eぶらあぼ 2015.10月号
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66Music Program TOKYO3歳からの楽しいクラシック & タ・タ・パ・トゥ・エラ vol.2音楽ってこんなに楽しい!文:笹田和人AOI・レジデンス・クヮルテット結成20周年の節目に“新たなスタート”文:笹田和人まちなかコンサート vol.2 3歳からの楽しいクラシック 10/24(土) 14:00ミュージック・ワークショップ・フェスタ タ・タ・パ・トゥ・エラ vol.2 10/25(日) 15:30東京文化会館(小)問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650※ミュージック・ワークショップ・フェスタとまちなかコンサートの詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。 http://www.t-bunka.jp11/14(土)18:00 上野学園 石橋メモリアルホール11/15(日)15:00 静岡音楽館AOI問 静岡音楽館AOI 054-251-2200 http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp 世界的な芸術文化都市・東京において、音楽文化の活性化をめざし、「創造性」と「参加性」を柱とする多彩な事業を、年間を通じ一体的に展開する『Music Program TOKYO』。その一環として開催される「ミュージック・ワークショップ・フェスタ」と「まちなかコンサート」は、幼い子供たちとその両親が、揃って楽しめるイベントが目白押しだ。 「ミュージック・ワークショップ・フェスタ」(10/22~10/25 東京文化会館&東京芸術劇場)は、ポルトガル初の音楽専門施設「カーザ・ダ・ムジカ」と連携して開催。様々なストーリーを体感する中から、音楽の魅力に触れられる催しや、リズムに合わせて歌い、体を動かす「シング&ビート」(10/23)、やはり全身を使って音楽表現を行う「カラダ・オト・ウタウ」(10/24)、台所用品を楽器に“変身”させる「リズミカル・キッチン」(同)など9つのワークショップを開催。さらに、東京文化会館によるオリジナル・ワークショップも開く。 ヴァイオリンの松原勝也と小林美恵、ヴィオラの川本嘉子、そしてチェロの河野文昭。国際的な活動を展開する、日本を代表する弦楽器の名奏者たちの音色が、ひとつになる。多忙な4人だけに、1年に1、2度ほどという限られた機会ながら、そんな“夢の響き”を紡いで来たのが、静岡音楽館AOIの専属の弦楽四重奏団である「AOI・レジデンス・クヮルテット」。結成20周年の節目に、“新たなスタート”への決意を込めたステージに臨む。 同クヮルテットは1995年、静岡音楽館AOIのオープンと同時に結成。ヴァイオリンの松原と小林に、ヴィオラ白尾偕子、チェロ安田謙一郎でスタートし、98年に河野、2001年に川本がパートを引き継いだ。00年には、三輪眞弘の弦楽四重奏曲ハ長調「皇帝」を世界初演、04年に行ったバルトークの弦楽四重奏曲の熱演が反響を巻き起こすなど、古典から現代まで、質の高い快演 そして、フェスタを締め括るのは、「カーザ・ダ・ムジカ」と東京文化会館のワークショップリーダーよる、観客参加型のワークショップ・コンサート「タ・タ・パ・トゥ・エラ vol.2」。手拍子や歌が、笑顔あふれる“音楽の国へのチケット”に早変わりする。対象は小学生以上。 また、今回の「まちなかコンサート」を提供。ピアノのパスカル・ロジェをはじめ、国内外の名手との共演も続けている。 今回のステージでは、ベートーヴェンとショスタコーヴィチの、それぞれ「第1番」の弦楽四重奏曲を大枠に据えて、“新たなスタート”への思いを鮮明に。ここへ、静岡音楽館AOIが、同館の芸術では、3歳から6歳までの子供と保護者およびその家族を対象に『3歳からの楽しいクラシック』と題した公演も開催される。ピアノの白石光隆とトランペットの高見信行、いずれもソリストとして国際的に活躍する2人の名手が、アンダーソン「トランペット吹きの休日」など、心に残る優しい調べの数々を奏でる。監督でもある野平一郎に委嘱した、弦楽四重奏曲第5番の世界初演を挟み込む。そして関連イベントとして、平野昭・静岡文化芸術大学名誉教授による講演会「弦楽四重奏の楽しみ方」(11/15、要申込)なども開催。また、東京と静岡の2公演を楽しめる、お得な「応援隊」セット券も用意されている。高見信行「カーザ・ダ・ムジカ」のワークショップリーダー ©Mino Inoue白石光隆 ©岩切 等

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