eぶらあぼ 2017.9月号
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183コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報4手が88鍵を縦横に駆け巡り、オーケストラのサウンドを描き出す。共にベルリン芸大で学んだ高橋礼恵とビョルン・レーマンによって2009年に結成された「ピアノ・デュオ Takahashi | Lehmann」。磨き上げた技巧と埋もれた作品の発掘により、「ピアノ連弾」に新たな地平を拓く。今回のステージでは、バッハのコラール前奏曲(クルターク編)、ブランデンブルク協奏曲第5番(レーガー編)に、ストラヴィンスキー「春の祭典」を。桐朋学園大からスイス・バーゼル音楽院に学び、2014年からカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェロ奏者を務める新倉瞳。清楚な容姿でCM出演も行うなど、多彩な活動が光る若手注目株ナンバーワンの彼女が、ピアノの佐藤卓史と共演し、ブラームスのソナタ第1番を軸に、ポッパー「ハンガリー狂詩曲」やラフマニノフのソナタから第3楽章、シューマン「トロイメライ」など選りすぐりの名曲を、心を込めて紡ぐ。NHK交響楽団メンバーによるストラヴィンスキー「兵士の物語」りゅーとぴあ室内楽シリーズNo.32ダネル・カルテット第128回 スーパー・リクライニング・コンサート高橋礼恵&ビョルン・レーマン(ピアノ・デュオ)コジ・ファン・トゥッテ ―恋人たちの学校―川瀬賢太郎(指揮) 岩田達宗(演出) 広島交響楽団本名徹次(指揮) 今田 篤(ピアノ) 日本フィルハーモニー交響楽団 躍動のコンチェルト&名曲「新世界より」クラシック珠玉の名曲選新倉 瞳(チェロ) 佐藤卓史(ピアノ)9/30(土)19:00 ヤマハホール9/28(木)19:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館9/22(金)15:00 19:30 Hakuju Hall9/30(土)、10/1(日)各日14:00 広島/JMSアステールプラザ9/30(土)14:00 府中の森芸術劇場9/28(木)19:00 川口リリア 音楽ホール左:高橋礼恵 右:ビョルン・レーマン ©Uwe Arens左より:新倉 瞳/佐藤卓史(以上©Takaaki Hirata)結成から四半世紀余り、幅広いレパートリーと緻密な音楽創りで、世界中の聴衆を魅了するベルギーの「ダネル・カルテット」。この名弦楽四重奏団が、12年ぶりに新潟へと降り立ち、円熟のハーモニーを紡ぐ。携えてくるのは、ロマン主義を先取りする「ラズモフスキー第1番」こと第7番、そして最晩年の第14番と、ベートーヴェンの2大傑作。「比類のない体験になるはず」とヴァイオリンのマルク・ダネルは語る。 ©Marco Borggreve府中の森芸術劇場で、最高のオーケストラ・サウンドを楽しむ好評シリーズ。その102回目では、本名徹次指揮による日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を。さらに、難関で知られるエリーザベト王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で昨年、ファイナリストとなった今田篤をソリストに迎えて、チャイコフスキーの協奏曲第1番と、2つの“名曲中の名曲”を愉しむ。本名徹次 ©Komatsu Yuji今田 篤これは楽しみだ。コンサートマスターの伊藤亮太郎を中心に、トランペット菊本和昭、トロンボーン新田幹男、クラリネット伊藤圭、ファゴット宇賀神広宣らNHK交響楽団の首席級7人で構成されたアンサンブルが、ストラヴィンスキーの代表作のひとつ「兵士の物語」に挑戦。上方落語界のホープにして、クラシック通としても知られる桂米團治が語りを務め、兵士と悪魔、ストーリーの語り手という3役を演じ分ける。伊藤亮太郎桂 米團治恋人の貞節を信じる2人の若者が、共に変装し、互いの恋人を誘惑してみたことで始まるドタバタ劇。モーツァルトとダ・ポンテの黄金コンビによる《コジ・ファン・トゥッテ》は軽妙なタッチの中に、皮肉やペーソスを忍ばせて、人間の本質を抉る。岩田達宗の演出、田坂蘭子と藤原未佳子(以上フィオルディリージ)ほか実力派揃いのダブルキャスト。川瀬賢太郎指揮の広島交響楽団が、この佳品の魅力を余さず掬い取る。川瀬賢太郎©Yoshinori Kurosawa岩田達宗 ©大阪音楽大学
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