eぶらあぼ 2015.2月号
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192バロックチェロの世界的第一人者、鈴木秀美によるソロ・シリーズの第2回は、チェンバロの上尾直毅とチェロの若手・山本徹を伴い、イタリアの作品を特集。ストラヴィンスキーのバレエ音楽「プルチネッラ」の原曲となったペルゴレージ「シンフォニア」をはじめ、ヴィヴァルディやジェミニアーニなど大家からマルチェッロ、ランゼッティ、カナヴァスまで、ソナタ作品を中心に音のタペストリーを織り上げてゆく。月の2クァルテット・エクセルシオ 弦楽四重奏の旅 #2音楽の都 ウィーンの名匠たちめぐろパーシモンホール バレンタインコンサート森 麻季(ソプラノ)& 堀内康雄(バリトン)東京オペラ・プロデュースヴォルフ=フェラーリ《シンデレラ》(日本初演)大島 亮(ヴィオラ)ヒンデミット生誕130年に寄せて成田達輝(ヴァイオリン)バレンタイン・ディナーコンサートガット・ストリーム 鈴木秀美のソロ・シリーズ 第2回 イタリアン!成田達輝はロン=ティボーとエリザベート王妃国際コンクールで共に第2位入賞を果たし、世界の檜舞台で活躍を続ける、いま最も注目を浴びる若手ヴァイオリニストだ。今回はピアノの加島華奈子と共に、エルガー「愛の挨拶」やドルドラ「思い出」など、とっておきの愛の旋律を披露。その後には素晴らしい食事も用意されている。五感全てで“名演”を味わう贅沢なひととき。ぜひ、大切な人と過ごしたい。2/1(日) 14:00津田ホール2/13(金) 19:00めぐろパーシモンホール2/7(土)、2/8(日) 各15:00新国立劇場(中)2/ 3 (火) 19:00アマックホール2/17(火) 19:00ムジカーザ2/14(土) 16:30/20:30俺のフレンチTOKYO(銀座)2/13(金) 19:00Hakuju Hall文:笹田和人わが国では貴重な常設の弦楽四重奏団として活動を続け、昨年に20周年を迎えたクァルテット・エクセルシオ。年2回のペースでスタートさせたシリーズ「弦楽四重奏の旅」は、各回にテーマを設定し、聴衆を音楽の秘境への旅に誘う。第2弾は「ウィーンの名匠たち」。ハイドンの第77番「皇帝」とモーツァルトの第19番「不協和音」、シューベルトの第14番「死と乙女」と、愛称付きで親しまれている佳品を楽しむ。もう、“縁の下の力持ち”などと呼ばせない。ソリストや一線オケの首席として活躍するヴィオラの大島亮が、自身もヴィオラ奏者だったヒンデミットを特集するステージ。草冬香(くさふゆか)のピアノを伴ってのソナタ全3曲に、無伴奏ソナタから作品25-1を弾く。「ヒンデミットの作品は、ヴィオラという楽器の魅力に満ちあふれ、弾いていて独特の力強さと儚さを感じます」と大島。渾身の熱演で、ヴィオラの底力を知らしめる。 ©大窪道治創立40周年を迎えた東京オペラ・プロデュース記念公演の第2弾は、名匠ヴォルフ=フェラーリ《シンデレラ》の本邦初演。1900年にヴェネツィアで初演され、ドイツでの再演が大成功して、今日も重要な演目に。今回は、タイトルロールに鈴木慶江と菊地美奈、相手役のパッリド王子に三村卓也と星洋二ら実力派をダブルキャストに据えて。指揮には飯坂純、女性ならではの感性が光る太田麻衣子が演出を担当する。鈴木慶江 菊地美奈共に日本を代表するオペラ歌手である、ソプラノの森麻季とバリトンの堀内康雄が、オペラの甘い名旋律を恋人たちに捧げるステージ。山岸茂人のピアノに誘われて、森がグノー〈私は夢に生きたい〉などアリアを透明感あふれる声で、堀内もドニゼッティ〈天使のように美しい〉などを温かで包容力ある声でそれぞれ歌い、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》から〈手を取り合って〉など二重唱もたっぷり披露する。森麻季 ©Yuji Hori堀内康雄 ©深谷義宣(aura)

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