eぶらあぼ 2017.1月号
174/179

179コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報日本のブラス・シーンをリードしてきた、東京佼成ウインドオーケストラ。今回は、東京生まれ、アメリカ育ちの気鋭の指揮者、シズオ・Z・クワハラを迎えて。ローマの古代遺跡のイメージから生まれたジョン・コリリアーノの大曲・交響曲第3番「キルクス・マクシムス」を、航空自衛隊航空中央音楽隊の助演で披露。レスピーギ「ローマの松」と「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲も併せて、古の帝国へ思いを馳せる。1992年の結成以来、先鋭的でしなやか、何より熱き演奏を繰り広げてきた、ヴァイオリンの荒井英治と戸澤哲夫、ヴィオラ小野富士、チェロ藤森亮一による「モルゴーア・クァルテット」。今回も「独墺の世紀末」に焦点を当て、ヴァインガルトナーとツェムリンスキーの両第3番に、ベートーヴェンの第4番を配して。「今、私たちが生きている現在が、世紀末と同様、まさに歴史的な転換点にあるのでは」と荒井は言う。ヴェルディの傑作《椿姫》をテーマに、長くNHKラジオの“声”として活躍した村上信夫による、“ぺらぺら”と分かり易い解説を交えつつ、ハイライトでオペラの魅力を味わうステージ。悲劇のヒロイン・ヴィオレッタに天羽明惠、その相手役のアルフレードに望月哲也、その父ジェルモンが青山貴という豪華キャストを、名コレペティトゥーア(オペラの稽古ピアニスト)として知られる、古藤田みゆきが下支えする。大好評の旗揚げ公演から2年。多くの要望に応えて、「黒い薔薇歌劇団」のモーツァルト《魔笛》が帰ってくる。高い質はそのままに、親しみやすいオペラの舞台を目指し、「のだめカンタービレ」に登場する「白い薔薇歌劇団」にちなんで命名。宮本益光による構成・演出、大塚博章(ザラストロ)、鈴木准(タミーノ)、塩田美奈子(夜の女王)ら実力派声楽陣を、茂木大輔指揮のオーケストラがバックアップする。いま最も注目を集める若手ピアニストの1人、福間洸太朗がモーツァルトの多層的な音楽世界を織り上げる。東京交響楽団メンバーによるアンサンブルを弾き振りし、祝祭的な輝きあふれる第19番と、暗い情感に満たされた第24番、光と影の如きピアノ協奏曲を縦糸に。そして、親しみやすい表情のニ短調と悪魔的なハ短調、2つの幻想曲をソロで弾いて横糸に。決して一筋縄ではいかぬ、天才作曲家の実像に迫る。ブリュッセル王立音楽院に学び、ソロやアンサンブルで活躍する礒絵里子。そして、ハノーファー音楽大学やパリ高等音楽院に学び、仙台フィルのコンサートマスターなどを務める神谷未穂。共に一線ヴァイオリニストとして活躍する、従姉妹同士の2人によるデュオ。バルトーク「ルーマニア民族舞曲」やショスタコーヴィチ「5つの小品」、モンティ「チャルダッシュ」など、阿吽の呼吸から美しいハーモニーを生み出す。東京佼成ウインドオーケストラ第132回 定期日本モーツァルト協会第585回 例会モルゴーア・クァルテットSubscription Concert Vol.45オペラぺらぺらコンサート《椿姫》ハイライト黒い薔薇歌劇団モーツァルト:《魔笛》デュオ・プリマ(ヴァイオリン・デュオ)礒 絵里子&神谷未穂1/28(土)14:00東京芸術劇場 コンサートホール1/27(金)18:45東京文化会館(小)1/23(月)19:00 東京文化会館(小)1/28(土)15:00府中の森芸術劇場 ウィーンホール1/28(土)15:00かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール1/24(火)14:00川口総合文化センター リリア福間洸太朗 ©Mark Bouhironシズオ・Z・クワハラ望月哲也天羽明惠青山 貴宮本益光 茂木大輔左:神谷未穂 右:礒 絵里子

元のページ 

page 174

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です