eぶらあぼ 2015.11月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL 作曲家・ピアニストの一柳慧が「一柳慧 コンテンポラリー賞」の創設を発表した。この賞は、芸術音楽を基軸に、優れた活動を行っている音楽家(作曲家、パフォーマー、指揮者、評論家など)を対象とし「芸術音楽の充実と活性化、音楽を通した豊かな社会の創造」を目的とするもので、一柳自身が前述の各ジャンルの作品を審査し、受賞者(原則として1名)には賞状と賞金100万円(複数者受賞の場合、賞金は分割)が授与される。同賞の応募期間は11月1日(日)から11月30日(月)まで。年齢制限はなく、外国人も日本在住であれば応募が可能。受賞の告知は2016年1月初旬に受賞者に直接行い、後日、記者発表、受賞式と交流会が行われる。一柳慧 コンテンポラリー賞事務局(カメラータ・トウキョウ内)03-5790-5560 E-mail:concert@camerata.co.jphttp://www.camerata.co.jp■日本人若手指揮者が海外コンクール で躍進 去る9月に欧州各地で行われた国際指揮者コンクールで、若手日本人指揮者がそれぞれ入賞・受賞するなど躍進が続いた。 まず、スペインのコルドバで行われたコルドバ国際指揮者コンクールで岸本祐有乃(きしもと・ゆりの、41歳、洗足学園音楽大学講師)が第3位に入賞。続いて、フランス東部ブザンソンで行われた「第54回ブザンソン国際若手指揮者コンクール」で斎藤友香理(32歳)が3人のファイナリストに残り、惜しくも優勝はならなかったが、「観客賞」と「楽団員賞」を受賞。また、ルーマニアで開かれた「第6回ブカレスト国際指揮コンクール」では、和田一樹(34歳)が第2位を獲得した。 岸本は東京大学および同大学院で免疫学研究に従事するも、途中病のため研究を中断。一念発起し、東京芸術大学音楽学部指揮科へ入学、音楽の道を再度志したといい「こういう生き方もあると知ってほしい」と語る。岸本にはスペインでの演奏機会が与えられる。 斎藤は桐朋学園大学卒業後、小澤征爾らに師事。すでに大阪フィルハーモニー交響楽団や九州交響楽団での指揮歴などをもつ。 和田は、東京音楽大学で広上淳一らに師事。「第1回井上道義指揮講習会(主催:オーケストラ・アンサンブル金沢)」で優秀賞を受賞している。■シルヴァン・カンブルランが読響常任 指揮者3期目に 読売日本交響楽団は、9月8日、2010年から常任指揮者を務めるシルヴァン・カンブルランの任期(1期3年)を19年3月まで延長すると発表した。あわせて、2016/17シーズンプログラムも10月、発表した。読売日本交響楽団 http://yomikyo.or.jp■勅使川原三郎があいちトリエンナーレ 2016で《魔笛》を演出へ 3年に1度行われる現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2016」が、2016年8月11日より愛知芸術文化センターほかで開催される。なかでも、世界的なダンサー・振付家で、美術や照明なども手がける勅使川原三郎が演出を行う、モーツァルトの歌劇《魔笛》(2016.9/17,9/19、指揮:ガエタノ・デスピノーサ タミーノ役:鈴木准 パミーナ役:森谷真理)に注目が集まる。あいちトリエンナーレ2016http://aichitriennale.jp■ピアノスタジオノア田園調布店が オープン 都内に多数のアコースティックピアノ常設スタジオを運営するサウンドスタジオノアが、9月29日に「ピアノスタジオノア田園調布店」をオープンした。東急東横線・目黒線「田園調布駅」より徒歩2分という好立地の同店には、グランドピアノ2台常設のスタジオを含む大小13のスタジオがあり、個人練習から室内楽のリハーサルまで様々なニーズに対応可能。また、地下1階には、スタインウェイ「B-211」グランドピアノを常設した座席数42席(30帖)のピアノサロン(SALON)もオープン。出演者専用のドレスルームも完備しており、本格的な演奏会が可能だ。営業時間は7:30〜23:30。ピアノスタジオノア田園調布店03-5483-0082東京都大田区田園調布3-5-10http://www.grandpiano.jpSALON 勅使川原三郎 ©Norifumi Inagaki

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