eぶらあぼ 2015.12月号
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7812/12(土)19:00 サントリーホール問 アスペン03-5467-0081http://www.aspen.jp中丸三千繪(ソプラノ) STARRY CHRISTMAS ⅩⅢ聖夜に響く煌めきの歌声文:東端哲也 「マリア・カラス・コンクール」唯一の日本人優勝者として注目を集めて以来、25年にわたって国際的な活躍を続けている人気ソプラノ、中丸三千繪。「年末の慌ただしさを少しだけ忘れて、素敵なクリスマスの一夜を…」という彼女の願いから始まったこの「STARRY CHRISTMAS」も今年で13回目。「日本クロアチア音楽協会」の代表を務め、同国の作曲家による作品の普及活動にも熱心な人気ピアニスト、安達朋博との息の合った共演もすっかりお馴染みとなり、シューベルト~カッチーニ~マスカーニと続く「アヴェ・マリア」尽くしなど、聖夜にふさわしいプログラムも魅力。そして、スペシャル・ゲストにNHK交響楽団の名物コンサートマスターである篠崎史紀。ステラ・オーケストラのゲスト・コンサートマスターを務める。“まろ”の愛称でN響の顔として絶大な信頼を誇る彼が華を添える。もちろん、クリスマスを舞台にした《ラ・ボエーム》や《トスカ》からのオペラ・アリアも披露。ぜひ、大切な方と!すみだトリフォニーホール パイプオルガン・クリスマス・コンサート 20152つの“神の楽器”が織りなす特別なクリスマス文:宮本 明 すみだトリフォニーホールのオルガンは、古都ドレスデンで200年を超える伝統を持つ名門イェームリッヒ社製。その美しい響きがホール全体に降りそそぐクリスマス・コンサートが今年も開催される。今回はハープとオルガンとの共演も楽しめるのがうれしい。 パイプオルガンは、オルガン席で後ろ向きで弾くため、奏者の様子が客席にダイレクトには伝わりづらいもの。しかしこのコンサートではステージ上にスクリーンを設置して、3段鍵盤を弾きこなす手元や足鍵盤のダイナミックな操作を映し出してくれるので、圧巻の演奏風景が楽しめる。ドイツとフランスで学んだ山本真希は、現在最も活躍しているオルガニストの一人で、新潟市民芸術文化会館・りゅーとぴあの専属オルガニストも務めている。その新潟出身で、今年ドイツ留学を終えて国内での活動を本格始動した注目のハーピストが山宮るり子。名手グザヴィエ・ドゥ・メストレの愛弟子だ。教会の祈りと切り離せないオルガンと、古代の神々も奏でたハープ。2つの“神の楽器”が織りなす特別なクリスマスを。12/19(土)16:00 すみだトリフォニーホール問 トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212https://www.triphony.com山宮るり子山本真希12/22(火)11:00 14:00 大田区民ホールアプリコ問 大田区民ホールアプリコ03-5744-1600 http://www.ota-bunka.or.jpアプリコ ウィークデー・コンサート Vol.10田中靖人(サクソフォン) & 白石光隆(ピアノ)クリスマスにふさわしい温かな華やぎ文:渡辺謙太郎白石光隆 いい音楽を聴いてから美味しいランチに舌鼓を打ったり、午後のひとときを優雅に過ごしたり…。平日の昼間を「有効かつアクティブに活用」してもらいたい、そんな願いから生まれたのが、大田区民ホール・アプリコの注目企画『アプリコ ウィークデー・コンサート』だ。12月には、サクソフォンの田中靖人とピアノの白石光隆という人気と実力を備えた名手が登場。モーニング(11時開演)とアフタヌーン(14時開演)で各60分の公演。 演目は、モンティ「チャールダーシュ」、ボルヌ「カルメン・ファンタジー」、モリコーネ(真島俊夫編)「モリコーネ・パラダイス」など、誰もが一度は耳にしたことのある名曲が多数。繊細で色彩感の豊かな田中のサクソフォンと、スタイリッシュな知性と構成力にあふれた白石のピアノ。その美しく巧みな掛け合いは、クリスマス・シーズンにふさわしい温かさと華やぎを醸し出すことだろう。一足早いクリスマスを過ごしたい方にもお薦めしたい公演だ。田中靖人

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