eぶらあぼ 2016.7月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報9月の見もの・聴きもの2016年9月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場9月4(19:00)、7(19:00)、10(19:00)日 プッチーニ:トゥーランドット 指/M.アルミリアート、演出/M.A.マレッリ、出/L.リンドストローム、D.P.ドゥミトレスク、J.ボータ◎9月5(18:00)、11(17:30)、15(18:00)、18(17:30)日 ワーグナー:ローエングリン指/Y.ネゼ=セガン/G.ジェンキンス(18日)、演出/A.ホモキ、出/G.グロイスベック、K.F.フォークト、R.メルベート、T.コニエチュニー、P.ラング9月6(19:00)、9(19:00)、13(19:00)日 ビゼー:カルメン 指/P.オーギャン、演出/F.ゼッフィレッリ、出/E.マキシモヴァ、B.ジョヴァノヴィチ、C.ウンターライナー9月8(19:00)、12(19:00)、14(19:00)日 プッチーニ:蝶々夫人 指/P.オーギャン、演出/J.ギーレン、出/K.オポライス、B.ナカニ、P.プレッティ、B.ダニエル9月16(19:00)、19(19:00)、22(19:00)、25(19:00)日 ドニゼッティ:連隊の娘 指/E.ピド、演出/L.ペリー、出/J.フックス、J.テシェール、C.アルヴァレス9月21(20:00)、24(20:00)日 R.シュトラウス:サロメ 指/A.アルティノグリュ、演出/B.バルロク、出/G.A.ジーゲル、J.ヘンシェル、E.ズンネガルド、M.ゲルネ9月28(20:00)日 J.D.フローレスT 共/V.スカレーラp9月29(19:00)日 ヴェルディ:アイーダ 指/M.アルミリアート、演出/N.ジョエル、出/V.ウルマーナ、K.ルイス、J.ボータ9月30(19:00)日 ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ 指/E.ピド、演出/P.シュタイン、出/D.ホロストフスキー、I.ダルカンジェロ、R.ヴァルガス、M.P.ピスチテッリウィーン・フォルクスオーパー9月1(19:00)、4(16:30)、6(19:00)、9(19:00)、28(19:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/H.ローナー9月2(19:00)、5(19:00)、12(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク9月3(19:00)、8(19:00)、16(18:30)、18(19:00)日 R.ロジャーズ:サウンド・オブ・ミュージック(ミュージカル) 演出/R.ドゥセ9月7(19:30)、10(19:30)、11(16:30)、14(19:30)、22(19:30)、27(19:30)日 ベナツキー:白馬亭にて 演出/J.E.ケップリンガー★9月15(19:00)、17(19:00)、23(19:00)、25(19:00)、29(19:00)日 ベナツキー:天の扉のアクセル[プレミエ(17日)] 演出/P.ルント9月21(19:00)、26(19:00)日 ヴェルディ:椿姫 演出/H.グラツァーアン・デア・ウィーン劇場★◎9月14(19:00)、16(19:00)、18(19:00)、21(19:00)、23(19:00)日 A.シュライアー:ハムレット[プレミエ/世界初演] 指/M.ボーダー、演出/C.ロイ、出/A.シューエン、J.コワルスキー、M.ペーターゼン、B.スコウフス、K.ストレイト、演奏/ウィーン放送響◎9月17(19:30)日 E.アイム指揮ウィーン・フィル → 〔ウィーン・フィル〕参照9月24(19:30)日 G.アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコ パーセル、C.グラウプナー、ヘンデル、J.A.ハッセ、A.サルトリオ、F.カヴァッリ他:アリア集 独/A.プロハスカSウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(TA)=アン・デア・ウィーン劇場(ウィーン)、(LUZ)=コンツェルトザール(ルツェルン)、(G)=アウディトリウム(グラーフェネック/オーストリア)、(LIN)=ブルックナーハウス(リンツ)]9月8(19:30)(LUZ)、9(18:30)(LUZ)、11(11:00+19:00)(G)、15(19:30)(LIN)日E.アイム(8日)/T.ソヒエフ(9日)/R.ブッフビンダー(11/15日)指揮ウィーン・フィル → 〔ルツェルン国際音楽祭〕(8/9日)/〔グラーフェネック音楽祭〕(11日)/〔リンツ・ブルックナー・フェスティヴァル〕(15日)参照◎9月17(19:30)(TA)日 E.アイム指揮 ヘンデル:合奏協奏曲作品6-1、水上の音楽(第3組曲・第1組曲)、あの運命的な日から-愛の妄想(カンタータ) 独/L.ルイテンS9月23(19:30)日 Z.メータ指揮 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ〜序曲、ドビュッシー:海、シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」9月24(15:30)、25(11:00)日 Z.