eぶらあぼ 2015.10月号
212/253

コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報223クラシック新刊情報世界最高峰のオペラ・ハウス、ミラノ・スカラ座のコンサートマスターを長年つとめたエンリーコ・ミネッティが1974年に執筆した回顧録を日本語訳した待望の書。デ・サバタ、ミトロプーロス、シェルヘン、カンテッリ、トスカニーニらの大指揮者との思い出や対話から、戦中、戦後の劇場の様子まで解説されている。スカラ座の思い出コンサートマスターから見たマエストロの肖像エンリーコ・ミネッティ 著 石橋典子 訳スタイルノート ¥2400+税「心を入れて入れて、入れた暁には自分の心が音の中に入っているわけだから、自分は音になっている―」長年第一線で活躍し続け、今年デビュー40周年を迎えた千住真理子。彼女のユニークな日常、音楽に対する思い、家族との思い出、音響・社会学者との「対話」などを収録。自身の演奏家人生を振り返り、未来の夢を語る一冊。ヴァイオリニストは音になる千住真理子 著時事通信社 ¥1800+税ハーバード大学、テキサス大学で教鞭を執った著者が、ルソー、サティ、ジャリ、アポリネール、時代を画した4人の芸術家の人生と作品から「前衛」誕生の背景を解き明かす。アヴァンギャルドの文学や芸術を理解する上で不可欠な文献として、世に出てから半世紀ほど経つ今日でも版を重ね読み継がれている。待望の日本語訳。祝宴の時代ベル・エポックと「アヴァンギャルド」の誕生ロジャー・シャタック 著 木下哲夫 訳白水社 ¥4400+税音楽ジャーナリストとして世界を巡り、国際コンクール・音楽祭・海外音楽教育などの取材・調査研究を手掛ける著者が、アメリカの総合大学におけるリベラル・アーツ教育における最前線をリポートし、「音楽とともに生きる」とはいかなることなのかを探る。音楽に関わる人はもちろん、教育・子育てに関心を持つ人へ向けた書。ハーバード大学は「音楽」で人を育てる21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育菅野恵理子 著アルテスパブリッシング ¥2000+税2009年に惜しまれつつ世を去った伝説の音楽案内人、黒田恭一が残した珠玉のエッセイ集がコレクションとして復刊。ピアソラからホロヴィッツ、ジョアン・ジルベルトからチャールス・ミンガス、井上陽水からパブロ・カザルスまで、ジャンルと時代をこえた音楽家たちのポートレイトであり、ユニークなディスクガイドでもある。ぼくだけの音楽 1黒田恭一 著MUZAK,INC.  ¥2500+税20世紀最大のピアニストといわれるリヒテルに、27年間にわたって通訳・付き人として同行した著者が明かす数々のエピソード。演奏にかける情熱、リヒテル流芸術の楽しみ方、天真爛漫な素顔などを綴る。日本を愛したリヒテルの来日時の様子も収録。2003年に出版されたものを、生誕100周年を記念して文庫化した。リヒテルと私河島みどり 著草思社 ¥950+税ルノワールの〈ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル〉。その有名な絵画に描かれた姉妹の周囲には、ルノワール、ドガ、ドニ、ドビュッシー、ショーソン、ヴァレリーなどの芸術家や作家がいた。作家や芸術家、特に女性芸術家たちの生き方を描いてきた筆者が、その姉妹を中心に芸術家たちの人間模様に迫る。印象派のミューズルロル姉妹と芸術家たちの光と影ドナミク・ ボナ 著 永田千奈 訳白水社 ¥2800+税音楽という芸術の論理構成を知らなくても、その美しさを感じることはできる。しかし音楽理論の初歩を明らかにすることで、より楽しむことが可能となる。様々な楽曲をアレンジするとともに、プロのピアニストとして活躍している著者が、音楽理解の第一歩を踏み出す読者に向けて、図や絵を用い、わかり易く説明。西洋音楽を俯瞰できる1冊。音楽の美しい宇宙和声、旋律、リズムジェイソン・マーティヌー 著 山田美明 訳創元社 ¥1200+税

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です