eぶらあぼ 2017.10月号
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203コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL 久末は1994年滋賀県大津市生まれ。現在、ドイツ・フライブルク音楽大学に在学中。これまでに、第8回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA金賞、第7回リヨン国際ピアノコンクール第1位、第32回ピティナ・ピアノコンペティションJr.G級金賞、青山音楽賞新人賞などを受賞している。 ARD国際音楽コンクールは年ごとにカテゴリーが異なり、今年はヴァイオリン、ピアノ、オーボエ、ギターの4部門で行われた。24年ぶりに開催されたギター部門には日本から山下愛陽(かなひ)が出場、セミファイナルの6人には残ったものの、惜しくもファイナル進出を逃した。 全カテゴリーの結果は以下のとおり。【ピアノ部門】第1位 ソン・ジョンボム(韓国)第2位&聴衆賞&ブッシュ兄弟賞 ファビアン・ミュラー(ドイツ)第3位&委嘱新作特別賞 久末 航【ヴァイオリン部門】第1位 該当者なし第2位&聴衆賞 サラ・クリスティアン(ドイツ)第2位&委嘱新作特別賞 アンドレア・オビソ(イタリア)第3位 クリスティン・バラナス(ラトビア)【ギター部門】第1位 該当者なし第2位&聴衆賞 カン・ユンホン(中国)第2位 ダヴィデ・ジョヴァンニ・トマジ(イタリア/スイス)第3位&委嘱新作特別賞 アンドレイ・レベデフ(オーストラリア)【オーボエ部門】第1位 該当者なし第2位&聴衆賞 ユリアナ・コッホ(ドイツ)第2位&委嘱新作特別賞 トマス・ハッチンソン(ニュージーランド)第2位 ハム・キョン(韓国)ARD国際音楽コンクールhttp://www.br.de/ard-music-competition/■中村太地が第24回ブラームス国際コン クールで優勝 9月3日から10日までオーストリアで開催された第24回ヨハネス・ブラームス国際コンクールのヴァイオリン部門で中村太地が優勝した。 中村は1990年福岡県北九州市生まれ。現在、ウィーン国立音楽大学大学院に在学中。2015年の同コンクールでも第3位となったほか、これまでに第3回名古屋国際音楽コンクール第1位、第6回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門第2位(デュオ)など日本国内のコンクールなどに入賞。ウィーン室内管弦楽団のメンバーとしても活動している。 また、ピアノ部門では神足麻由(こたり・まゆ)が第2位に入賞した。ヨハネス・ブラームス国際コンクールhttp://2017.brahmscompetition.org/■「第47回 JXTG音楽賞」受賞者決定 2017年度の「JXTG音楽賞」が決定した。洋楽部門本賞はモルゴーア・クァルテット、奨励賞はソプラノの中村恵理が受賞した。 今年で47回目を迎えた同賞は、1971年に創設。洋楽部門では89年より若手音楽家を讃えるために奨励賞も設けられた。昨年まで「東燃ゼネラル音楽賞」として実施されていたが、JXグループと東燃ゼネラルグループの経営統合を機に名称が変更された。 贈賞式は9月28日に都内で行われる。[贈賞理由]モルゴーア・クァルテット:これまでにショスタコーヴィチの連続演奏会を4回にわたって行うなど、 文字通り他に比すべきもののない実績を挙げてきた。さらに、プログレッシヴ・ロック・アルバム『21世紀の精神正常者たち』『原子心母の危機』『トリビュートロジー』を発表するなど、ボーダーレスな弦楽四重奏団として独自の存在感をアピールしている。中村恵理:新国立劇場《イドメネオ》のイーリア役などで注目され、オランダとイギリスでの研鑽を経てバイエルン国立歌劇場専属歌手(2010〜16)として活躍。ウィーン国立歌劇場他にも客演。プロのオペラ歌手としての厳しい修練の年月を経て、今や安定した美しい声とテクニック、彫りの深い表現力を獲得している。現代作品や日本歌曲、女性作曲家の作品への鋭敏な切り込みなど、新しいレパートリーへの挑戦もめざましい。JXTGホールディングスhttp://www.hd.jxtg-group.co.jp/中村恵理 ©Chris Gloagモルゴーア・クァルテット ©Norikatsu Aida

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