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176■小澤征爾が《子どもと魔法》で ベルリン・フィル定期へ 小澤征爾が2018年1月、ベルリン・フィル定期を指揮する。演目はラヴェルの歌劇《子どもと魔法》。5月3日、ベルリンで行われたベルリン・フィル2017/18シーズン発表会見で明らかになった。小澤が同団を指揮するのは、約7年ぶりの登壇となった昨年4月以来となる。 小澤にとって《子どもと魔法》は13年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)での録音CDが第58回グラミー賞を受賞するなど思い入れのある作品。演出は小澤との協働も多いデイヴィッド・ニース。歌手陣は、SKFでも共演したポール・ゲイ、イヴォンヌ・ネフ、マリー・ルノルマン、エリオット・マドア、藤谷佳奈枝のほか、15年小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIIIでも主役の子ども役を歌ったエミリー・フォンズ、17年セイジ・オザワ 松本フェスティバル(9/3)でのOMFオペラに出演予定のキーラ・ダフィー、マティアス・ヴィダル。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団http://www.berliner-philharmoniker.de/■小暮浩史が第12回ヴェリア国際ギター コンクールで優勝 ギタリストの小暮浩史が4月にギリシャで開催された第12回ヴェリア国際ギターコンクールで優勝した。今回はギリシャ、フランス、ドイツ、イスラエル、ポーランド、ブラジル、そして日本からのギタリストが参加。小暮は、本選(オーケストラ伴奏)で、テッサロニキ交響楽団をバックにロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を演奏した。小暮には副賞として、テッサロニキ響の2018年演奏会シリーズへのソリストとしての出演や、ソロ・リサイタルの開催などの機会が与えられる。 小暮は1988年生まれ。18歳より本格的にクラシック・ギターを始め、高田元太郎に師事。早稲田大学を卒業後、2014年よりフランスのストラスブール音楽院で研鑽を積んでいる。 10年スペインギター音楽コンクール第1位、東京国際ギターコンクール第3位(11年、14年)などに入賞。マイスター・ミュージックよりソロ・アルバム『舞踏の旋回』(13年)をリリース。ヴェリア国際ギターコンクールhttp://www.veriaguitarfestival.gr/■牧阿佐美バレヱ団が舞踊批評家協会 賞を受賞 牧阿佐美バレヱ団が第48回(2016年)舞踊批評家協会賞を受賞した。また、舞踊批評家協会新人賞には木村優里が選出された。同賞は2016年に日本国内で上演された舞踊活動を対象とし、舞踊批評家協会会員が選考している。 牧阿佐美バレヱ団は日本の古代をモティーフに、振付、音楽、演出などクラシック・バレエのすべてに革新的な表現を試みた『飛鳥 ASUKA』が評価されての受賞となった。 木村優里は所属する新国立劇場バレエ団の『ドン・キホーテ』キトリ役、『Ballet Princess〜バレエの世界のお姫様たち〜』白雪姫役で示した卓越した表現力と、のびやかでおおらかな踊りが、バレエ界に新時代を拓こうとしていると高く評価された。牧阿佐美バレヱ団 http://www.ambt.jp/新国立劇場バレエ団 http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/■平成29年春の叙勲・褒章が発表 平成29年春の叙勲・褒章が4月29日に発表され、ヴァイオリニストの前橋汀子が旭日小綬章を受章した。旭日章は社会の各分野において顕著な功績を挙げた本選で演奏する小暮浩史 写真提供:e-magazine www.pliroforiodotis.gr授賞式より木村優里 写真提供:新国立劇場2016年4月、ベルリン・フィルに客演した際の小澤征爾 ©Holger Kettner

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