eぶらあぼ 2017.3月号
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170タイプの高谷史郎『ST/LL』の4演目が上演される。 演劇は、「世界を映し出す」をテーマに8演目を上演する。■開場20周年記念特別公演*◆オペラ《アイーダ》(2018.4/5初日)《フィデリオ》(新制作、演出:カタリーナ・ワーグナー、指揮:飯守泰次郎、18.5/20初日)◆バレエニューイヤー・バレエ(18.1/6,1/7)新国立劇場http://www.nntt.jac.go.jp/■N響が2017/18ラインナップを発表 NHK交響楽団が2017/18定期公演ラインナップを発表した。 同シーズンはパーヴォ・ヤルヴィ指揮のショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」(9/16,9/17)で幕開け。ヤルヴィは9演目18公演に登場。サントリーホール改修後最初のBプログラムはバルトーク・プロ(9/27,9/28)。進行中のマーラー・シリーズは第7番「夜の歌」(18.2/10,2/11)。ワーグナーの《ニーベルングの指環》管弦楽曲集(18. 2/ 21,2/22)や、市原愛らをソリストに迎えフォーレ「レクイエム」(18.2/16,2/17)なども聴かせる。 昨年12月に、桂冠名誉指揮者就任が発表されたヘルベルト・ブロムシュテットは、ベルリオーズの幻想交響曲(18.4/14,4/15)や、26年振りにN響に登場するマリア・ジョアン・ピレシュとのピアノ協奏曲第4番と交響曲第4番のベートーヴェンプロ(18.4/20,4/21)を指揮。交響曲第8番と第7番(18.4/25,4/26)で15年より続けてきた「ベートーヴェン・ツィクルス」を完結させる。 シャルル・デュトワは12月の定期公演に登場。没後80年を記念してラヴェル・プロ(12/2,12/3)を披露。ウラディーミル・アシュケナージは、没後100年のドビュッシー・プロ(18.6/9,6/10)ほかを指揮する。 そのほか、クリストフ・エッシェンバッハのブラームスの交響曲第1番(10/25,10/26)、トゥガン・ソヒエフが指揮するプロコフィエフのオラトリオ「イワン雷帝」■新国立劇場が2017/18シーズンライン ナップを発表 新国立劇場の2017/18シーズンラインナップが1月12日、発表された。1997年10月10日の開場から今年で20周年を迎える同劇場では記念年に際し、同シーズン全公演を開場20周年記念として行い、下記3公演*を記念特別公演として上演する。飯守泰次郎オペラ芸術監督と宮田慶子演劇芸術監督は任期最後のシーズンとなる。 オペラは、ワーグナー《神々の黄昏》、細川俊夫《松風》、ベートーヴェン《フィデリオ》の新制作3演目を含む10演目を上演する。なかでも、日本初演となる《松風》は、音楽と舞踊、声楽が一体となった「コレオグラフィック・オペラ」という様式を確立した世界有数の振付家サシャ・ヴァルツが演出、糸を張り巡らせるインスタレーションなど大規模作品を展開する塩田千春らが美術で参加することで話題となっている。これについて飯守は会見で、「芸術参与として新国立劇場に関わっていた頃からの念願がついに叶い、非常に嬉しい。日本人作品の上演は新国立劇場の大切な役割だと思っています」と喜びを口にした。 オペラではこのほか、平成29年度新国立劇場地域招聘オペラ公演として、びわ湖ホールがギルバート&サリヴァンのオペラ《ミカド》を上演する。 舞踊部門バレエは、ウエイン・イーグリングが日本人デザイナー達とともに創作する新国立劇場バレエ団版『くるみ割り人形』新制作を含む7演目を上演する。『白鳥の湖』『眠れる森の美女』とあわせ、チャイコフスキーの3大古典バレエ上演にも注目が集まる。 ダンス公演では、日本の現代舞踊の歴史において重要な位置を占める「舞踏」を再認識する上で、「舞踏の今」と題し山海塾と大駱駝艦・天賦典式が登場するほか、森山開次『サーカス』再演、びわ湖ホールで好評を博したメディア・アートのダンスパフォーマンス、ダム©Martin U.K. Lengemann左より)宮田慶子演劇芸術監督、飯守泰次郎オペラ芸術監督、大原永子舞踊芸術監督 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE

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