eぶらあぼ 2014.9月号
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62スーパー・ソリスト meets 新日本フィル華麗なる“レジェンド”の至芸文:山崎浩太郎第27回 北九州国際音楽祭 2014今年も独自の注目公演が目白押し文:笹田和人ハインツ・ホリガー 9/19(金)19:00ジェームズ・ゴールウェイ 10/19(日)19:00 すみだトリフォニーホール問 トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212 http://www.triphony.com10/18(土)~12/6(土) 北九州市立響ホール、アルモニーサンク北九州ソレイユホール、西日本工業倶楽部 他問 北九州国際音楽祭実行委員会事務局093-663-6567 http://www.kimfes.com オーボエのハインツ・ホリガーと、フルートのサー・ジェームズ・ゴールウェイ。それぞれの楽器における、まさしく“レジェンド”だ。奇しくも同じ1939年生まれで、今年めでたく75歳を迎えるが、腕前はいまも世界のトップクラス。このふたりが相次いで『スーパー・ソリスト meets 新日本フィル』シリーズに登場し、至芸を披露する。 まず、9月にはホリガー。この人はオーボエ奏者としてだけでなく、作曲でも指揮でも活躍している。現代では珍しい、多方面に才能を発揮する“音楽家”なのだ。今回は3つの顔を、いっぺんに見せてくれる。ハイドンの協奏曲では独奏者、ナンセンスな作風で知られるモルゲンシュテルンの詩による歌曲では作曲家、そしてマーラーの交響曲では指揮者。ひとりの優れたアーティストがどのようにそれぞれの顔を見せるのか、そこにはどんな違いと類似があるのかを確かめる、絶好の機会だ。 “海峡の街”を豊かな響きで満たす秋が、今年もやって来る。北九州国際音楽祭は北九州市制25周年を記念して、1988年にスタート。国内外で注目を浴びる旬の奏者の招聘やオリジナル企画の充実、若者を対象とした事業の充実など、多彩なプログラムを通じて、国際レべルの質の高いコンサートを提供し、着実に成果をあげてきた。 一番の注目は、やはりここでしか聴けない、音楽祭オリジナル企画だ。『マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ』は、“オケ職人”と超新星たちの幸せな出逢い。NHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀を中心に、N響や読響など一流楽団の首席奏者が集結し、北九州市出身の若手奏者らとスーパー・オーケストラを結成し、「田園」と「運命」というベートーヴェンの二大交響曲に挑む(10/18 響ホール)。 そして、日本を代表する名匠・荘村清志に若き達人・鈴木大介、さらに人気 続いて、翌月はゴールウェイ。「黄金のフルートをもつ男」と呼ばれる、豊麗な響きをもつ現代最高のフルート奏者。ベルリン・フィル在籍時代には、帝王カラヤンが篤い信頼を寄せたことでも名高い。今回は自ら指揮も行ない、まずはモーツァルトの協奏曲で幕を開急上昇中の朴葵姫(パク・キュヒ)という、ギター界を担う3人の名手が一堂に会する『スーパー・ギタートリオ』も要注目。プホール「タンゴンド」など3人揃ってのナンバーはもちろん、荘村と鈴木によるアルベニス「入江のざわめき」などデュオ、それぞれのソロも。け、後半は夫人のレディ・ジニー・ゴールウェイとの美しいフルート・デュオも交えて、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の音楽や、ゴールウェイの十八番の聴かせどころを集めた「ゴールウェイ・フェア」など。楽しいナンバーで、存分にその音色を堪能しよう。ギターの世界の奥深さを体感できそう(11/16 響ホール) この他にも、最強の管楽集団「レ・ヴァン・フランセ」(10/19)、ピアノの小菅優のリサイタル(11/9)、パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)ドイツ・カンマーフィル(12/6)など、注目公演が目白押しだ。ジェームズ・ゴールウェイハインツ・ホリガーパーヴォ・ヤルヴィ ©Julia Bayer荘村清志 ©得能通弘篠崎史紀 ©K.Miura

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