカンブルランが〈ドイツ3大B〉を取り上げる。バッハ(マーラー編)の管弦楽組曲を指揮するほか、メインにはベートーヴェン「運命」を振る。古典派でも高い評価を得ているカンブルランは、有名な「運命」で切れ味鋭い演奏を繰り広げるだろう。前半のブラームスのヴァイオリン協奏曲では、ドイツを代表する本格派イザベル・ファウストが共演。鋭い解釈で作品の神髄に迫る。 2月は来日時79歳になるロシアの世界的巨匠テミルカーノフが登場。10日~12日は、得意のロシア音楽で熟練の指揮を披露する。メインのラフマニノフの交響曲第2番では、深く温かなサウンドを引き出し、スケールの大きな世界を描くだろう。16日は、レスピーギ「ローマの松」などの華麗な作品群を取り上げる。前半ではロシアの名手ルガンスキーが、ラフマニノフの名曲で豊かな音楽性を発揮し、聴衆を魅了する。20日~22日は、ドヴォルザーク「新世界」で圧倒的なクライマックスを築く。前半、テミルカーノフも認めるスペイン期待の新星ヴァイオリニストのモレノがプロコフィエフで共演。煌びやかな音色で難曲を自在に弾きこなす。3月までのチケット(1回券)、2018年度シーズン年間会員券、絶賛発売中!三浦文彰©Yuji Horiシルヴァン・カンブルラン©読響◆鮮烈! カンブルランの ブルックナー第6番1/13(土)18:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売指揮=シルヴァン・カンブルランクラリネット=イェルク・ヴィトマンブリテン/4つの海の間奏曲ヴィトマン/クラリネット協奏曲 「エコー=フラグメンテ」ブルックナー/交響曲 第6番ユーリ・テミルカーノフ©読響ニコライ・ルガンスキー©Marco BorggreveNaïve-Ambroisie◆興奮のフィナーレ《ローマの松》2/16(金)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売指揮=ユーリ・テミルカーノフピアノ=ニコライ・ルガンスキーラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲レスピーギ/交響詩「ローマの松」 他ユーリ・テミルカーノフ©読響◆テミルカーノフ、究極の《新世界》2/20(火)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C¥4,0002/21(水)19:00 フェスティバルホールBOX完売 S¥6,100 A¥5,100 B¥4,1002/22(木)19:00 福岡シンフォニーホールS¥6,100 A¥5,100 B¥4,000指揮=ユーリ・テミルカーノフヴァイオリン=レティシア・モレノプロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第2番ドヴォルザーク/交響曲 第9番「新世界から」 他◆楽しい! 《新春ニューイヤー》1/6(土)14:00 東京芸術劇場1/7(日)14:00 東京芸術劇場S完売 A¥5,500 B¥4,500 C完売指揮=シルヴァン・カンブルランヴァイオリン=三浦文彰J.シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲 「南国のバラ」、「雷鳴と電光」、「美しく青きドナウ」ワックスマン/カルメン幻想曲デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」 他イザベル・ファウスト©Detlev Schneider◆カンブルランが振る「運命」1/19(金)19:00 サントリーホール1/21(日)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売指揮=シルヴァン・カンブルランヴァイオリン=イザベル・ファウストブラームス/ヴァイオリン協奏曲バッハ(マーラー編)/管弦楽組曲からベートーヴェン/交響曲 第5番「運命」◆テミルカーノフの《ロシア音楽》2/10(土)14:00 東京芸術劇場2/11(日・祝)14:00 東京芸術劇場S¥7,500 A¥5,500 B¥4,500 C¥4,000(10日完売)2/12(月・休)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売指揮=ユーリ・テミルカーノフピアノ=ニコライ・ルガンスキーチャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番ラフマニノフ/交響曲 第2番

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