eぶらあぼ 2017.4月号
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遂に本格的なオペラ上演が北海道でも可能に!2018年10月、時計台や大通公園にほど近い札幌の都心部に札幌市民交流プラザがオープンする。同プラザは札幌文化芸術劇場(3~9階)、札幌文化芸術交流センター(1・2階)、札幌市図書・情報館(1・2階)の3つの主な施設からなる複合施設だ。札幌文化芸術劇場 新たにオープンする3施設の中でクラシック音楽ファンから熱い注目を浴びそうなのが、札幌文化芸術劇場だろう。同劇場は客席数2300席(1階席~4階席)の北海道初の多面舞台を備えた劇場で、本格的なオペラやバレエなどの上演が可能となる。主舞台の左右と後方に副舞台を備えることで、スピーディーな舞台転換ができ、特に大がかりな装置を必要とするオペラ上演などに有効活用されるはずだ。 音響面でもコンピューターシミュレーションに加え、劇場内部の10分の1サイズの模型を使って音響実験を実施。実験結果を踏まえてホール細部の形状を工夫し、すべての客席に最上の音が届けられるよう、細心の注意を払いながら建築がすすめられている。 交流プラザ3階には音響・照明設備のほか、移動観覧席を備えた大練習室があり、リハーサルはもちろん、小規模な演奏会などにも対応できる。 同劇場は全国の劇場や地元の文化芸術団体との共同制作などを通じて、札幌の舞台芸術を振興し、札幌発のオペラやバレエなどを国内外に発信してい多面舞台を駆使したオペラやバレエなどが上演可能な札幌文化芸術劇場音響反射板を設置してオーケストラなどのコンサートも開催できる音響・照明設備、移動観覧席を備えた大練習室

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