eぶらあぼ2017.8月号
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18010月の見もの・聴きもの2017年10月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場10月2(19:30)日 ヴェルディ:椿姫 指/J.ガフィガン、演出/J.F.シヴァディエ、出/O.ペレチャッコ=マリオッティ、J.F.ボラス10月3(19:30)、6(19:30)日 プッチーニ:ラ・ボエーム 指/E.G.イェンセン、演出/F.ゼッフィレッリ、出/夏侯金旭、H.バセンツ、G.ベルムデス★◎10月4(19:00)、7(19:30)、10(19:30)、14(19:30)、17(19:30)、20(19:30)日 プロコフィエフ:賭博者[プレミエ] 指/S.ヤング、演出/K.グルーバー、出/D.P.ドゥミトレスク、E.グセヴァ、M.ディディク10月5(19:00)、8(18:00)、11(19:00)、13(19:00)日 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ指/S.ゲッツェル、演出/J.L.マルティノーティ、出/A.プラチェトカ、I.ルング◎10月12(19:00)、15(18:30)、18(19:00)、21(19:00)日 ドビュッシー:ペレアスとメリザンド 指/D.ハーディング、演出/M.A.マレッリ、出/P.ローズ、S.キーンリサイド10月19(19:00)、22(18:00)、25(19:00)、28(19:00)日 ドヴォルザーク:ルサルカ 指/T.ハヌシュ、演出/S.E.ベヒトルフ、出/D.ポポフ、E.ツィドコヴァ、K.ストヤノヴァ10月23(19:30)、27(19:30)、30(19:30)日プッチーニ:トスカ 指/J.ロペス=コボス、演出/M.ヴァルマン、出/A.ピエチョンカ10月24(19:30)日 ドニゼッティ:愛の妙薬指/E.ピド、演出/O.シェンク、出/A.キャロル、夏侯金旭10月26(16:00)、29(19:00)日 ロッシーニ:アルジェのイタリア女 指/E.ピド、演出/J=P.ポネル、出/L.ピサロニ、A.シラグーザウィーン・フォルクスオーパー10月1(16:30)、4(19:00)、9(19:00)、12(19:30)、17(19:00)、19(19:00)、28(19:00)日J.スタイン:ジプシー(ミュージカル)[17年9月プレミエ] 演出/W.スボトカ 10月3(19:00)、6(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク10月5(19:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.ローナー10月7(19:00)、13(19:00)、16(19:00)日ロッシーニ:セビリアの理髪師 演出/J.E.ケップリンガー ★◎10月14(19:00)、18(19:00)、22(19:00)、27(19:00)、30(19:00)日 ヴェルディ:群盗[プレミエ] 指/J.ヴァン・ステーン、演出/A.シューリン、出/K.リドル10月20(19:00)、23(19:00)、26(19:00)日レハール:メリー・ウィドウ 演出/M.A.マレッリ10月25(19:00)、29(19:00)、31(19:00)日F.レッサー:努力しないで出世する方法(ミュージカル) 演出/M.ダヴィッズアン・デア・ウィーン劇場★◎10月15(19:00)、17(19:00)、19(19:00)、21(19:00)、23(19:00)、27(19:00)日ベルク:ヴォツェック[プレミエ] 指/L.フセイン、演出/R.カーセン、出/F.ベッシュ、L.リンドストローム、演奏/ウィーン響◎10月18(19:00)日 ヘンデル:エジプトのジューリオ・チェーザレ(演奏会形式) 指/O.ダントーネ、出/L.ザッゾ、E.バラト、F.ミネッキア、演奏/アカデミア・ビザンティナ◎10月24(19:00)日 ベートーヴェン:レオノーレ(演奏会形式) 指/R.ヤーコプス、出/M.ペーターゼン、M.シュミット、J.ヴァイサー、演奏/フライブルク・バロック管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(BP)=ベラ・バルトーク・コンサートホール[芸術宮殿](ブダペスト)、(P)=シャンゼリゼ劇場(パリ)、(BB)=祝祭劇場(バーデン・バーデン)、(BER)=ベルリン州立歌劇場(ベルリン)、(MI)=スカラ座(ミラノ)、(D)=コンツェルトハウス(ドルトムント)、(SS)=深圳コンサート・ホール(深圳/中国)、(KS)=星海コンサート・ホール(広州/中国)、(SH)=コンサート・ホール[上海オリエンタル・アート・センター](上海/中国)、(NK)=蘇州文化芸術センター大劇場(南京/中国)、(MAC)=マカオ文化センター大ホール(マカオ/中国)]◎10月1(11:00)、3(19:30)(BP)、5(20:00)(P)、6(19:00)(BB)、7(BER)、8(19:00)(MI)日 Z.メータ指揮 ブラームス:悲劇的序曲(1/5/6/7/8日)/F.