eぶらあぼ 2017.10月号
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237コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報詩人と作曲家、演奏家が一体となり、日本人の心を表現する邦楽器と西洋音楽の唱法との融合により、新たな歌曲の創造を目指してきたシリーズ「邦楽器とともに」。2015年に10回の節目を迎え、新スタートを切っての2年目。原かずみの詩による神坂真理子「天華」(ソプラノ:末次琴音)や、万葉集に材を採った、声と低音二十五絃箏のための新実徳英「万葉・恋の譜Ⅱ」(バリトン:福嶋勲)など、8つの新作が披露される。「マリンバの底力」が体感できよう。藤澤仁奈は国立音大を首席で卒業し、昨年、アメリカで開かれた「The Great Plains 国際マリンバコンクール」の覇者に。気鋭の若手の“凱旋公演”でもあるリサイタル。前半は、バッハ「無伴奏チェロ組曲第5番」よりプレリュードなど古典から、新野将之の共演でセジョルネ「ディパーチャーズ」ほか、現代のマリンバ作品を。後半は、ピアノの江澤聖子との共演で、エワイゼンの協奏曲を軸に据える。池辺晋一郎&クァルテット・リゾナンツァ室内楽名曲コンサート萩原麻未(ピアノ)ローズ・シェン(ヴァイオリン)デビューリサイタル日本歌曲協会 第十二回 邦楽器とともに新しい日本歌曲の煌めき藤澤仁奈(マリンバ)10/28(土)14:00 杜のホールはしもと10/14(土)17:00 フィリアホール10/12(木)19:00 サントリーホール ブルーローズ(小)10/29(日)14:30 すみだトリフォニーホール(小)10/27(金)19:00 東京オペラシティ リサイタルホールローズ・シェンは台湾出身、ロンドンを拠点に活躍する俊英ヴァイオリニスト。英ギルドホール音楽演劇学校などに学び、現在はロンドン王立音楽院の博士課程で研鑽を積む一方、ロンドン・フィルなど一線楽団と共演を重ね、高い評価を受けている。日本でのデビューリサイタルは、ピアノの岩崎淑と共演。ブラームスの第1番とフランクの2大ソナタにラヴェル「ツィガーヌ」など、音楽性と技巧の両面で魅せる。ローズ・シェン岩崎 淑2010年、ジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門で日本人初の優勝を果たし、一躍スターダムを駆け上がった萩原麻未。国際的な活躍の一方、たゆみない研鑽により、その響きの世界は今なお深化を続ける。今回のステージは、ドビュッシー「前奏曲集第1巻」にシューマン「謝肉祭」、ショパンのノクターン第11番・第13番と、ピアノ音楽史に残る傑作を集めて。洗練された表現で紡がれる、色彩豊かな世界に身を浸そう。 ©Akira Muto13年にわたって「N響アワー」の解説を務めた作曲家の池辺晋一郎のナビゲートで、室内楽の名曲を楽しむステージ。第2ヴァイオリン次席の白井篤らN響の精鋭で組織されたクァルテット・リゾナンツァによるハイドンの第67番「ひばり」、モーツァルトの第17番「狩」、ドヴォルザークの第12番「アメリカ」という3つの弦楽四重奏曲の傑作が、番組でもお馴染みだった、池辺の名調子と共に堪能できる。クァルテット・リゾナンツァ ©相田憲克韓国出身、幼少時は日本で育ち、東京音大で学ぶなど、わが国ともゆかりの深い人気若手女性ギタリスト、朴葵姫。高い技巧と音楽性は、日本での師である荘村清志や福田進一も認めるところだが、特にトレモロ奏法の美しさには定評がある。今回は、タレガ「アルハンブラの思い出」やアルベニスの作品などスペインから、ブローウェル「旅人のソナタ」の抜粋など南米まで、珠玉の名曲を厳選して。府中の森クラシックコレクション朴パク 葵キュヒ姫(ギター)10/21(土)14:00 府中の森芸術劇場 ウィーンホール ©Toshiya Suda池辺晋一郎昨年の模様より

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