メータ指揮ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、ドビュッシー:海、ラヴェル:ラ・ヴァルス 独/R.ブッフビンダーp9月26(19:30)日 Z.メータ指揮 モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」、ブルックナー:交響曲第7番ムジークフェライン[楽友協会]大ホール[ウィーン](主要公演のみ)9月17(19:30)、18(11:00)日 P.ジョルダン指揮パリ・オペラ座管 → 〔パリ・オペラ座管〕参照◎9月18(19:30)日 K.ペトレンコ指揮バイエルン州立管 → 〔バイエルン州立管〕参照◎9月19(20:00)、20(20:00)日 D.バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン → 〔シュターツカペレ・ベルリン〕参照9月23(19:30)、24(15:30)、25(11:00)、26(19:30)日 Z.メータ指揮ウィーン・フィル → 〔ウィーン・フィル〕参照9月27(19:30)日 M.ヴェンゲーロフvn 【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 2016/17シーズン開幕の月ではあるが、9月はまだ音楽祭企画も多数実施されており、「ルツェルン国際音楽祭」、「プロムス」、オーストリアの「グラーフェネック音楽祭」、「ムジークフェスト・ベルリン」、「ボン・ベートーヴェン音楽祭」、「ドヴォルザーク・プラハ音楽祭」など、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル(ラトル、ネルソンス等の指揮)、シュターツカペレ・ベルリン(バレンボイム指揮)、シュターツカペレ・ドレスデン(ティーレマン指揮)といった有名オーケストラが、地元での開幕公演と並行してこれらの音楽祭に参加する例が多い。ちなみに「ムジークフェスト・ベルリン」は毎年恒例の大オーケストラ・フェスティバルで、今年も豪華なラインナップ(注目公演が多すぎて◎印を全部に付けていられないのが実情)。 その中で、9月中に非常に規模の大きなツアーを敢行するのが次期ベルリン・フィル常任指揮者のキリル・ペトレンコ率いるバイエルン州立管弦楽団。ヨーロッパ内で計11公演を9月中にこなす。ディアナ・ダムラウを独唱者とするR.シュトラウスの「4つの最後の歌」やフランク・ペーター・ツィンマーマンのヴァイオリンを独奏とするバルトークのヴァイオリン協奏曲第1番を含め、R.シュトラウスの「家庭交響曲」またはチャイコフスキーの交響曲第5番をメインとしたツアーはなかなか壮観だ。ちなみに、ペトレンコは、2017年秋のバイエルン州立歌劇場の来日公演に同行し、ワーグナー「タンホイザー」(同年5月にミュンヘンでプレミエ予定)を指揮することが最近発表された。非常に楽しみだ。 その他のオーケストラ公演では、ヘンゲルブロックがハンブルク北ドイツ放送響からNDRエルプフィルに名称を変えた同オケを振るオープニング・コンサートや、同じヘンゲルブロックがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管に客演してメンデルスゾーンの「エリア」を演奏する公演、サロネンがフィルハーモニア管を振って継続中のストラヴィンスキー・ツィクルス(ロンドン)、古楽指揮者のアイムが振るウィーン・フィル、ケント・ナガノとハンブルク・フィルのR.シュトラウス「ドン・キホーテ」などの他、新進の異才指揮者として評価を上げつつあるテオドール・クルレンツィスが手兵ムジーク・エテルナを振る演奏会が本文に取り上げただけでも6回ほどあるのが見逃せない。 オペラでは、ワーグナー関係で、まずはバイエルン州立歌劇場の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。この5月に上演されたばかりの新プロダクションの再演だが、特にワーグナーに関してはペトレンコの創り出す音楽の充実度は常に高いレベルが維持される。また、最近フィラデルフィア管と共に来日したネゼ=セガンが棒を担当し、例によってフォークトがタイトルロールを歌うウィーン国立歌劇場の「ローエングリン」も注目度は高い。さらに、ラトルは意表を突いて、ニューヨークのメトに登場して「トリスタンとイゾルデ」を上演する(今年3月の「バーデン・バーデン復活祭音楽祭のプロダクション」)。ワーグナー以外では、ケルン歌劇場でロトの指揮するベルリオーズやラヴェルのオペラ、ネッロ・サンティ指揮の「椿姫」(フェニーチェ歌劇場)、フランドル歌劇場のヤナーチェク「マクロプーロス事件」、英国ロイヤル・オペラでパッパーノの指揮する「ノルマ」(ヨンチェヴァ主演)なども要注目。なお、本文では記述できなかったが、故・パトリス・シェロー演出の代表作の一つ、R.シュトラウス「エレクトラ」がフィンランド国立歌劇場でサロネンの指揮のもと上演されるので、これも要チェック(http://oopperabaletti./en/repertoire/elektra/)。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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