エルケル:祝典序曲(3日)、ハイドン:協奏交響曲、バルトーク:管弦楽のための協奏曲、J.シュトラウスⅡ:美しく青きドナウ(ワルツ)(3日のみ) 独/R.ホーネックvn、R.ナジvc、M.ガブリエルob、S.ダルティガロングfg10月12(19:30)、13(19:30)、14(15:30)、15(11:00)、16(20:00)(D)日 A.ネルソンス指揮 ベートーヴェン:交響曲第8番、第7番10月19(20:00)(SS)、21(20:00)(KS)、24(19:30)(SH)、26(19:30)(NK)、29(20:00)(MAC)日 A.ネルソンス指揮 ベートーヴェン:交響曲第8番、R.シュトラウス:英雄の生涯10月20(20:00)(SS)、22(20:00)(KS)、25(19:30)(SH)、27(19:30)(NK)、30(20:00)(MAC)日 A.ネルソンス指揮 ベートーヴェン:レオノーレ〜序曲第3番、ワーグナー:トリスタンとイゾルデ〜前奏曲と愛の死、ベートーヴェン:交響曲第7番ウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)](主要【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 10月の公演では、まずは2010年以来7年に及んだ改修工事が奇跡的(?)に終了し、大々的に再オープンとなるベルリン州立歌劇場(Staatsoper Unter den Linden)に注目の視線が集まるのはやむを得まい。とはいっても、本活的なシーズン開始は12月で、10月は、本来は演出付上演を想定していないシューマンの「ゲーテの『ファウスト』からの情景」で幕開きとなる。もしかすると、完成に10年を要したシューマン畢生の大作といわれるこの曲の作曲経過を、ベルリン州立歌劇場再開までの長い苦難の道のりとダブらせたバレンボイムならではのジョークなのかもしれない。ちなみに、この劇場のオーケストラであるシュターツカペレ・ベルリンのコンサートには、パーキンソン病療養中であることを公言しているジェームズ・レヴァインが登場してマーラーの交響曲第3番を振る。これもバレンボイム発案の“復活劇”なのだろうか。 さて、改めて10月のオペラ公演に目を向けると、イタリアの名匠ネルロ・サンティがヴェルディ「ナブッコ」をひっさげてミラノ・スカラ座に登壇する。サンティも今年の9月で86歳。その至芸に接する機会も残念ながらだんだん減っている。貴重な公演だ。他にヤナーチェク「利口な牝狐の物語」の演出付コンサート公演に注目すべきものが2つある。1つはラトル指揮ベルリン・フィル。例によってピーター・セラーズの演出が物議を醸すことになろうが、演出は関係なく、ラトルの演奏は聴きものだろう。もう1つの公演は、ウィーンのムジークフェラインで行われるウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団の来墺公演。これまたメストの得意分野に違いない。この他、オペラでは、ウィーン国立歌劇場のプロコフィエフ「賭博者」、ヤーコプス指揮のベートーヴェン「レオノーレ」公演(アン・デア・ウィーン劇場、モネ劇場)、ハンブルク州立歌劇場やミラノ・スカラ座の「魔弾の射手」(前者はコンヴィチュニー演出)、エッセン歌劇場のスメタナ「売られた花嫁」、フランクフルト歌劇場のブリテン「ピーター・グライムズ」、パリ・オペラ座の「ドン・カルロ」、オランダ国立オペラのカヴァッリ「エリオガバロ」、先月に引き続いてフランドル歌劇場のコルンゴルト「ヘリアーネの奇蹟」などが面白そう。本文には掲載できなかったが、ライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフ)のベルク「ヴォツェック」プレミエも、ヘアハイムの演出、ニールンドのマリー役とたいへんに魅力的。また、ベルリン・ドイツ・オペラのライマン「L’Invisible」、コーミッシェ・オーパーのP.グラス「サティアグラハ」、ボローニャ歌劇場のベンダとデュサパンの「メデア」にまつわる作品、パリ・オペラ・コミークのマヌリ「Kein Licht」などの現代ものも多彩な月だ。 オーケストラ公演では、10月8日にハンブルクではケント・ナガノ=ハンブルク・フィルのハイドン「四季」、ヘンゲルブロック=NDRエルプ・フィルのモーツァルト「レクイエム」、ミュンヘンではペトレンコ=バイエルン州立管とサロネン=バイエルン放送響というマチネーと夜公演の何とも魅力的な日曜日があるが、残念ながらハンブルクのエルプフィルハーモニーでの公演は、来シーズンの発売分もすでに完売状態となっている。何とかならないものか。他にはラトルと内田光子の共演(ベルリン・フィル)、ウィーン・フィルの管弦ソリスト陣を従えたメータ=ウィーン・フィル公演、ヘンゲルブロックのマーラー9番(NDRエルプ・フィル)、サロネンのマーラー3番(フィルハーモニア管)、フルシャ=バンベルク響など注目公演多し。なお大野和士が音楽監督を務めるバルセロナ交響楽団も、今月号より、彼が登壇する場合は必ず掲載することとした。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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