eぶらあぼ 2015.12月号
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181コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL【トランペット】第1位 守岡未央(E.ナカミチ賞、岩谷賞)/第2位 鶴田麻記/第3位 小林鴻/入選 籠谷春香、河原史弥、西馬健史 なお、作曲部門の指揮・演奏に対して、コンクール委員会特別賞が板倉康明・東京シンフォニエッタに贈られた。日本音楽コンクールhttp://oncon.mainichi-classic.jp■ロン=ティボー=クレスパン国際コン クールで日本人が上位入賞 ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール 2015ピアノ部門で實川風(じつかわ・かおる)が1位なしの第3位(併せて「リサイタル賞」「新曲賞」も受賞)に、深見まどかが第5位(併せて「最優秀ラヴェル演奏特別賞」を受賞)に入賞した。 ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールは、1943年にヴァイオリニストのジャック・ティボーとピアニストのマルグリット・ロンが創設。2011年からは声楽部門が加わり、名称にレジーヌ・クレスパンの名が加わった。来年は声楽部門での開催となる。 實川風は、1989年千葉県生まれ。東京芸術大学音楽学部を首席で卒業、及び同大学院修士課程を修了。08年第77回日本音楽コンクール第3位、15年日本ショパン ピアノコンクール第1位など数々の賞を受賞。国内外のオーケストラと共演している。 深見まどかは、1988年京都府生まれ。東京芸術大学音楽学部を経て渡仏。パリ国立高等音楽院修士課程ピアノ科を首席で卒業。現在、同音楽院修士課程フォルテピアノ科で研鑽を積む傍ら、エリザベート王妃音楽大学でマリア・ジョアン・ピリスに学んでいる。ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールhttp://www.long-thibaud-crespin.org■粟あわつじ辻聡そうがマタチッチ国際指揮者コン クールで第2位 クロアチアで行われた、第6回ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールでオーストリア・グラーツ在住の粟辻聡が第2位を受賞した。粟辻は、2011年京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻を首席で卒業。12年よりオーストリア国立グラーツ芸術大学大学院オーケストラ指揮科で学んでいる。 ■Hakuju Hallが新企画 Hakuju Hallが2016年から18年秋にかけて新企画シリーズ『中嶋朋子が誘う 音楽劇紀行 バロック・オペラからミュージカルへ〜音楽劇の歴史を追う』を行う。記者会見が10月14日行われ、当企画の総合プロデューサーと演出を務める演出家の田尾下哲、女優で案内役の中嶋朋子、作曲家・ピアニストで音楽監督を務める加藤昌則らが出席した。 当企画は音楽劇史の主なカテゴリーを、【バロック、古典、ロマン派Ⅰ、ロマン派Ⅱ、オペレッタ、ミュージカル】の6つに分け、時代を追いながら音楽劇の表現形式の変遷をたどる。各回メインの形式を中心に演奏するが、毎回バロックからミュージカルまでの音楽も織りまぜる。 来年5月の第一夜は、「バロック・オペラ」をメインに演奏される。ヴォーカル・アンサンブル カペラによるグレゴリオ聖歌、典礼劇で幕を開け、欧州で活躍するカウンターテナー藤木大地とソプラノ森谷真理がバロックオペラからオペレッタまでを歌い、ミュージカルは中川晃教が担当する。 田尾下は会見で「音楽と言葉が音楽劇によってどう表現されてきたのかを時代を追って紹介していきたい。演出方法にも工夫を凝らしたい」との抱負を述べると中嶋は「案内役をつとめながら音楽劇について学んでいける機会をいただけて嬉しい。初心者もそうでない人も楽しめるものにしていきたい。言葉をつかさどる役として“声で演じる”ことで、この企画に参加していきたい」。また、加藤は「最初は、演奏の出演依頼のみだったが、これまでの経験や研究をもとに、アイディアを提示していくうちに音楽監督として関わることになった。とてもワクワクしている」と期待を寄せた。『中嶋朋子が誘う音楽劇紀行』第一夜2016.5/11(水)19:00 Hakuju Hall11/21(土)発売問 Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700https://www.hakujuhall.jp記者会見から 左より:加藤昌則、中嶋朋子、田尾下哲 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE實川風

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