eぶらあぼ 2016.8月号
140/171

145コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL1993年にプリンシパルに昇格した熊川哲也、95年に他団から同団にプリンシパルとして移籍した吉田都以来となる。 同団芸術監督のケヴィン・オヘアは昇格について、「それぞれ舞台人としての優れた資質をもち、我々が上演する作品の芸術性を高めてきた。ダンサーのキャリアにおける、この高揚した局面に、彼らの才能の開花を見ることを大変楽しみにしている」と語った。 平野は大阪府出身。2001年に若手ダンサーの登竜門「ローザンヌ国際バレエ・コンクール」でゴールド・メダルを受賞後、02年に同団に入団。12年よりファースト・ソリストに昇格し、長身を生かしたダイナミックな踊りと演技の幅の広さなどで今回の昇格に至った。 高田は東京都出身。08年に同コンクールで観客賞を受賞後、ロイヤル・バレエ学校を経て、翌年同団に入団。14年よりファースト・ソリストに昇格し、今年3月のジゼル役の好演などが認められた。英国ロイヤル・バレエ団http://www.roh.org.uk■新国立劇場バレエ団  奥村康祐がプリンシパルに昇格 新国立劇場バレエ団は2016/17シーズンより、奥村康祐(こうすけ)がプリンシパルに、井澤駿がファースト・ソリストに昇格すると発表した。また、飯野萌子と益田裕子がファースト・アーティストに昇格する。 プリンシパルのマイレン・トレウバエフ、ファースト・ソリストの江本拓、アーティストの原田有希とフルフォード佳林は、契約ダンサーから登録ダンサーに移行する。新国立劇場バレエ団http://www.nntt.jac.go.jp/ballet■第1回マリインスキー国際極東音楽祭 7月30日から8月10日まで『第1回マリインスキー国際極東音楽祭』が、ウラジオストクでプリモルスキー劇場を主会場に開催される。これは、提唱者でもあり芸術監督を務めるワレリー・ゲルギエフが、昨年来日した際に「極東のウラジオストクの街にプリモルスキー劇場という新しい劇場がオープンし、そこが支部になる。日本はさらに近くなることでしょう」と語ったように、環太平洋地域の近隣諸国が相互にパートナーシップを築くことの重要性を認識し、文化的に交流することを目指すもの。マリインスキー劇場がサンクトペテルブルクで行っている『白夜の星国際音楽祭(白夜祭)』の姉妹企画と位置づけ毎年開催する予定。 マリインスキー劇場所属のアーティストがオペラやバレエを披露するほか、日本からは諏訪内晶子(ヴァイオリン)、松田華音(ピアノ)、オニール八菜(バレエ)らが、韓国からは昨年のショパン国際ピアノコンクールの覇者チョ・ソンジン(ピアノ)らが出演する。プリモルスキー劇場 http://prim.mariinsky.ru/en■びわ湖ホールが避難訓練コンサート を実施 びわ湖ホールが、9月10日(土)に避難訓練コンサートを実施する。万一の場合を想定して、実際に避難行動が体験できるコンサートで、今年の3月にも行われた。今回は、初めて大ホールでびわ湖ホール声楽アンサンブルによる演奏を楽しみつつ、劇場における避難行動の方法も学ぶことができる。参加は無料で、事前の申し込みが必要。日時:9月10日(土)15:00会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール料金:入場無料申し込み方法:往復はがき、またはインターネットで申し込み※詳細は下記びわ湖ホールウェブサイトでご確認いただくか、びわ湖ホールまでお問い合わせください。問 びわ湖ホール管理課077-523-7135びわ湖ホール https://www.biwako-hall.or.jp■訃報:宇野功芳氏 音楽評論家で指揮者の宇野功芳(うのこうほう)氏が、6月10日、老衰のため死去した。享年86。 宇野氏は、国立音楽大学声楽科で学び、評論活動と女声合唱指揮の2つの分野で活躍した。若い頃からレコード雑誌での執筆を行い、とくにブルーノ・ワルターやハンス・クナッパーツブッシュ、カール・シューリヒトなど20世紀を代表する往年の巨匠指揮者をはじめ、国内でも早くから朝比奈隆の紹介に尽力した。主観的な批評と独特な文体で知られ、音楽ファンの間で人気を集めた。オーケストラも指揮し、その録音も話題となった。著書に『クラシックの名曲・名盤』などがある。左:高田 茜 右:平野亮一 ©ROH

元のページ 

page 140

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です