eぶらあぼ 2016.6月号
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172同大学院修士課程・博士後期課程修了。パリ・エコールノルマル音楽院ディプロム取得。2006年第14回日仏声楽コンクール第3位、09年第7回東京音楽コンクール声楽部門第3位、13年第6回メドック国際声楽コンクール第1位を受賞。◎髙橋 維(ソプラノ)新潟県出身。東京学芸大学音楽科声楽専攻、同大学院修了。東京芸術大学大学院修了。2009年第44回新潟県音楽コンクール大賞を受賞。東京二期会会員。五島記念文化財団http://www.gotoh-mf.or.jp■第6回 野島 稔・よこすかピアノコンクール  最終審査結果 よこすか芸術劇場で2006年から隔年で開催されている「野島 稔・よこすかピアノコンクール」最終審査結果が、4月29日に発表された。同コンクールは、横須賀市在住のピアニスト野島稔を審査委員長に迎え、若く才能あるピアニストの発掘・育成、音楽の普及と振興を目的として行われている。録音審査を通過した59名が第1次予選に臨み、第2次予選には24名、本選には10名が進んだ。結果は以下の通り。第1位:鶴澤 奏(つるさわ かなで/東京音楽大学4年 22歳)第2位:新納芳奈(にいろ かな/東京芸術大学大学院3年 24歳)第3位:尾城杏奈(おじろ あんな/東京芸術大学1年 18歳) 野島審査委員長は、「参加者はこのコンクールの経験を今後にどう生かしていくかが大切。一度うまくいったことはなぞらず、常に上を求めることが大事です。いろいろな経験を積んで自分の世界を求めて前進してほしいと思います」と講評を述べた。横須賀芸術劇場http://www.yokosuka-arts.or.jp■リッカルド・ムーティに旭日重光章 平成28年春の外国人叙勲が4月29日に発表され、指揮者のリッカルド・ムーティが旭日重光章を受章した。ムーティは去る3月、「東京・春・音楽祭2016」開幕公演で、日本とイタリアの若手音楽家で構成する「東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」を指揮、「日本・イタリア間の音楽を通じた交流及び相互理解の促進に寄与」したことが評価された。同楽団は7月にラヴェンナ音楽祭にも出演する。■長野市芸術館グランド・オープニング コンサート開かれる 長野市芸術館が5月8日にグランドオープンし、同館のメインホールで杮落しの演奏会が開かれた。 当日は同館芸術監督の久石譲(作曲/指揮)が自ら指揮台に立ち、読売日本交響楽団を振って自作をふくむプログラムで新たなホールの誕生を祝った。曲目は「長野の聴衆に同時代性を感じてほしい」という願いが込められた久石の「TRI-AD for Large Orchestra」(同館委嘱/世界初演)とアルヴォ・ペルトの交響曲第3番という現代曲2作品、そして「指揮者として最初に振った思い入れの深い」チャイコフスキーの交響曲第5番が選ばれた。当日は満員の盛況ぶりで、久石とオーケストラは多くの音楽ファンからスタンディングオベーションを受けていた。 長野市芸術館は今後もオープニングシリーズや、7月の音楽フェスティバル「アートメント NAGANO 2016」など自主事業を予定している。長野市芸術館https://www.nagano-arts.or.jp■第9回神戸国際フルートコンクール、 2017年に開催 神戸市民文化振興財団は4月25日、2017年5月に開催予定の第9回神戸国際フルートコンクールの実施要項を発表した。開催期日は第1次審査の5月25日から本選の6月3日を経て、6月4日の表彰式・披露演奏会までの11日間。 同コンクールは、1985年の創設以来、「世界の有望な若いフルーティストを世界の楽壇に飛翔させるとともに音楽を通じて国際交流と友好親善を図ることに加え、“音楽のまち神戸”として文化の香り豊かなまちづくりを推進すること」を目的として4年毎に開催、国際音楽コンクール世界連盟に加盟し、フルートに特化した世界でも稀な国際コンクールとして高く評価されてきた。 昨年、神戸市が補助金打ち切りやコンクールの廃止を検討するなど財政難から開催が危ぶまれていたが、市民らが署名活動を展開、セレモア文化財団(辻正司会長)などからの寄付金により財源が確保できる見通しが立ったことから開催を決定した。神戸国際フルートコンクールhttp://www.kobe-bunka.jp/ute■ローム ミュージック ファンデーション が2016年度の事業決定 1991年の設立以来、音楽文化の発展と普及を目的として各種活動に取り組んできた、ローム株式

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