eぶらあぼ 2016.5月号
36/207

33遊覧船ミシガンルイス=フェルナンド・ペレス宮川彬良 ©Mikako Ishiguroアンサンブル・ベガ ©おふぃすベガダニエル・ライスキン ©Marco Borggreve大植英次 ©飯島 隆フランク・ブラレイ ©King Records08水辺の風情を感じながら、多彩なプログラムを 今年で7回目を迎えるびわ湖のLFJ。アーティストや曲目など、びわ湖だけに登場するプログラムに注目したい。合唱とオーケストラが爽やかに堂々と奏でるショスタコーヴィチのオラトリオ「森の歌」は、ダニエル・ライスキン指揮、日本センチュリー交響楽団が聴かせる(4/29)。大植英次がタクトを取り、大阪フィルが描くR.シュトラウスの「アルプス交響曲」は、この機会にぜひ聴いておきたい大規模な作品だ(4/30)。 会場となるびわ湖ホールは、その名の通りびわ湖に程近い。水辺の臨場感を覚えながら、カンマーアカデミー・ポツダムの奏でるヘンデルの「水上の音楽」(4/30)とテレマンの「水の音楽」(5/1)を比較して楽しみたい。もちろん今年も、遊覧船ミシガンによる湖上公演が2日間開催される。また、アンヌ・ケフェレック、イリーナ・メジューエワ、福間洸太朗といった人気ピアニストたちのソロ・リサイタルも要チェックだ。 ピアザ淡海での0歳児からのコンサートや、びわ湖ホールのゆるキャラにゃんばら先生による「音楽アトリエ」(4/30、5/1)など、キッズ向けのプログラムも大充実。ぜひファミリーで満喫してほしい。日本の人気アーティストたちが趣向を凝らすナチュール 新潟の「ナチュール」では、日本の大人気アーティストたちがユニークなプログラムを展開する。宮川彬良&アンサンブル・ベガがLFJに初登場! オペラやミュージカルのナンバーから、ビートルズや宮川作品まで、バラエティ溢れる選曲で自然を織りなす(4/29、30)。チャーミングなピアノ・デュオ、デュエットゥ(かなえ&ゆかり)は、サン=サーンス「動物の謝肉祭」の「白鳥」やドビュッシーの「小舟にて」のほか、オリジナル作品「信濃川悠々」などを披露する(4/29)。表現力豊かなギタリスト益田正洋は、スペインのアルベニスやグラナドスの作品のほか、武満徹のギター曲を取り上げる(4/29、30)。 フランク・ブラレイがハンガリー・ジュール・フィルと共演するグリーグのピアノ協奏曲は、りゅーとぴあ[コンサートホール]の素晴らしい音響でぜひとも堪能したい(4/29)。また、北欧の鳥のさえずりとオーケストラのためのラウタヴァーラ作品「カントゥス・アルクティクス」と、聴き手を魅了するピアニスト、ルイス=フェルナンド・ペレスが登場するファリャの交響的印象「スペインの庭の夜」のカップリング公演にもぜひ注目を(4/30)!ラ・フォル・ジュルネびわ湖20164/29(金・祝)~5/1(日)びわ湖ホール、ピアザ淡海、遊覧船ミシガンhttp://lfjb.biwako-hall.or.jpラ・フォル・ジュルネ新潟20164/28(木)~4/30(土)りゅーとぴあ、新潟市音楽文化会館、燕喜館 ほかhttp://lfjn.jpびわ湖新 潟

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 36

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です