eぶらあぼ 2015.9月号
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378/30(日)14:00 アクトシティ浜松問 アクトシティチケットセンター0570-02-9999 http://www.hcf.or.jp第7回 浜松市民オペラ 宮川彬良:歌劇《ブラック・ジャック》(世界初演)手塚治虫の最高傑作をオペラで体感文:宮本 明宮川彬良 あの『ブラック・ジャック』がオペラになった!! 天才外科医ブラック・ジャックを主人公に、生命のドラマを描いた漫画『ブラック・ジャック』は手塚治虫の最高傑作のひとつ。過去に何度か実写版も作られているが、成功は簡単ではなさそう。それを、しかもオペラで。浜松市民オペラの依頼でこの難題に挑むのは、ジャンルを超えてマルチに活躍する作曲家・宮川彬良。全242話の中から「時」をキーワードとするエピソード3話を選んだオムニバス形式(台本・響敏也)により、実演奏時間2時間半におよぶ大作を書き上げた。エンタテインメントを熟知した宮川の音楽は明快な響きが主体で、言葉も聴き取りやすい。題名役にバリトンの大山大輔。演出は田尾下哲。作曲者自身の指揮による浜松交響楽団ほかの出演。すでに今年3月には試演会が行なわれるなど、稽古は一般的なプロダクションよりも長い時間をかけてみっちり行なわれている模様。準備万端整っての本番に期待が高まる。10/20(火)18:30 日経ホール問 日経ミューズサロン事務局03-3943-7066 http://www.nikkei-hall.com第441回 日経ミューズサロン シマノフスキ弦楽四重奏団 シプリアン・カツァリス(ピアノ)をゲストに迎えて“2大B”とシマノフスキの世界文:笹田和人シマノフスキ弦楽四重奏団&シプリアン・カツァリス(右端) これは必聴だ。1995年の結成以来、先鋭的なプログラムを、知性と情熱の完璧なバランスの下に演奏し、世界中から称賛を寄せられているポーランドのシマノフスキ弦楽四重奏団。そんな彼らが念願としていた、フランスの巨匠ピアニスト、シプリアン・カツァリスとの2度目の共演が、日経ミューズサロンのステージで実現する。ステージ活動のみならず、録音や放送でも引っ張りだこ、さらには後進の指導にも力を注ぐ精鋭集団と、1972年にエリーザベト王妃国際音楽コンクールで優勝して以来、第一線を疾走し、日本でもファンの多い巨匠ピアニストとのコラボレーション。今回は、その両者の顔合わせによる、ブラームスの傑作のひとつ、ピアノ五重奏曲を核に。ここへ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第4番と、グループ名の由来でもあるカロル・シマノフスキによるヴァイオリンとピアノのための作品を、ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリクが弦楽四重奏曲へと編曲した「夜想曲とタランテラ」を配する。10/14(水)19:00 トッパンホール問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jpゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)ウィーンの香りで満たされる一夜文:笹田和人©Stephan Polzer 高い音楽性に裏づけられた、繊細かつ大胆なプレイ・スタイルで世界中の聴衆を魅了するゴットリープ・ヴァリッシュ。1978年にウィーンの音楽一家に生まれ、わずか6歳からウィーン国立音楽大学に学ぶなど、早くからその才能を開花させたヴァリッシュ。ストラヴィンスキー・アワードをはじめ数々の登竜門を制し、ウィーン・フィルやウィーン放送響などの一流オーケストラと共演、欧米やアジアでも演奏活動を展開している。 今回の来日リサイタルでは、リスト編曲によるバッハ「前奏曲とフーガイ短調」(BWV543)やモーツァルトのソナタ第10番(KV330)、ベートーヴェン「6つのバガテル」、シューベルト「4つの即興曲」(D935) と、バロックからロマン派に至るドイツ・オーストリアのピアノ作品を披露する。ヨーロッパ各地で絶賛される、卓越した才能によって紡がれる珠玉の名曲たち。この上なく優雅で贅沢な、極上の時間がお約束できよう。

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