eぶらあぼ 2015.12月号
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211コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報未知の響きに、心奪われるか。旧ソ連に学んだ、モンゴル人作曲家たちの楽曲を特集する興味深いステージ。今年で生誕100年を迎えた“モンゴル西洋音楽の父”ことセンビーン・ゴンチグソムラーによる「24の前奏曲」をはじめ、シャラブ「馬頭琴協奏曲」、ダムディンスレン「高い山ヘンティにて」など、馬頭琴のアルタンゲレル・デルゲルマーとピアノの藤井一興の案内で、東洋と西洋が融合した不思議な音世界に遊ぶ。クラシックは苦手。能楽なんて難しそう。そんな人も気楽に、両方が楽しめるステージ。大蔵流狂言師の善竹富太郎のナビゲートで、テノールの水口聡やソプラノの小林沙羅、ピアノの大塚めぐみ、東京フィルの名手たちによる弦楽四重奏が奏でる名曲を聴く。カールマンやレハールのオペレッタからの親しみやすい旋律に、「オペラ風狂言」など能楽堂ならではの笑いのスパイスで、夢中になること、間違いなし。わが国を代表するメゾソプラノとして、多くの檜舞台で名唱を聴かせてきた田中淑惠。ピアノの中井恒仁を伴ってのリサイタルは、「希望の復活」など「メーリケ歌曲集」からの6曲に、「イタリア歌曲集」から「小さいものでも」などヴォルフの名品に、ドヴォルザーク「ジプシーの歌」と、まずは歌曲を。さらに、グルックやチャイコフスキーなどのオペラから選りすぐった名アリアで、美声を堪能させてくれる。東京ヴィヴァルディ合奏団第16回 ファンタジックなクリスマスデルゲルマー(馬頭琴)&藤井一興(ピアノ)モンゴルクラシックを弾くレ・クロッシュ クリスマスコンサート~ピアノ&チェロの世界~ピアノリサイタル 名曲シリーズvol.3桑原怜子 & 小瀧俊治クリスマス・コンサート in 能楽堂狂言師がご案内するクラシック田中淑惠(メゾソプラノ)12/23(水・祝)14:00サントリーホール ブルーローズ(小)12/20(日)14:00JTアートホール アフィニス12/13(日)16:00南麻布セントレホール12/23(水・祝)13:30柏市民文化会館(小)12/22(火)、12/23(水・祝)各日15:00セルリアンタワー能楽堂12/20(日)14:00東京文化会館(小)デルゲルマー藤井一興水口 聡 ©K.Miura小林沙羅 ©Nippon Columbia日本のバロック音楽演奏の先駆けとして、半世紀以上にわたり疾走を続けてきた東京ヴィヴァルディ合奏団。今年のクリスマスのステージは、特に注目だ。男女の声を使い分ける異色のヴォーカリスト、マリア セレンがゲスト。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」などを謳い上げる。もちろん、ヴィヴァルディ「冬」などバロック名曲も満載。さらに、料理研究家のベリッシモ・フランチェスコによるトークも楽しみだ。2人の実力派奏者が競演する、贅沢なステージ。ハンガリー国立リスト音楽院に学び、国内外で多彩な活躍を続ける桑原怜子は、バルトーク「ブルガリアのリズムによる6つの舞曲」ほかを弾く。そして、2013年からX JapanのボーカルToshlのソロライヴサポートメンバーを務めるなど、ジャンルを超越した活動を展開する小瀧俊治は、シューマン「ウィーンの謝肉祭の道化」ほかを披露。瑞々しい感性が、共鳴する。ベリッシモ・フランチェスコマリア セレン桑原怜子小瀧俊治共にパリで学んだピアノの宇宿真紀子とチェロの宇宿直彰による姉弟デュオ「レ・クロッシュ」が贈る、音のクリスマス・プレゼント。今回はマスネ「タイスの瞑想曲」やブラームスのチェロ・ソナタ第1番から第1楽章、さらにクリスマス・ソングのメドレーまでを多彩に。さらに、直彰がバッハの無伴奏組曲第2番から「プレリュード」、真紀子がシベリウス「もみの木」など、ソロもたっぷりと披露する。

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