eぶらあぼ2017.8月号
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58アフタヌーン・コンサート2017/2018シリーズ 若き才能のきらめきVol.1 ヨゼフ・シュパチェク(ヴァイオリン)チェコの新鋭が奏でる珠玉の名曲集文:笹田和人9/27(水)13:30 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp/ ほのかな情熱と心優しき旋律。そこから湧き上がって来る、抑えがたいほどの郷愁。私たち日本人が、心の底で聴きたいと願っているサウンドに、きっと出逢えるだろう。“弦の国・チェコ”の系譜を受け継ぎ、史上最年少で名門チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任した俊英ヴァイオリニスト、ヨゼフ・シュパチェク。往年の巨匠たちが大切に愛奏してきた珠玉の名曲ばかりを厳選した、来日リサイタルを開く。 1986年チェコ生まれ。アメリカの名門カーティス音楽院を経て、ジュリアード音楽院で巨匠イツァーク・パールマンに師事。2008年にカール・ニールセン国際音楽コンクールで第3位となるなど登竜門での実績を重ね、11年にはチェコ・フィルの楽団史上、最も若い24歳でコンサートマスターに就任し、大きな話題に。その一方、ソリストとして国内外の第一線楽団と共演、チェコ・フィルの同僚たちと弦楽四重奏団「シュパチェク・カルテット」も結成し、名演を聴かせている。 今回は、気心の知れた名ピアニスト、ミロスラフ・セケラが共演。ボヘミアの旋律美に憧れを抱いていたブラームスの作品から、ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」と、華麗な技巧と歌心に彩られたワックスマン「カルメン幻想曲」がメインに。ドヴォルザーク「4つのロマンティックな小品」や、名ヴァイオリニストでもあったスークの「ラブ・ソング」と、故国が誇る大作曲家の手になる傑作、そしてクライスラー「愛の喜び」やチャイコフスキー「ワルツ・スケルツォ」など、珠玉の小品を配する。第15回 東京音楽コンクール将来を担う新しい才能の誕生を目撃する!文:杉村 泉第2次予選 8/20(日)、8/22(火)、8/24(木) 東京文化会館(小)本選 8/27(日)、8/29(火)、8/31(木) 東京文化会館(大)問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 http://www.t-bunka.jp/ 東京文化会館、東京都などが主催し、2003年から毎夏開催されている東京音楽コンクールが、今年で第15回を迎えた。今回実施されるのは、ピアノ・弦楽・木管の3部門。総合審査員長は指揮者の小林研一郎が務める。また、部門審査員長の野平一郎(ピアノ)、大谷康子(弦楽)、宮本文昭(木管)のほか、国内外の第一線のアーティストが審査員に名を連ねている。 第1次予選はすでに6月下旬から7月上旬にかけて非公開で実施されたが、8月20日からスタートする第2次予選および本選は公開審査により行われ、若き音楽家たちによる熱い闘いが10日余りにわたって繰り広げられる。 入賞者に手厚い支援があるのもこのコンクールの特徴。2018年1月には、優勝者&最高位入賞者コンサートが行われ、円光寺雅彦指揮の新日本フィルとの共演機会が提供されるほか、入賞者は東京文化会館主催事業等への出演も約束される。また、ホール使用料の援助や広報・宣伝を含めたリサイタル支援が行われるのも出場者にとっては心強いポイントだ。 第2次予選以降は一般公開されるので、自分だけのお気に入りの奏者を“発掘”しに出かけるのもお勧め。本選ではファイナリストが、梅田俊明指揮の日本フィル(ピアノ 8/27)、山下一史指揮の東響(木管 8/29)、角田鋼亮指揮の東京フィル(弦楽 8/31)の3楽団に相対する。各部門で聴衆の投票により「聴衆賞」が決定するのも楽しみだ。夏の終わりに、国内外から集った俊英たちの緊張感みなぎるステージを体感してみたい。昨年のピアノ部門第1位 チョン・キュビン ©堀田力丸©Radovan Subin

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