eぶらあぼ 2016.4月号
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177コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL 東京芸術大学卒業後ベルリン芸術大学で学び、帰国後は「J.S.バッハ無伴奏組曲全曲演奏会」を毎年行うなど積極的な活動を展開している上森は、「数多くの素晴らしい先生と出会う事が出来た。その経験が今の僕の血となり肉となっている。関西での音楽文化を盛り上げていきたい」との抱負を述べた。 川瀬は東京音楽大学卒業。2006年東京国際音楽コンクール〈指揮〉において第2位(1位なし)入賞。現在、神奈川フィル常任指揮者と名古屋フィル指揮者を務める。「デビュー当時から各地のオーケストラに根気強く育てていただいて今があると思っている。これを糧にまた明日から、高みを目指してオーケストラのメンバーと共に頑張っていきたい」と喜びを語った。選考委員の小澤は、「川瀬さんは若くてエネルギーがあり、この受賞でまたチャンスが増える。これを機会にまたジャンプアップするというつもりでやってください。おめでとう。Good luck!」と言葉を贈った。公益財団法人ソニー音楽財団http://www.smf.or.jp■調布音楽祭 『調布音楽祭2016』が6月22日から26日まで調布市グリーンホールを中心に行われる。2月19日に記者会見が行われ、同音楽祭エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人と同アソシエイト・プロデューサーの森下唯、同監修の鈴木雅明、調布市文化コミュニティ振興財団専務理事・吉田隆司らが登壇し、抱負を語った。 調布音楽祭は2013年から始まり、今回で4回目を迎える。「バッハの演奏」「アートとの連携」「次世代への継承」の3つをテーマに掲げて開催している。 吉田は、「この調布音楽祭は、芸術文化の推進と、コミュニティの活性化のミッションを推し進めるために非常に重要。ぜひご来場いただき、潤いのある豊かな時間を多くの人と共有して、感動を分かち合い、調布に愛着を持っていただければ」と想いを語った。 鈴木優人は、「音楽祭を続けるというのは大変難しいことだが、4回も続けてくることが出来た。おかげさまで、毎年一日ずつ音楽祭の日程が増えている。全ての音楽の礎であるバッハの音楽を聴いてもらうことはもちろんのこと、『次世代への継承』として“お祭り感”を出し、年齢制限をしないキッズ・イベントを昨年よりも多く企画した。多くの人に自分が経験したような心が震える音楽を伝えていきたい。また、手作りのあたたかさを伝えるため、誠心誠意この音楽祭を作っていきたい」と述べた。 主なプログラムとしては、バッハ・コレギウム・ジャパンが、同団体では初演となるヘンデル「水上の音楽」組曲全曲などを披露する(6/26)ほか、『生誕260年モーツァルト・ガラ・コンサート』と題して、1783年3月23日にウィーンのブルク劇場にてモーツァルト自身が演奏を行った公演プログラムを再現する(6/25)。また、昨年も好評だった深大寺を会場とする公演も行われ、鈴木雅明(チェンバロ)と若松夏実(ヴァイオリン)が共演する(6/22)。この演奏前には聲明の詠唱もあり、「西洋音楽との非常に面白いコラボレーションとなるだろう」と鈴木雅明は語った。調布音楽祭http://chofumusicfestival.com■LFJが今年も開催 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016「熱狂の日」音楽祭(LFJ)2016が5月3日から5日にかけて東京国際フォーラムほかで行われる。 今年のテーマは、「la nature ナチュール-自然と音楽」。「四季」、「自然万物」、「風景」、「動物」などの自然に関係する多くの楽曲を取りあげる。また、「スペシャリティ」プログラムでは、和太鼓や、アフリカン・ビートなどのワールド・ミュージックも聴くことができる。LFJアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは「この音楽祭は、未知のアーティストや音楽を聴ける場としたい。クラシック音楽だけではなく、様々なジャンルの音楽を聴くことで、普段聴きなれている音楽の新しい聴き方を発見してほしい」と語った。左より)加藤優(公益財団法人ソニー音楽財団 理事長)、堤剛、上森祥平、川瀬賢太郎、小澤征爾、岡路子(同財団 常務理事) Photo:T.Shiroma/Tokyo MDE左より)森下唯、鈴木優人、鈴木雅明、調布市文化コミュニティ振興財団・吉田隆司 Photo:T.Shiroma/Tokyo MDE

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