eぶらあぼ 2016.6月号
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110常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/ジャン=ギアン・ケラス©Marco Borggreve小菅 優©Marco Borggreveコルネリウス・マイスター©読響バイバ・スクリデ©Marco Borggreveオラリー・エルツ©Marco Borggreveシルヴァン・カンブルラン©読響≪6月~7月の聴きどころ≫ 6月7日は、昨年度全公演が完売となった人気シリーズ「読響アンサンブル・シリーズ」の今年度第1弾。世界で活躍し、鍵盤楽器、指揮、作曲、プロデュースなどマルチに活動する鈴木優人が登場する。メンデルスゾーンの交響曲を振るほか、C.P.E.バッハの協奏曲では自らチェンバロを奏で、弾き振りを披露する。わずか501席の親密な空間で繰り広げられる情熱の演奏は必聴だ。11日、12日には、ウィーン響やバーミンガム市響など世界の一流楽団と共演するエストニア出身の実力派指揮者エルツが、切れ味鋭い解釈でロシア音楽の名作を指揮。ラフマニノフの協奏曲では、ウクライナ生まれの新星フェドロヴァが華麗なソロを奏で、メインの「展覧会の絵」では、エルツがダイナミックな表現で感動へと導く。6月下旬からは常任指揮者カンブルランが登場。18日、19日には“色彩の魔術師”カンブルランが壮大なロシア・バレエ音楽の傑作ストラヴィンスキーの「火の鳥」を取り上げる。ベートーヴェン「皇帝」では、スペインの技巧派ペリアネスが共演。彼は今年2月にロイヤル・コンセルトヘボウ管と共演し大成功を収め、3月にボストン響、4月にロンドン・フィル、そして5月にシカゴ響など世界中のトップ・オーケストラとの共演が相次いでいる。読響との共演が楽しみである。24日の定期では、フランスの現代作曲家デュティユーの生誕100年を記念し、チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」を、ケラスのソロで披露。幅広いレパートリーを誇るケラスが、音色の色彩感と響きの官能性が追究されたデュティユーの作品で、新たな世界に誘う。昨シーズンのブルックナー交響曲第7番で「新しいブルックナー像を描いた」と絶賛されたカンブルランが、今回は第3番「ワーグナー」を振る。暗く波がうねるかのような弦楽器の序奏から、それらをかき分け突き抜けるトランペットの調べ、まさにワーグナーを彷彿させる名曲をどのように表現するか、そのタクトに注目いただきたい。29日には、マーラーの交響曲の中でも指折りの人気を誇る「第5番」を指揮。次第に緊張感に満ちる旋律と重厚なサウンドが響き渡るこの名曲を、カンブルランはどのように表現するのか注目だ。リストでは、欧州の聴衆を魅了する実力派・小菅優が共演。神秘的な旋律を華麗なテクニックで奏でる。 7月14日には、2014年に鮮烈な読響デビューを果たしたマイスターが再び指揮台に上がる。マーラーの「悲劇的」を、重厚なサウンドで人間の抱く複雑な感情を表現する。音楽の持つ表現の多様さが浮き彫りとなるプログラムに期待が高まる。18日、19日には、マイスターがドイツを代表する作曲家2人の人気のプログラムで、“ドイツ音楽の神髄”を表現。またベルリン・フィルなどと共演する技巧派スクリデが、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を透明感のある音色で演奏する。2016年下期会員券、6月5日より発売開始!注目公演をお聞き逃しなく!◆名匠エルツの「展覧会の絵」6/11(土)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売6/12(日)15:00 パルテノン多摩 大ホール1回券(全席指定)一般¥4,800指揮=オラリー・エルツ ピアノ=アンナ・フェドロヴァラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」 他◆「皇帝」&「火の鳥」 週末に聴く傑作選6/18(土)、19(日)14:00 東京芸術劇場S¥7,500 A¥5,500 B¥4,500 C完売指揮=シルヴァン・カンブルラン ピアノ=ハヴィエル・ペリアネスベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」         (1919年版) 他◆カンブルランのブルックナー6/24(金)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売指揮=シルヴァン・カンブルランチェロ=ジャン=ギアン・ケラスデュティユー/チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」 ブルックナー/交響曲第3番「ワーグナー」 他◆鈴木優人が初登場6/7(火)19:30 よみうり大手町ホール一般¥4,000(残席僅少)指揮・チェンバロ=鈴木優人C.P.E.バッハ/チェンバロ協奏曲Wq.23メンデルスゾーン/交響曲第1番◆カンブルランのマーラー「第5番」6/29(水)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C¥3,600指揮=シルヴァン・カンブルランピアノ=小菅 優リスト/ピアノ協奏曲第2番マーラー/交響曲第5番◆新鋭マイスターが振る「悲劇的」7/14(木)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C¥3,600指揮=コルネリウス・マイスターマーラー/交響曲第6番「悲劇的」 他◆二人の実力派が贈る 《直球プログラム》7/19(火)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C¥3,600指揮=コルネリウス・マイスターヴァイオリン=バイバ・スクリデベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ブラームス/交響曲第2番鈴木優人©Marco Borgrreve

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