eぶらあぼ 2015.3月号
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164奏する若者をみつけたいです」 野島 「第1回から審査委員長を務めていますが、このコンクールは回を重ねるごとにレベルが着実に上がっています。コンクール中でも成長し続ける新しい才能を見極めるには、それなりの経験を積んだ審査員が必要です。今回は、数々の国際コンクールで審査経験が豊富な先生方に、新たに審査員を引き受けていただきました」 今回の予備審査の応募の締切は11月16日(当日消印有効。オンライン申込は同日日本時間24:00まで)。予備審査の結果は2016年2月15日までに応募者に通知される予定。第6回仙台国際音楽コンクール【ヴァイオリン部門】予選:2016.5/21〜5/23、セミファイナル:5/27〜5/29、ファイナル:6/2〜6/4、入賞者記念ガラコンサート:6/5【ピアノ部門】予選:2016.6/11〜6/13、セミファイナル:6/17〜6/19、ファイナル:6/23〜6/25、入賞者記念ガラコンサート:6/26会場:日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)仙台国際音楽コンクールhttp://simc.jp/simc/top■第25回新日鉄住金音楽賞の受賞者が 決定 新日鉄住金音楽賞(旧称・新日鉄音楽賞)は日本の音楽文化の発展と、将来を期待される音楽家を支援することを目的として1990年に設立されたもので、第25回の受賞者は以下の2名。フレッシュアーティスト賞には副賞として300万円、特別賞には副賞として100万円が贈られる。受賞者による『第25回新日鉄住金音楽賞・受賞記念コンサート』は7月21日(火)に紀尾井ホールにて開催される予定。●フレッシュアーティスト賞:岡本侑也(チェロ/1994年生) 東京芸術大学附属高校、東京芸術大学を経て、現在はドイツ・ミュンヘン音楽大学に在学中。2004年ド年齢が16歳からに引き下げられ、浜松国際ピアノコンクールを含む世界の主要コンクールの上位2名入賞者は予備審査が免除となること、さらにコンクールの模様がライヴ・ストリーミング配信されることなどが発表された。ショパンの学術的な研究も盛んな現在、シュクレネルは「時代様式を踏まえた上での演奏が望ましい」とも語った。1980年の同コンクールに入賞している海老彰子は「ショパン・コンクールの審査はとても参考になり、責任と実りのある時間。ショパンの音楽はピアニストにとってなくてはなくてはならない芸術」と語った。その後、海老によるミニ・リサイタルが行われ、ノクターン第21番、スケルツォ第2番など、ショパンの名曲が演奏された。フリデリック・ショパン国際ピアノ・コンクールhttp://instytut-polski.org■第6回仙台国際音楽コンクール記者会見 第6回仙台国際音楽コンクールが2016年5月〜6月にかけて開催される。ヴァイオリン部門審査委員長の堀米ゆず子、ピアノ部門審査委員長の野島稔らが出席し、1月22日に都内で記者会見が行われた。 同コンクールは仙台市が開府400年を記念して2001年に創設、その後3年ごとに開催している国際コンクール。ヴァイオリンとピアノの2部門からなり、協奏曲を課題曲の中心に据えるという特色を持つ。予選は、ヴァイオリン部門が独奏と室内アンサンブルとの共演、ピアノ部門が独奏。セミファイナル以降は両部門ともオーケストラ(仙台フィルハーモニー管弦楽団)との共演による審査が行われる。予選以降は全て公開審査で、前回は延べ約9000人の観客が見守った。以下は堀米ゆず子と野島稔のコメント。 堀米 「課題曲は、他のコンクールと比べるとかなり違うと思います。今回の課題曲の一番の特色としては、セミファイナルにシューマンの協奏曲を弾かなくてはならないことです。私が受ける側なら、難しいコンクールになると思いますね(笑)。心に響く本当の音楽を演左より:野島稔(ピアノ部門審査委員長)、海老澤敏(運営委員長)、稲葉信義(仙台市副市長・仙台国際音楽コンクール組織委員会副会長)、堀米ゆず子(ヴァイオリン部門審査委員長) Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE岡本侑也 ©Shigeto Imuraひのまどか

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