eぶらあぼ2017.8月号
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160つとめる指揮者チョン・ミョンフンが、イタリア共和国功労勲章「コンメンダトーレ」を受勲した。同勲章は、様々な分野での活動を通じてイタリアと諸外国との友好と協力関係に貢献した個人を讃えるもの。スカラ・フィルハーモニー管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、フェニーチェ歌劇場管弦楽団等、数々のイタリアの主要オーケストラを指揮した活動が高く評価された。■「第25回 渡邉曉雄音楽基金」受賞者 が決定 「第25回(2017年度) 渡邉曉雄音楽基金」音楽賞・特別賞の授賞式と記者会見が6月12日に都内で行われ、外山雄三(指揮)、堤剛(チェロ)が特別賞を受賞した。音楽賞は該当者なし。同基金は、指揮者の故・渡邉曉雄氏が戦後の日本音楽文化に残した多大な業績を後世に引き継ぐため1992年に創設。[授賞理由]外山雄三:1956年の指揮者デビュー以来、N響(現職)、大阪フィルなどの指揮者をそれぞれ歴任し、現在も大阪交響楽団ミュージックアドバイザーを務めるなど、60年以上にわたり日本のオーケストラの向上に貢献。作曲家としても「管弦楽のためのラプソディー」以降管弦楽のための作品も多数発表し国際的に活躍。一貫して日本のオーケストラの発展に尽力してきた功績の数々は、渡邉曉雄音楽基金特別賞にふさわしい。堤 剛:1950年のデビュー以来、世界第一級のチェリストとして長年精力的に活動を展開。若手を含む内外演奏家との室内楽活動も積極的に続け、卓越した演奏活動はますます円熟の度を深めている。演奏活動と並行して、日本演奏連盟理事長として演奏家の地位確立に努めるほか、次世代の音楽界を担う人材育成活動を行うなど、重責を担い続けており、楽壇への多大な貢献は渡邉曉雄音楽基金特別賞にふさわしい。日本フィルハーモニー交響楽団http://www.japanphil.or.jp/■ヴァイオリニストの服部百音が第8回 「岩谷時子 Foundation for Youth」 を受賞 公益財団法人「岩谷時子音楽文化振興財団」は、第8回「岩谷時子賞」および「岩谷時子 Foundation for Youth」の受賞者を発表した。「岩谷時子賞」の受賞者は加山雄三(歌手・俳優)、斉藤由貴(女優)、瀧山久志(俳優)、野田あすか(ピアニスト)、生田絵梨花(歌手/乃木坂46)、そして「Foundation〜」はヴァイオリニストの服部百音が受賞した。 「岩谷時子賞」は、音楽や芸術の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物および団体に授与される賞。また、「Foundation〜」は音楽・芸術を志す個人・団体に対する奨学金の給付、人材育成に関する助成事業の一環として設けられたもの。岩谷時子音楽文化振興財団http://www.iwatanitokiko.org/■第33回京都賞思想・芸術部門に リチャード・タラスキン 公益財団法人稲盛財団が、6月16日、第33回(2017)京都賞の受賞者を発表した。思想・芸術部門では、カリフォルニア大学バークレー校名誉教授で音楽学者・評論家のリチャード・タラスキン(1945〜)が受賞した。従来の歴史記述の方法を乗り越えた斬新な音楽史研究と、該博な知識に裏打ちされた先鋭的な批評によって、西洋の音楽文化に新たな次元を切り拓いており、他の追随を許さないその仕事は、音楽において言論が創造的価値を持つことを示し、音楽の世界に大きな足跡を残したとして評価された。 同賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃える国際賞。毎左から)外山雄三、堤 剛「岩谷時子賞」&「岩谷時子 Foundation for Youth」受賞者 後列右端が服部百音
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