eぶらあぼ 2016.8月号
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16210月の見もの・聴きもの2016年10月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場10月2(19:00)、5(19:00)、9(18:30)日 ヴェルディ:アイーダ 指/M.アルミリアート、演出/N.ジョエル、出/V.ウルマーナ、K.ルイス、J.ボータ、S.コリバン、A.マエストリ10月3(19:00)、6(19:00)日 ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ 指/E.ピド、演出/P.シュタイン、出/D.ホロストフスキー、I.ダルカンジェロ、R.ヴァルガス、M.P.ピスチテッリ10月7(19:00)、10(19:00)、13(19:30)日プッチーニ:トスカ 指/M.フランク、演出/M.ヴァルマン、出/A.ハルテロス、J.デ・レオン、M.ヴラトーニャ10月15(19:00)、18(19:00)、21(19:00)日モーツァルト:フィガロの結婚 指/A.フィッシャー、演出/J.L.マルティノーティ、出/P.マッテイ、D.レシュマン、V.ナフォルニタ、M.カッシ、M.アルバーノ★◎10月16(18:30)、19(19:00)、22(19:00)、25(19:00)、29(19:00)日 グルック:アルミード[プレミエ] 指/M.ミンコフスキ、演出/I.アレクサンドル、出/G.アルケス、P.ルメッツ、S.ドゥ・バルベイラク、演奏/レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル◎10月20(18:30)、23(18:00)、26(16:00)、30(18:00)日 ヘンデル:アルチーナ指/M.ミンコフスキ、演出/A.ノーブル、出/M.パパタナシウ、C.レイス、演奏/レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル10月28(19:30)、31(19:30)日 ドニゼッティ:ドン・パスクワーレ 指/F.シャスラン、演出/I.ブルックウィーン・フォルクスオーパー10月1(19:00)、7(19:00)日 ヴェルディ:椿姫 演出/H.グラツァー10月2(19:00)、4(19:00)、9(16:30)、11(19:00)、14(19:00)、17(19:30)、20(19:30)、24(19:30)日 ベナツキー:天の扉のアクセル[16年9月プレミエ] 演出/P.ルント10月3(19:00)、8(19:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.ローナー10月6(19:30)、10(19:30)、18(19:30)、27(19:30)日 ベナツキー:白馬亭にて 演出/J.E.ケップリンガー10月13(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク★10月15(19:00)、19(19:00)、23(19:00)、25(19:00)日 オッフェンバック:ホフマン物語[プレミエ] 演出/R.ドゥセ10月21(19:00)、28(18:30)、29(18:30)日H.アーレン:オズの魔法使い(ミュージカル)演出/H.メイソン 10月30(19:00)日 モーツァルト:フィガロの結婚 演出/M.A.マレッリアン・デア・ウィーン劇場★◎10月12(19:00)、14(19:00)、16(19:00)、19(19:00)、21(19:00)、23(19:00)日サリエリ:ファルスタッフ[プレミエ] 指/R.ヤーコプス、演出/T.フィッシャー、出/C.ポール、A.フリッチュ、M.ミロノフ、A.ペンダ、演奏/ベルリン古楽アカデミー◎10月18(19:00)日 サリエリ:オラース兄弟(演奏会形式) 指/C.ルセ、出/J.ファン・ヴァンロイ、C.デュボワ、J.ドラン、J.S.ブー、演奏/レ・タラン・リリクウィーン・フィル[会場:ムジークフェライン(ウィーン)]〔10月1日-12日:日本公演〕10月27(19:30)、29(15:30)、30(11:00)日R.ムーティ指揮 シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」、ケルビーニ:レクイエムウィーン響[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)]10月1(19:30)(KH)、2(19:30)(KH)日 M.ホールズ指揮 メンデルスゾーン:エリア独/M.ペーターゼンS、C.ストーティンMs、M.シャーデT、F.ベッシュBr◎10月7(19:00)(KH)、9(11:00)(KH)日J.ビエロフラーヴェク指揮 ヤナーチェク:嫉妬(序曲)(9日のみ)、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 独/N.ルガンスキーp、司会/B.レット(9日のみ)◎10月11(19:30)(MV)、12(19:30)(MV)日G.