eぶらあぼ2017.5月号
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38思わず身体が動く「舞曲」で熱くなろう 身も心も熱くしてくれる舞曲の祭典! まずはメラメラと血湧き肉躍る公演をいくつかご紹介しよう。 ファリャの「恋は魔術師」(公演番号147、5/4)は、バレエ音楽としてご存知の方も多いだろう。だが1915年の初演版は、歌と語りによる音楽劇のための室内楽だったのだ! 今回はそのバージョンが聴ける貴重なチャンス。世界的に活躍するフラメンコ歌手コントレラスが妖艶に歌い、オーヴェルニュ室内管が熱演を繰り広げるドラマティックなステージをお聴き逃しなく。 手に汗握るような興奮を味わえるのが、和太鼓とオーケストラが激しく拮抗する石井眞木作曲の「モノプリズム」(215、5/5)だ。心臓に打ちこまれるような和太鼓の律動と、オーケストラの緊張感に満ちたサウンドとのコントラストが聴きどころ。和太鼓は林英哲と英哲風雲の会。彼らの凛とした佇まいも必見! 他では決して味わえない高揚感を与えてくれるだろう。なお同じく東洋の楽器を扱ったコンサートでも、ある意味対照的といえるのが、雅楽器の笙と開幕直前おすすめガイドラ・フォル・ジュルネ2017テーマ世界最大級の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」の、東京・びわ湖・新潟公演が間もなく開幕! 「ラ・ダンス」をテーマに、バロックから現代までのさまざまな作曲家による「舞曲」が各地で鳴り響く。公演直前に役立つ、絶対に見逃せないプログラムを余すところなくお伝えします!文:飯田有抄ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン20175/4(木・祝)~5/6(土)東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町エリア http://www.lfj.jp/東 京びわ湖新 潟東 京

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