eぶらあぼ 2016.3月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL聞社、大阪国際フェスティバル協会ほか主催)の一環として「大阪4大オーケストラの響演」を開催する。昨年好評だったことを受けての開催。1月12日、4指揮者が一堂に会し会見、次のようにそれぞれ語った。●外山雄三(大阪交響楽団ミュージック・アドバイザー)若いオーケストラですので、演出しなくても若さが出る。ストラヴィンスキーを演奏しますが、キッチリ演奏すればいい演奏になると思うので、キッチリ稽古して聴いてもらう。●井上道義(大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者)朝比奈隆さんの大阪フィルというイメージがあるけれども、大阪のオーケストラと考えると、もっとラテン的な作品をやるべきじゃないかと思って、それを打ち出している。クリュイタンスが1960年代に東京で《ダフニス》を演奏した時の感動が忘れられない。自分が感動したときと同じ感動を与えられるようにと、自分にもそのことを課している。●飯守泰次郎(関西フィルハーモニー管弦楽団桂冠名誉指揮者)関西フィルは変わりつつあるオーケストラ。関係は20年以上になりますが、ゆっくりと時間をかけて理解し合いながらやってきた。《トリスタン》をやりますが、ワーグナーは演奏を重ねないと、熟成された響きが出てこない。関西フィルとは数多くワーグナーを演奏してきたので、それを披露したい。●飯森範親(日本センチュリー交響楽団首席指揮者)日本センチュリー響は大阪という名前から日本と変わって、日本を代表するオーケストラを大阪からという願いも込められている。まだ25年という浅い歴史のオーケストラだがそのなかでも培ってきたものはある。ハイドンツィクルスを通して、ドイツ・オーストリア音楽に対して楽員のシンパシーも生まれてきた。その延長上でベートーヴェンを聴いていただく。朝日新聞文化財団 http://www.asahizaidan.or.jpフェスティバルホール http://www.festivalhall.jp■第21回宮崎国際音楽祭 記者会見  第21回目となる宮崎国際音楽祭が今年新たな試みとして、著名人による音楽談義と共に送るコンサート『Oh!My!クラシック』(4/30)を開催する。 2月3日都内で行われた記者会見で、音楽監督でヴァイオリニストの徳永二男は『Oh!My!クラシック』のトーク・ゲストである小泉純一郎元首相について、打ち合わせの際のエピソードを披露、「お互い横須賀出身。年齢も近い。中学、高校でヴァイオリンを習っており、一番最初に弾いた曲がJ.S.バッハ『協奏曲第2番』だったとか。ロンドン大学留学時代に出会い感動したパガニーニのヴァイオリン無伴奏作品『God Save the Kingによる変奏曲』をぜひ最後に弾いて欲しいと言われた」と語った。 また、映画音楽、ポピュラーミュージックの名曲をクラシックの一流アーティストが演奏する『ポップス・オーケストラ in みやざき』(5/6)、メディキット県民文化センターの3つのホールを駆使して1日に7つのコンサートをそれぞれワンコインで聴ける『気軽にクラシック「500円コンサートの日」』(5/8)も行う。 音楽祭は、4月29日からメディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)他で17日間にわたり14のコンサートが開催される。第21回宮崎国際音楽祭http://www.miyazaki-ac.jp/mf■長野市芸術館が5月にオープン 5月8日に開館する長野市芸術館のオープニング・シリーズと自主事業が発表された。長野市芸術館は、音楽を主目的とするシューボックス形式で多機能の「メインホール」(1292席)、演劇主体の「アクトスペース」(225席)、音楽専用の「リサイタルホール」(293席)の3つのホールから成る複合施設。オーケストラやリサイタル、演劇やダンスまで、様々な催しに対応が可能。初年度は約180もの多彩な公演が実施される。 1月18日に行われた会見には、加藤久雄長野市長と同館芸術監督の久石譲が出席した。加藤が「立派左から)外山雄三、飯守泰次郎、井上道義、飯森範親 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE徳永二男・音楽監督Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE

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