プレートル指揮 ベートーヴェン:エグモント〜序曲、ピアノ協奏曲第1番、ヨハン・シュトラウスⅡ世:こうもり〜序曲、こうもり=パラフレーズ、ラヴェル:ボレロ 独/R.ブッフビンダーp◎10月16(19:30)(MV)、18(19:30)(MV)日V.フェドセーエフ指揮 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、交響曲第6番「悲愴」 独/A.コロベイニコフp10月22(19:30)(MV)、23(15:30)(MV)日P.ジョルダン指揮 ヴェルディ:レクイエム 独/K.ストヤノヴァS、E.ツィトコーワA、J.カレヤT、F.フルラネットBs10月25(19:30)(KH)、27(19:30)(KH)日R.ティッチアーティ指揮(建国記念日コンサート(25日)) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ブルックナー:交響曲第6番 独/R.カプソンvnムジークフェライン[楽友協会]大ホール[ウィーン](主要公演のみ)10月1(19:30)日 R.シャイー指揮スカラ・フィル → 〔スカラ・フィル〕参照【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 まずオーケストラの異動情報から。従来よりドイツの南西ドイツ放送局(SWR)に所属してきた「シュトゥットガルト放送交響楽団」と「バーデン・バーデン&フライブルクSWR交響楽団」が合併し、新たに「SWR交響楽団」としてリスタートした。主として財政上の理由による統合策であるが、検索等の際には今後お間違いのなきよう。 さて、10月の注目公演、まず、来日公演中で主力部隊が留守になっているウィーン国立歌劇場の現地公演が非常に面白い。10月下旬の同歌劇場では、ミンコフスキが手兵のルーヴル宮音楽隊をピットに入れ、16日から30日にかけて、グルックの「アルミード」とヘンデルの「アルチーナ」を立て続きに上演する。オーケストラの規模に比して劇場が大きすぎるのではないかという危惧は若干あるものの、企画としては大変興味深い。なお、この時期には、アン・デア・ウィーン劇場ではルネ・ヤーコプスがベルリン古楽アカデミーを率いて、サリエリの「ファルスタッフ」という、ほとんど実演に接する機会のない作品を上演するので、前記のミンコフスキと合わせて、ピリオド系の大家による充実した古楽週間を作ることができる。 他の注目オペラ公演としては、ワーグナーでは、ドレスデン・ゼンパーオーパーでの「ラインの黄金」(ティーレマン指揮)、ベルリン・ドイツ・オペラでの「パルジファル」(パルジファル役でフォークト出演)、バイエルン州立歌劇場での「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(ペトレンコ指揮)、アントワープ・フランドル歌劇場での「さまよえるオランダ人」(ギュルバカ演出)、メトロポリタン歌劇場での「トリスタンとイゾルデ」(ラトル指揮)あたりが要注目公演。 ワーグナー以外では、新国立劇場のオペラ部門次期芸術監督に決まった大野和士の振るリヨン国立歌劇場でのプロコフィエフ「炎の天使」、メッツマッハーの振るショスタコーヴィチ「鼻」(英国ロイヤルオペラ)、F=X.ロトの振るラヴェルの「スペインの時」と「子供と魔法」(ケルン歌劇場)、往年の名歌手ブリギッテ・ファスベンダーが演出を担当するブリテンの「ポール・バニヤン」(フランクフルト歌劇場/ボッケンハイマー・デポット)、ビエイトの演出するベートーヴェン「フィデリオ」とアレヴィ「ユダヤの女」(バイエルン州立歌劇場)、バイロイト音楽祭での強烈な「リング」演出で賛否両論を生んでいるカストルフの演出によるグノー「ファウスト」(シュトゥットガルト歌劇場)、珍しくもウェルザー=メストが指揮台に立つミラノ・スカラ座でのモーツァルト「フィガロの結婚」、異才ミキエレットの演出になるサン=サーンス「サムソンとデリラ」(パリ・オペラ座/バスティーユ)あたりがどれも面白い。珍品オペラとしては、デイヴィッド・ジンマンがベルリン・ドイツ響を振って演奏するバーバーの「ヴァネッサ」(ハーフ・ステージ形式)などというのもある。 オーケストラでは、登場の保証はないが、大御所ジョルジュ・プレートル指揮のウィーン響、中でもラヴェルの「ボレロ」は大変な聴きもの。他にも、シュターツカペレ・ベルリンでのバレンボイムとバルトリの共演、ソヒエフの振るベルリン・フィル、ハインツ・ホリガーがエリオット・カーターのオーボエ協奏曲を演奏するハンブルク・フィル、ヘンゲルブロック指揮のNDRエルプフィルとパリ管、90歳を超えるマリナーの公演(ウィーンのムジークフェラインやケルンのフィルハーモニーを参照)、ネッロ・サンティ指揮のフィルハーモニア・チューリッヒ、アルゲリッチの登場するシャイー指揮のスカラ・フィルなど、挙げていくと10月も充実の公演がまだまだ続く。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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