eぶらあぼ 2017.12月号
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195コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報このサウンドは、なぜ私たち日本人の心に郷愁の灯をともすのか。祖父から三代にわたってロシア音楽を受け継ぐバラライカ奏者の北川翔をはじめ、アコーディオンやコントラバス、パーカッションで構成される「ばららいかるてっと」。「カリンカ」などロシアの名曲はもちろん、映画『ドクトル・ジバゴ』から「ララのテーマ」、カーペンターズや北川によるオリジナルまで、哀愁と情熱を込めて。日本を代表する名演奏家が、自身の音楽人生を振り返り、「時代へ伝えたい名曲」を披露するシリーズ第12回に、フルートの名匠・工藤重典が登場。ピアノの長崎麻里香を伴い、「内容が深く、奏者の音楽性が試される」と、あえてヴァイオリン作品から編曲されたベートーヴェン(第8番)とフランクのソナタを。さらに、現代フランスのダマーズが工藤へ献じた、9つの小品から成る「ペイザージュ」を挟み込む。ジュリアード音楽院在学中にカーネギー(リサイタルホール)でデビュー、今や国際的に活動を展開する千葉純子。ピアノの浦壁信二と共演のリサイタルは、シューマンの第1番とR.シュトラウス、2つの名ソナタとストラヴィンスキー「イタリア組曲」を軸に。さらに、東京公演ではドヴォルザーク「4つのロマンティックな小品」、山梨公演では10歳の娘・麻理奈のヴァイオリンを交えて、ショスタコーヴィチの小品も。BalalaiQuartet ~ばららいかるてっと~シリーズ杜の響きvol.37幸田浩子(ソプラノ)千葉純子(ヴァイオリン)MUZAジルベスターコンサート2017秋山和慶(指揮) 東京交響楽団次代へ伝えたい名曲 第12回工藤重典(フルート)オーケストラ・ニッポニカ 第32回演奏会コラージュ・秋山邦晴12/21(木)15:00 高崎シティギャラリー コアホール12/17(日)14:00 杜のホールはしもと12/16(土)14:00 東京オペラシティ リサイタルホール12/24(日)13:30 山梨/桃源文化会館12/31(日)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール12/17(日)15:00 彩の国さいたま芸術劇場12/17(日)14:30 紀尾井ホール北川 翔©土居政則野平一郎指揮の定期は、音楽学者の秋山邦晴(1929~96)の偉業を、5つの佳品を通じて多角的に振り返るコラージュ。武満徹の組曲「太平洋ひとりぼっち」や湯浅譲二「ピアノ・コンチェルティーノ」(独奏:長尾洋史)ら友人たちの作品、秋山が自筆譜を発見した早坂文雄「管弦楽のための変容」、彼が再評価した伊藤昇「マドロスの悲哀への感覚」、研究に尽力したサティの作品からバレエ組曲「パラード」が披露される。野平一郎長尾洋史彼女の美声こそ、まさに天からの授かり物だ。わが国を代表する歌姫として国際的に活躍、世界中の聴衆を魅了するソプラノの幸田浩子。作曲家でもあるピアノの寺嶋陸也とのリサイタルは、シューベルト「アヴェ・マリア」「楽に寄す」やラフマニノフ「ヴォカリーズ」、寺嶋の作曲による歌曲集「星の組曲」(作詞:谷川俊太郎)から「星の旅」など、日本と世界から愛の歌・心の歌を選りすぐり、想いを込めて歌う。秋山和慶指揮の東京交響楽団と演出の原純が、1年の締め括りに贈る贅沢なステージ。第1部では、J.シュトラウスⅡ「酒、女、歌」などウィンナ・ワルツをたっぷりと。第2部は、ナビゲーターも務める岡幸二郎をはじめ、石井一孝、土居裕子、木下晴香と日本ミュージカル界のスターが顔を揃え、『サンセット大通り』『オペラ座の怪人』『アラジン』ほか、古今の傑作から名曲を厳選した“紅白歌合戦”が始まる。秋山和慶岡 幸二郎
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