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56調布国際音楽祭 20176/11(日)~6/18(日) 調布市グリーンホール、調布市文化会館たづくり、深大寺本堂 他問 調布市グリーンホール チケットサービス042-481-7222  調布市文化会館たづくり インフォメーション042-441-6177http://chofumusicfestival.com/ 今年で5年目を迎える調布音楽祭は「調布国際音楽祭」と“国際”を加えた名称に変更した。しかし、同音楽祭は当初より、世界的に評価の高いバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)を中核とし、海外からのアーティストを数多く迎えている。 「僕としては初めから“国際”を意識していましたし、それが今年から名称にもはっきり謳われることになっただけです」と語る音楽祭のエグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人。2019年のラグビーW杯では、調布市の「味の素スタジアム」で開幕戦が行われることが決定しており、ますます“国際性”が意識される時代になってきたということだろう。深大寺でのチェンバロや、山下洋輔のジャズも 今年のプログラムも豪華だ。まずは『チェンバーミュージック・ガラ・コンサート』(6/11)が開催される。 「サントリーホールの室内楽アカデミーとの連携プログラムで、そこで指導者として活動する原田幸一郎さん、毛利伯郎さんらと、若いアーティストたちにロマン派室内楽の傑作を演奏していただきます」 音楽祭恒例の深大寺本堂でのコンサートにはイタリアのチェンバロの貴公子フランチェスコ・コルティが登場する(6/14)。 「深大寺の本堂はまさにチェンバロにふさわしい空間だと思います。バロック時代の音楽がその空間の中で響く。まさに音楽と空間が共鳴するような瞬間を味わえると思います」 わずか160席の公演は貴重な体験になることだろう。 そして6月15日にはエッセイストとしても活躍するピアニストの山下洋輔による『“バッハはジャズだ”Ⅱ』。 「山下さんは僕の高校の大先輩。年齢は40歳も違うのですが、今でもエネルギッシュで、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。僕が個人的に楽しみなコンサートですね。昨年に引き続き、バッハを題材にして思う存分弾いてくださるはずです」 最近はベートーヴェンに特に力を入れているピアニストの小菅優が6月16日に登場。ベートーヴェンの「ピアノと管楽のための五重奏曲」などを演奏する。 「集まった管楽器のメンバーが素晴らしい。よくぞこれだけのメンバーが集まったな、とビックリしています。特にホルンのトゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールトさんは古楽界の大物ですし、そこにオーボエのフィリップ・トーンドゥルさん、クラリネットの吉田誠さん、ファゴットの小山莉絵さんが加わる組み合わせは貴重。東京近郊でこのメンバーが聴けるのはこの音楽祭だけです」 そして翌17日には音楽祭の大きな柱であるバッハの音楽を取り上げる『ツィマーマンのコーヒーハウス』。小林沙羅が参加して「コーヒーカンタータ」などが演奏される。BCJがモーツァルトの傑作シンフォニーを披露 次代への継承というテーマもある。 「それを象徴するのがフェスティバル・オーケストラの公演です。イギリスから、様々な古楽アンサンブルで活躍したポール・グッドウィンを招き、オーディションで選ばれた若い演奏家たちと、一流のプロ奏者とともにバッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーンを演奏します(6/17)。若い奏者たちの成長の過程を共に体験していただければと思います」 松田理奈(ヴァイオリン)や、上野星矢(フルート)らが鈴木とともに出演する『フェスタ! 動物の謝肉祭』は、もちろんあの「動物の謝肉祭」を後半に据え、前半も個性的なフランス音楽の世界が繰り広げられる(6/18)。 そして最後に控えるのがBCJによる『オール・モーツァルト・プログラム』(6/18)。 「BCJが宗教曲ではなく、シンフォニーを取り上げるのは都内では初。様々な経験を持つメンバーが、モーツァルトの傑作をめぐって丁々発止とやりあうだろうと思います。寺神戸亮さんもモーツァルトの第3番のヴァイオリン協奏曲のソロを弾くのは、たしか初めてだったはずです」 他にもキッズコンサートや無料のコンサートがホールだけではなく、調布の街中でも多数開催される。6月には多彩な音楽体験が調布で待っている。 ©Marco Borggreve鈴木優人(調布国際音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー)国内外に強くアピールする音楽祭を目指して取材・文:片桐卓也Interview

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