eぶらあぼ2017.8月号
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43 ©Yuji Hori森 麻季 ドラマティック・コンサート オペラ・アリアを歌う〈デビュー20周年記念東京公演〉 愛と平和への祈りをこめて Vol.79/9(土)18:00 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp/モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》(演奏会形式)11/23(木・祝)16:00 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp/他公演 11/25(土)神奈川県立音楽堂(チケットかながわ0570-015-415)森 麻季(ソプラノ)デビュー20周年に歌う美しきアリアとバロック・オペラの傑作取材・文:東端哲也Interview 1997年に二期会・日韓交流オペラ公演《リゴレット》のジルダ役で本格的デビューを果たして以来、国内外で輝かしいキャリアを積み重ねてきた森麻季が、9月に20周年を記念するコンサートを開催する。共演は岩村力指揮の東京フィルハーモニー交響楽団。 彼女が幕開けの曲に選んだのは、小澤征爾指揮&水戸室内管弦楽団とのレコーディングやNHK交響楽団との初共演などで思い入れのある、モーツァルトのモテット〈踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ〉だ。 「恐らくこれまでに演奏会でいちばん数多く歌っている曲ですが、最近やっと自分のものになってきた気がします。指揮者によって解釈も様々で、共演者と一緒に作り上げる楽しみを実感できる曲ですね」 ドニゼッティの歌劇《シャモニーのリンダ》からの〈私の心の光〉は、ミラノやミュンヘンの学校受験や数々のコンクールで壁を打ち破ってきた、十八番のアリア。 「短いけれどパッと華やかで、どんな伴奏のテンポにも合わせやすい(笑)。欧州で道を切り拓くことができたのは、この曲のおかげです」 ヘンデルの歌劇《リナルド》からの〈涙の流れるままに〉も演奏する機会の多かった人気曲。 「バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)とエディンバラ音楽祭で歌った時、大胆な装飾を付けたら、耳の肥えたスコットランドのお客さんにも好評で嬉しかった。バロックものはBCJの鈴木雅明さんから多くを学びましたし、“あなたは良い声を持っているので、思いきっておやりなさい”とありがたい助言もいただきました」 アリア〈慕わしき人の名は〉で知られるジルダはワシントン・ナショナル・オペラであのアンナ・ネトレプコとダブルキャストで出演した想い出深い役。その後、重い声の役にシフトして成功を収めたネトレプコに対して、現在も高音域に秀でた役柄を得意とし、コロラトゥーラなど超絶技巧の装飾歌唱が健在な彼女もまた驚異的だ。 「デビュー当時にドミンゴさんや小澤さんから受けたアドバイスに従って、無理をせず慎重にレパートリーを増やしてきたのが功を奏したのだと思います。これからも勉強を続けながら、年齢と共に深まりつつある声を極めていきたいです」 11月には鈴木優人指揮&BCJによるモンテヴェルディの歌劇《ポッペアの戴冠》(演奏会形式)公演のタイトルロールに決定しており、そちらも大いに楽しみだ。 「2009年に(鈴木)雅明さんの指揮でも歌ったことがあります。とにかくポッペアが悪女なのでそれに徹して楽しんで演じたい、今回は更に性悪に(笑)…ご期待下さい!」第464回 日経ミューズサロン ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)“ドイツ・リートの正統派”が描く名作歌曲の内奥文:笹田和人 艶やかな美声でテクストを深く掘り下げ、オペラからリート、現代作品までを歌いこなすドイツのバリトン、ディートリヒ・ヘンシェル。“フィッシャー=ディースカウの後継者”と目される名手が日経ミューズサロンに登場し、ベートーヴェンとシューマンのリートの魅力を詳らかにする。 ベルリン出身。1990年にフーゴー・ヴォルフ・コンクールを制し、リヨン歌劇場とベルリン・ドイツ・オペラで国際的なキャリアを開始。欧州各地の一線歌劇場やザルツブルクはじめ主要音9/13(水)18:30 日経ホール問 日経ミューズサロン事務局  03-3943-7066http://www.nikkei-hall.com/©Susanne Diesner楽祭へ出演を重ね、リート歌手としての評価も非常に高い。近年は、リートの世界観を舞台版で視覚化するプロジェクトにも取り組み、注目を集めている。 今回のパートナーには、歌曲解釈に定評があり、ヘンシェルとの共演も多いピアノの名手・岡原慎也。まずは、「アデライーデ」「遥かなる恋人に寄す」など、多ジャンルとは少し趣の異なる、ベートーヴェンの“歌”の世界をじっくりと。そして、後半ではシューマン「詩人の恋」全曲を歌い上げる。

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